9日のLPSA金曜サロンは、1部が大庭美樹女流初段、2部が島井咲緒里女流初段の担当だった。
この日も午後3時30分すぎまで仕事をしていたが、私の趣味を理解してくれているオヤジが、早びけを許してくれた。もっとも、本当ならこの日私は沖縄県・宮古島にいて、海で水着のおねーちゃ…色とりどりの珊瑚礁を鑑賞していたはずなのだ。それなのにオヤジが、1ヶ月半先(7月9~11日のこと)の旅行を許可してくれなかった。ひとり旅の鉄道旅行ならなんとでもなるが、沖縄は飛行機で行くしかない(船は時間がかかりすぎる)。しかし沖縄を通常料金で往復する気はないから、早期割引料金での予約が必要になる。だから早い時期でも計画を保留されると、もうその時点で沖縄旅行はオシャカになってしまうのだ。
今回の場合、7月になっても仕事はそこそこあったから、オヤジの「読み」は正着だったことになるが、それでも時間の余裕はあったわけで、そう考えれば、今回は金曜サロンに行ってもバチは当たらないと思った。
教室に入ると、サロン一の強豪氏が大庭女流初段と指導対局を行っている。しかしその近くにいる人は…Tom氏ではないか! これは珍しい。金曜サロン初期の立役者である古豪Tom氏、数ヶ月ぶりの登場である。
藤森奈津子手合い係の指示で、私も大庭女流初段との指導対局に入る。
と、Tom氏から、
「大沢さん、すこし太ったんじゃないの?」
と言われ、焦った。
思えば区の健康診断で、「メタボリック症候群」と診断されたのが、4年前の4月。それから約7ヶ月で17.5kgのダイエットに成功したが、それで安心したか、微妙にリバウンドが始まり、現在は12~13kgも戻ってしまった。
毎週私を見ている会員は気がつかないが、数ヶ月ぶりに私を見るTom氏の目は誤魔化せなかったわけだ。そういえば以前、Hak氏にも、「太りましたか?」と言われたことがある。とすると、月に1回私を見ているサロンの指導女流棋士も、Tom氏らと同じ思いを抱いているかもしれない。
これはマズイ。強い危機感を持って、痩せる必要がある。来年の誕生日までには何とかしなければならない。
という感じで大庭女流初段との指導対局に臨んだが、将棋は明快な一手負け、すなわち完敗だった。残念な結果となったが、17日のマイナビ女子オープン対局に、大庭女流初段が気分よく臨んでくれたら、嬉しい。
次はIz氏とのリーグ戦。私の角落ちだから戦う前から苦しいが、なんとか誤魔化すことができた。彼は30代だと思うが勉強熱心で、将来有望である。結局将棋は、情熱のある人が強くなるのだ。
そのあとは島井女流初段との指導対局。島井女流初段とは先月20日の1dayトーナメント・NIS×Tefu CUPで拝見して以来である。これが指導対局となると、約4ヶ月ぶりになってしまう。
ミスフォトジェニック…じゃなかった、ベストドレッサー賞に輝いたNIS×Tefu CUPの余韻はまだ残っていて、きょうの島井女流初段も頗る素敵である。夏らしい服と、バッサリ切った髪型がよくマッチしている。私は2月の「女流棋士ファンランキング」で彼女を10位に落としたが、どうかしていたのではないか、と後悔する。次のランキング発表は8月予定だが、現状では船戸陽子女流二段や中倉宏美女流二段のツートップも、安泰ではない。
7時40分ごろ石橋幸緒女流四段が見え、午前中に行われた朝日オープン・所司和晴七段戦の自戦解説が始まった。しかし私たちは指導対局続行である。本当は島井女流初段に聞き手に回ってもらい、私だけ自分の将棋を考えたいところだったが、それは虫がよすぎるか。
この将棋の詳細は別の機会に譲るが、終盤、島井女流初段の☖9七香に☗8八玉と寄ったのが大悪手。☖9九竜と香を取りつつ王手を掛けられては大勢決した。
☗8八玉では☗9七同玉と取り、☖9九竜には☗8六玉と、銀冠の屋上に避難すれば、まだこれからの将棋だった。島井女流初段の美貌に思考能力を妨げられたキライはあるが、こんな手ぐらい読めなければダメである。
