一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

羽生九段、タイトル戦登場まであと3勝

2022-09-15 22:43:34 | 男性棋士
きのう14日に行われた第48期棋王戦挑戦者決定トーナメント・羽生善治九段VS広瀬章人八段は、羽生九段の勝ち。羽生九段は勝者組ベスト4となり、挑戦権獲得まで最短で3勝となった。
数年前なら有力な挑戦候補だが、昨今の羽生九段の調子を見るに、ここから先がまだ長い。なにしろ、50歳を過ぎてタイトル戦の挑戦者になったのは、63歳の大山康晴十五世名人と、53歳の升田幸三実力制第四代名人しかいない。さすがの羽生九段も難儀なのだ。
棋王戦の次の相手は俊英の伊藤匠五段で、通算勝率は.785とすごい。それでもここで羽生九段が勝ったとして、反対の山では佐藤天彦九段VS糸谷哲郎八段、藤井聡太竜王VS豊島将之九段の4人がいる。
羽生九段のそれぞれの対戦成績を記すと、対佐藤10勝14敗、対糸谷12勝11敗、対藤井1勝5敗、対豊島19勝25敗である。
佐藤九段と豊島九段には負け越しているが、まあ、羽生九段の勝利期待値は大きい。問題は対藤井竜王戦で、公式戦1勝5敗はいかにもまずい。
むろん羽生九段は誰と当たってもらんらんと目を輝かせて指すだろうし、藤井竜王とならなおさら愉しんで指すだろう。
だがそれは、タイトル100期が実現してからでいい。今回は藤井竜王を避けなければならぬ。
まず、豊島九段が藤井竜王を倒してくれれば話が早い。しかし王位戦の結果を見るに、そう簡単にはいかないだろう。
すると藤井竜王は佐藤九段か糸谷八段と指すことになる。だが藤井竜王は前者に3勝0敗、後者に6勝0敗である。数字だけを見ると、もはや藤井竜王の挑戦でほぼキマリ、そこに伊藤五段が絡むかどうかというところだ。
仕方がない。とにかく、佐藤九段か糸谷八段の対藤井竜王勝利を願うしかない。糸谷八段は先日のA級順位戦で藤井竜王に善戦したというし、何が起こっても不思議でない。
そこで藤井竜王が負ければ、敗者復活戦に回ることになる。そこで羽生九段が勝者組決勝で勝っていれば、仮に藤井竜王が敗者戦で勝ち上がってきても、1敗はできる。羽生九段だって藤井竜王に勝ったことがあるのだから、巡り合わせで一発入ることもあるだろう。
ともあれ、羽生九段はベスト4に入ったことにより、1敗できるのが大きい。来春、どのような結果になっているだろうか。
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