今月7日、第12期女流王座戦挑戦者決定戦で、西山朋佳女流二冠が加藤桃子女流三段に敗れたのは、ちょっとびっくりした。
むろん加藤女流三段は先日まで「清麗」のタイトルを持っていたし、元奨励会女流初段でもある。加藤女流三段が勝っても不思議ではないが、西山女流二冠は棋士四段格の実力者である。すなわち、私には「常勝・西山」のイメージが定着しているのだ。
ところが西山女流二冠は、5月23日に行われた第4期清麗戦の挑戦者決定戦でも里見香奈女流四冠(当時)に敗れている。ちょっと勝負弱くないか。
そこで西山女流二冠の今年度成績(9月8日の時点)を見てみると、20勝10敗だった。
ふつうの女流棋士なら好成績だが、四段格の西山女流二冠としては、物足りない。
ちなみに西山女流二冠の今年度の対男性棋士戦績は、2勝5敗。里見女流五冠が対男性棋士で好成績を収め、プロ編入試験受験資格を獲得したのとは、対照的である。
西山女流二冠が負けた女流棋士を見ると、里見女流五冠に8敗(4勝)、加藤女流三段に2敗だった。
恐らくだが、今年度、西山女流二冠は不調なのだと思う。だけど自力があるから、たいていの女流棋士には勝てる。しかし元奨励会有段者には、不調の弱みを付けこまれるわけだ。
ここで注目なのが、10日に囲碁・将棋チャンネルで放送される、第44期女流王将戦・挑戦者決定戦だ。ここでも西山女流二冠はそこに進出し、相手は渡部愛女流三段である。久し振りの「私が勝手に選ぶ女流棋士ファンランキング」1位と2位の対戦であるがそれはともかく、これに西山女流二冠が負けていたら、挑戦者決定戦3連敗である。私としては、どちらも応援したく、悩む。
そして同日は、第2期ヒューリック杯白玲戦第3局が行われた。ここまで里見女流五冠の2勝0敗だから、西山白玲はほぼ後がない。
将棋は先番里見女流五冠の中飛車に、西山白玲の三間飛車。もう何度も書いているが、中飛車VS三間飛車は、三間飛車のほうが勝率がよい。それは美馬和夫氏も言及していたから、事実なのだろう。
それなのに里見女流五冠が中飛車に振る理由が分からないが、2勝した余裕と考えるべきか。
△2六歩▲同歩△同飛。ここで里見女流五冠は▲3八金(第1図)と上がったが、この一瞬が愚形だ。これは里見女流五冠が作戦負けに陥ったと思った。
将棋は難しい戦いになったが、西山白玲が優位なのは間違いない。
というところで、△2六飛打(第2図)が決め手。以下、手堅く寄せ切った。これで西山白玲の1勝2敗となり、白玲の行方は分からなくなった。
ちなみに女流王将戦は、西山女流二冠が勝ったようだ。これは渡部女流三段により勝たせたかったが、ま、仕方ない。
不調かもしれない西山女流二冠だが、女王を防衛し、白玲のタイトルを持っている。さらに女流王将戦の挑戦者になり、倉敷藤花戦も準決勝まで駒を進めている。不調ながらも?それなりに結果を残しているのはさすがだ。
年度末には、いくつのタイトルになっているだろう。
むろん加藤女流三段は先日まで「清麗」のタイトルを持っていたし、元奨励会女流初段でもある。加藤女流三段が勝っても不思議ではないが、西山女流二冠は棋士四段格の実力者である。すなわち、私には「常勝・西山」のイメージが定着しているのだ。
ところが西山女流二冠は、5月23日に行われた第4期清麗戦の挑戦者決定戦でも里見香奈女流四冠(当時)に敗れている。ちょっと勝負弱くないか。
そこで西山女流二冠の今年度成績(9月8日の時点)を見てみると、20勝10敗だった。
ふつうの女流棋士なら好成績だが、四段格の西山女流二冠としては、物足りない。
ちなみに西山女流二冠の今年度の対男性棋士戦績は、2勝5敗。里見女流五冠が対男性棋士で好成績を収め、プロ編入試験受験資格を獲得したのとは、対照的である。
西山女流二冠が負けた女流棋士を見ると、里見女流五冠に8敗(4勝)、加藤女流三段に2敗だった。
恐らくだが、今年度、西山女流二冠は不調なのだと思う。だけど自力があるから、たいていの女流棋士には勝てる。しかし元奨励会有段者には、不調の弱みを付けこまれるわけだ。
ここで注目なのが、10日に囲碁・将棋チャンネルで放送される、第44期女流王将戦・挑戦者決定戦だ。ここでも西山女流二冠はそこに進出し、相手は渡部愛女流三段である。久し振りの「私が勝手に選ぶ女流棋士ファンランキング」1位と2位の対戦であるがそれはともかく、これに西山女流二冠が負けていたら、挑戦者決定戦3連敗である。私としては、どちらも応援したく、悩む。
そして同日は、第2期ヒューリック杯白玲戦第3局が行われた。ここまで里見女流五冠の2勝0敗だから、西山白玲はほぼ後がない。
将棋は先番里見女流五冠の中飛車に、西山白玲の三間飛車。もう何度も書いているが、中飛車VS三間飛車は、三間飛車のほうが勝率がよい。それは美馬和夫氏も言及していたから、事実なのだろう。
それなのに里見女流五冠が中飛車に振る理由が分からないが、2勝した余裕と考えるべきか。
△2六歩▲同歩△同飛。ここで里見女流五冠は▲3八金(第1図)と上がったが、この一瞬が愚形だ。これは里見女流五冠が作戦負けに陥ったと思った。
将棋は難しい戦いになったが、西山白玲が優位なのは間違いない。
というところで、△2六飛打(第2図)が決め手。以下、手堅く寄せ切った。これで西山白玲の1勝2敗となり、白玲の行方は分からなくなった。
ちなみに女流王将戦は、西山女流二冠が勝ったようだ。これは渡部女流三段により勝たせたかったが、ま、仕方ない。
不調かもしれない西山女流二冠だが、女王を防衛し、白玲のタイトルを持っている。さらに女流王将戦の挑戦者になり、倉敷藤花戦も準決勝まで駒を進めている。不調ながらも?それなりに結果を残しているのはさすがだ。
年度末には、いくつのタイトルになっているだろう。