しかしこの変化は感想戦でも出なかったので、島井女流初段に「やっぱりワタシの快勝だったワ」と見切られたかもしれず、それがどうにも悔しい。
このあとは将棋学徒・Y氏とのリーグ戦。左では藤森手合い係とTom氏が将棋を指している。女流棋士が会員と練習将棋を指すのは珍しい。植山悦行手合い係が去ったいま、今後こうした光景は増えていくかもしれない。
Y氏とは私の香落ちだが、いつも苦戦を強いられる。本局は強引に攻めをつなげたが、終盤で簡単な寄せを逃がした。部分の局面を記す。
上手・一公:2五銀、2六歩、3三桂、3四金、5二飛、6三金、持駒:歩2枚前後
下手・Y氏:1四歩、1九香、3八銀、4六玉、4八歩、4九金、5六歩、5七馬、5八飛…
☖3四金打に☗4六玉まで。以下☖4五金☗3七玉(☗4七玉は☖3六金で詰み)☖3六金☗2八玉に☖3七歩が痛打で、上手勝ちだった。しかし☖4五金とせず☖5四金などと援軍を送ったものだから、すかさず☗6六馬と玉の退路を拓かれ、以下敗勢に陥った。
最後は双方秒読みの泥仕合になったが、私が金を捨てて角を取り、下手玉は必死。これで上手が再々逆転勝利と思いきや、金を渡したものだから、☗8五金(打)~☗9五香以下の即詰みが生じており、愕然とした。しかし時間に追われたY氏は☗9五香と走る痛恨の手順前後。私の辛勝となった。
放課後はファミレスにて食事会。参加者は5人。植山手合い係がいらしたら、もう少し参加者が増えていたに違いなく、こんなところにもサロンの変化が表れていることを感じる。
ひとりが早退したあと、W氏に布盤と駒を出してもらい、めいめいがきょうのサロンや社団戦での将棋を再検討する。ドリンク片手にああでもないこうでもないと議論している姿は、ハタから見ると奇異に映る。しかし私たちは周りの目を気にしない。まったく、この将棋好きは何なのだ。こんな状況じゃあチョンガーはますます不利だが、仕方ない。
この日も午後3時30分すぎまで仕事をしていたが、私の趣味を理解してくれているオヤジが、早びけを許してくれた。もっとも、本当ならこの日私は沖縄県・宮古島にいて、海で水着のおねーちゃ…色とりどりの珊瑚礁を鑑賞していたはずなのだ。それなのにオヤジが、1ヶ月半先(7月9~11日のこと)の旅行を許可してくれなかった。ひとり旅の鉄道旅行ならなんとでもなるが、沖縄は飛行機で行くしかない(船は時間がかかりすぎる)。しかし沖縄を通常料金で往復する気はないから、早期割引料金での予約が必要になる。だから早い時期でも計画を保留されると、もうその時点で沖縄旅行はオシャカになってしまうのだ。
今回の場合、7月になっても仕事はそこそこあったから、オヤジの「読み」は正着だったことになるが、それでも時間の余裕はあったわけで、そう考えれば、今回は金曜サロンに行ってもバチは当たらないと思った。
教室に入ると、サロン一の強豪氏が大庭女流初段と指導対局を行っている。しかしその近くにいる人は…Tom氏ではないか! これは珍しい。金曜サロン初期の立役者である古豪Tom氏、数ヶ月ぶりの登場である。
藤森奈津子手合い係の指示で、私も大庭女流初段との指導対局に入る。
と、Tom氏から、
「大沢さん、すこし太ったんじゃないの?」
と言われ、焦った。
思えば区の健康診断で、「メタボリック症候群」と診断されたのが、4年前の4月。それから約7ヶ月で17.5kgのダイエットに成功したが、それで安心したか、微妙にリバウンドが始まり、現在は12~13kgも戻ってしまった。
毎週私を見ている会員は気がつかないが、数ヶ月ぶりに私を見るTom氏の目は誤魔化せなかったわけだ。そういえば以前、Hak氏にも、「太りましたか?」と言われたことがある。とすると、月に1回私を見ているサロンの指導女流棋士も、Tom氏らと同じ思いを抱いているかもしれない。
