4月23日のLPSA金曜サロン、2部(午後4時30分~8時30分)は「夜のナカクラヒロミ」の担当だった。
中倉宏美女流二段といえば「NHK杯将棋トーナメントの司会者」、つまり「お昼が似合う女流棋士」というイメージがあったので、窓外が暗くなる2部の担当は、妖しい雰囲気があった。
しかし2部の登板が多くなればさすがに私のほうも慣れてきて、以前ほどその妖気を感じなくなっていた。
ところがこの日の中倉女流二段はカットソー(というらしい)におシャレなネックレス、それにスカートという、いつもと違うコーディネートで、私はいつも以上に胸がときめいてしまった。
女流棋士が服装に気合を入れている場合、それに見とれて将棋がおろそかになるか、盤面に集中しようと努めて、いい将棋が指せるか、2つあると思う。
もちろん私は後者であって、この日も将棋に全力投球であった。
指導対局開始。私の居飛車明示に中倉女流二段は、十八番の三間飛車。といっても中倉女流二段は石田流は好まず、飛車を低く構えて指す。
そこで私も☖3五歩を突いてもらおうと、☗2五歩は決めなかった。私は持久戦を目指し、珍しく天守閣美濃に構える。さらに四枚美濃に発展させようと☗6八銀と引いたが、この瞬間に☖3五歩と伸ばされ、やや指しにくさを感じた。
こうなったら左辺で行動を起こすしかない。
米長邦雄永世棋聖の実戦集に載っていた「☗7五歩☖同歩☗7六歩」の3手を思い出し、実際にそう指したのだが、☖7六同歩☗同金…とはならず、☖7四金☗7五歩☖同金となっては、純粋に歩損だけが残って、形勢を損ねた。この手順は、せめて上手が☖7三桂と跳ねてから指すべきだった。
策に窮した私は4筋の歩を角で交換し、さらに2筋と1筋の歩を突き捨て、☗6五歩と強引に開戦したのだが、冷静に☖5五歩と角筋を止められて、どうもいけない。以下は角銀交換の駒損から、上手にいいように捌かれ、下手が敗勢となった。
最後は☖6四銀と打たれ、戦意喪失で投了。まったくひどい将棋で、この日はじっくり将棋を指せる時間があったのに、それを活かせなかった。
悔しいから、投了時の符号だけを、以下に記しておく。
上手・中倉女流二段:1一香、1五歩、2一桂、2四歩、3三角、3五歩、6一金、6四銀、7一王、7四飛、8一桂、9一香、9四歩 持駒:角、金、歩6
下手・一公:1九香、2九桂、3七歩、5五歩、6五飛、6九金、7六歩、7八銀、8六銀、8七玉、8九桂、9六歩、9九香 持駒:金、銀、歩4
中倉宏美女流二段といえば「NHK杯将棋トーナメントの司会者」、つまり「お昼が似合う女流棋士」というイメージがあったので、窓外が暗くなる2部の担当は、妖しい雰囲気があった。
しかし2部の登板が多くなればさすがに私のほうも慣れてきて、以前ほどその妖気を感じなくなっていた。
ところがこの日の中倉女流二段はカットソー(というらしい)におシャレなネックレス、それにスカートという、いつもと違うコーディネートで、私はいつも以上に胸がときめいてしまった。
女流棋士が服装に気合を入れている場合、それに見とれて将棋がおろそかになるか、盤面に集中しようと努めて、いい将棋が指せるか、2つあると思う。
もちろん私は後者であって、この日も将棋に全力投球であった。
指導対局開始。私の居飛車明示に中倉女流二段は、十八番の三間飛車。といっても中倉女流二段は石田流は好まず、飛車を低く構えて指す。
そこで私も☖3五歩を突いてもらおうと、☗2五歩は決めなかった。私は持久戦を目指し、珍しく天守閣美濃に構える。さらに四枚美濃に発展させようと☗6八銀と引いたが、この瞬間に☖3五歩と伸ばされ、やや指しにくさを感じた。
こうなったら左辺で行動を起こすしかない。
米長邦雄永世棋聖の実戦集に載っていた「☗7五歩☖同歩☗7六歩」の3手を思い出し、実際にそう指したのだが、☖7六同歩☗同金…とはならず、☖7四金☗7五歩☖同金となっては、純粋に歩損だけが残って、形勢を損ねた。この手順は、せめて上手が☖7三桂と跳ねてから指すべきだった。
策に窮した私は4筋の歩を角で交換し、さらに2筋と1筋の歩を突き捨て、☗6五歩と強引に開戦したのだが、冷静に☖5五歩と角筋を止められて、どうもいけない。以下は角銀交換の駒損から、上手にいいように捌かれ、下手が敗勢となった。
最後は☖6四銀と打たれ、戦意喪失で投了。まったくひどい将棋で、この日はじっくり将棋を指せる時間があったのに、それを活かせなかった。
悔しいから、投了時の符号だけを、以下に記しておく。
上手・中倉女流二段:1一香、1五歩、2一桂、2四歩、3三角、3五歩、6一金、6四銀、7一王、7四飛、8一桂、9一香、9四歩 持駒:角、金、歩6
下手・一公:1九香、2九桂、3七歩、5五歩、6五飛、6九金、7六歩、7八銀、8六銀、8七玉、8九桂、9六歩、9九香 持駒:金、銀、歩4