これはマズイ。強い危機感を持って、痩せる必要がある。来年の誕生日までには何とかしなければならない。
という感じで大庭女流初段との指導対局に臨んだが、将棋は明快な一手負け、すなわち完敗だった。残念な結果となったが、17日のマイナビ女子オープン対局に、大庭女流初段が気分よく臨んでくれたら、嬉しい。
次はIz氏とのリーグ戦。私の角落ちだから戦う前から苦しいが、なんとか誤魔化すことができた。彼は30代だと思うが勉強熱心で、将来有望である。結局将棋は、情熱のある人が強くなるのだ。
そのあとは島井女流初段との指導対局。島井女流初段とは先月20日の1dayトーナメント・NIS×Tefu CUPで拝見して以来である。これが指導対局となると、約4ヶ月ぶりになってしまう。
ミスフォトジェニック…じゃなかった、ベストドレッサー賞に輝いたNIS×Tefu CUPの余韻はまだ残っていて、きょうの島井女流初段も頗る素敵である。夏らしい服と、バッサリ切った髪型がよくマッチしている。私は2月の「女流棋士ファンランキング」で彼女を10位に落としたが、どうかしていたのではないか、と後悔する。次のランキング発表は8月予定だが、現状では船戸陽子女流二段や中倉宏美女流二段のツートップも、安泰ではない。
7時40分ごろ石橋幸緒女流四段が見え、午前中に行われた朝日オープン・所司和晴七段戦の自戦解説が始まった。しかし私たちは指導対局続行である。本当は島井女流初段に聞き手に回ってもらい、私だけ自分の将棋を考えたいところだったが、それは虫がよすぎるか。
この将棋の詳細は別の機会に譲るが、終盤、島井女流初段の☖9七香に☗8八玉と寄ったのが大悪手。☖9九竜と香を取りつつ王手を掛けられては大勢決した。
☗8八玉では☗9七同玉と取り、☖9九竜には☗8六玉と、銀冠の屋上に避難すれば、まだこれからの将棋だった。島井女流初段の美貌に思考能力を妨げられたキライはあるが、こんな手ぐらい読めなければダメである。
しかしこの変化は感想戦でも出なかったので、島井女流初段に「やっぱりワタシの快勝だったワ」と見切られたかもしれず、それがどうにも悔しい。
このあとは将棋学徒・Y氏とのリーグ戦。左では藤森手合い係とTom氏が将棋を指している。女流棋士が会員と練習将棋を指すのは珍しい。植山悦行手合い係が去ったいま、今後こうした光景は増えていくかもしれない。
Y氏とは私の香落ちだが、いつも苦戦を強いられる。本局は強引に攻めをつなげたが、終盤で簡単な寄せを逃がした。部分の局面を記す。
上手・一公:2五銀、2六歩、3三桂、3四金、5二飛、6三金、持駒:歩2枚前後
下手・Y氏:1四歩、1九香、3八銀、4六玉、4八歩、4九金、5六歩、5七馬、5八飛…
☖3四金打に☗4六玉まで。以下☖4五金☗3七玉(☗4七玉は☖3六金で詰み)☖3六金☗2八玉に☖3七歩が痛打で、上手勝ちだった。しかし☖4五金とせず☖5四金などと援軍を送ったものだから、すかさず☗6六馬と玉の退路を拓かれ、以下敗勢に陥った。
最後は双方秒読みの泥仕合になったが、私が金を捨てて角を取り、下手玉は必死。これで上手が再々逆転勝利と思いきや、金を渡したものだから、☗8五金(打)~☗9五香以下の即詰みが生じており、愕然とした。しかし時間に追われたY氏は☗9五香と走る痛恨の手順前後。私の辛勝となった。
放課後はファミレスにて食事会。参加者は5人。植山手合い係がいらしたら、もう少し参加者が増えていたに違いなく、こんなところにもサロンの変化が表れていることを感じる。
ひとりが早退したあと、W氏に布盤と駒を出してもらい、めいめいがきょうのサロンや社団戦での将棋を再検討する。ドリンク片手にああでもないこうでもないと議論している姿は、ハタから見ると奇異に映る。しかし私たちは周りの目を気にしない。まったく、この将棋好きは何なのだ。こんな状況じゃあチョンガーはますます不利だが、仕方ない。