一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

女流王座戦二次予選・勝敗予想

2015-06-11 00:14:47 | 勝敗予想
10日深夜放送のテレビ朝日「マツコ&有吉・怒り新党」の「新・3大」は、「博多のタケさんが目をつけているローカルアイドル」。タケさんはテレビへの顔出しが初めてらしい。どんなアイドルを推してくるのかと思ったら、1位は、博多発の部活系アイドル「QunQun」だった。
これって、私だってファンなくらいだから、けっこうメジャーじゃないのか??
タケさんは、新センターの、浪治彩花(なみじ・あやか)推しだという。
ようし、じゃあ私も、今年の博多どんたくで撮った、彩花ちゃんの写真を貼っちゃうぞう!!



第5期女流王座戦の二次予選が、15日から始まる。
今日は、10局の勝敗予想をする。

1枠
●清水市代女流六段―○上田初美女流三段
二次予選屈指の好取組。上田女流三段は何となく影が薄いが、実力はピカ一だ。

2枠
○中井広恵女流六段―●カロリーナ・ステチェンスカ アマ
順当。

3枠
○渡辺弥生女流初段―●塚田恵梨花女流2級
渡辺女流初段の研究量を買う。

4枠
●蛸島彰子女流五段―○渡部愛女流初段
さすがに渡部女流初段が勝つだろう。

5枠
●島井咲緒里女流二段―○岩根忍女流二段
元奨励会の実力を買う。

6枠
○長沢千和子女流四段―●藤田綾女流初段
長沢女流四段がしっかり読みを入れれば、勝つ。

7枠
○本田小百合女流三段―●熊倉紫野女流初段
熊倉女流初段も実力があるが、進境著しい本田女流三段に一票を投じたい。

8枠
○井道千尋女流初段―●北村桂香女流1級
難しいが、井道女流初段の勝ちと予想する。正直、北村女流1級の実力のほどが今一つ分からない。

9枠
●千葉涼子女流四段―○中澤沙耶女流2級
中澤女流2級の若さに賭けてみよう。

10枠
○山根ことみ女流初段―●小野ゆかりアマ
山根女流初段は、YAMADAチャレンジ杯で伊藤沙恵女流初段を破った星が光る。それで、山根女流初段に乗ってみた。

二次予選は持ち時間3時間なので、たっぷり考えることができる。皆様、悔いのない将棋を指してください。
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5月24日の大野・植山教室(後編)

2015-06-10 00:15:18 | 大野・植山教室

第2図以下の指し手。▲5八金△8九飛成▲2四歩△同歩▲2三歩△同玉▲2一飛成(途中図)

△2二金▲1一竜△8六竜▲1五歩△8九竜▲5九銀△1五歩▲1四桂△7七角▲5四桂△6七桂▲2二桂成△同銀▲1四銀△3二玉▲4一竜(投了図)
まで、一公の勝ち。

現状、上手の狙いは△7六桂である。私は▲2四歩と指したいのをこらえて、▲5八金と上がった。もちろん飛車筋を避けるためで、ほかに▲3九玉もあったが、囲いが薄いと思った。
そして▲2四歩が待望の一手。ひねり飛車だから指せる手である。以下▲2一飛成(途中図)の王手に、植山悦行七段は「あ、そうか。しまった」と舌打ちする。予定は△2二銀だったが、▲3四桂に気付いたのだ。以下△3一金▲2二桂成△同角で下手の竜が捕獲できそうだが、▲3二銀△同金▲3四桂がある。とはいえこの順もあったと思う。
まあ、平手の指導対局でそんなに厳しく指されては敵わない、というところもある。適当に緩めてもらわないと、こちらも勝負にならない。
△2二金に角を助ける▲8一竜は、竜の働きまで殺してしまうので、▲1一竜は当然。「とりあえず…」の△8九竜の詰めろには▲5九銀と締まって、かなり手応えを感じた。
△7七角に、私はここで▲5四桂と銀を取る。植山七段は仕方ない、という表情で△6七桂と据えた。
まさか詰めろがかかるとは思わなかったので私は慌てたが、▲1四銀の次▲4一竜を発見し、ここで植山七段が投了した。

最後、▲4一竜以外でも詰みそうだが、意外に難しいところもある。以前も植山七段は、簡単な詰み手順の中に落とし穴を仕掛けていたが、かようにプロの将棋は恐ろしい。
感想戦は手短に行われた。
「△6三金がタコだった…」と植山七段。投了図を見れば、この金だけが遊んでいる。その分だけ、私が有利に運べたのだろう。
そして本局の勝因を挙げれば、じっと上がった▲5八金だと思う。こういう落ち着いた手が指せる時は、勝率も良い。
まだ時間があるので、Ishid氏と指すことにする。実に本日、8局目だ。
Ishid氏は新顔だが、実は2月の支部対抗戦で当たっている。そのときは石田流から跳び蹴りを喰らい、惨敗した。本局は雪辱戦である。
本局もIshid氏の後手で、ゴキゲン中飛車で来た。私は玉頭位取りに舵を取る。中盤まで一進一退の攻防が続いたが、私が角を詰まされて非勢に陥った。

以下の指し手。△5七歩▲同金直△5九銀▲5八金寄△3九角▲6七金寄△2八飛▲4九金△4八角成▲同金上△同銀成▲3七銀△2九飛成▲4八銀△7九金▲6八玉△6九竜▲5七玉△8九金▲4二飛
△7二銀▲8四歩△6五桂▲4六玉△4四歩▲8五銀△4五歩▲同玉
まで、一公の勝ち。

先手を得たIshid氏は△5七歩以下猛攻をかけてきたが、△2八飛▲4九金に△4八角成が、秒読みに追われた大悪手。以下▲3七銀までと進んで、私の勝勢になった。
数手後に、Ishid氏投了。感想戦はOg氏を交えて行われた。△4八角成では△5七歩がイヤだったが、調べてみると、先手がギリギリ残していたようである。ただし、実戦でそう進んだら、私が負けていただろう。
もっともその前、△5九銀に▲5八金寄が危なく、▲6九金と引くのが良かったようだ。
(投了以後の検討はしなかったが、あとでよく考えてみると、そこで△8四歩と催促されると、先手も容易でなかった)
今日は8局指して6勝2敗。前日と合わせて12勝3敗は、まずまずの星だ。ただ、必敗の将棋を拾ったのが何局かあったし、今一つすっきりしない。前日に熊倉紫野ちゃんの色紙を獲り損ねたのが最後まで尾を引いていた。
時間は午後7時をとうに過ぎているが、和室ではKaz氏とIshid氏が30秒将棋を指している。Ishid氏、私との将棋で打ち止めじゃないのか!?
局面を見ると、相穴熊である。とても夜の7時に指す将棋でない。2人とも、将棋バカすぎる…!!
大野八一雄七段が局面を見て、「難しいね」。さすがにW氏もウンザリして、ここで対局を止めさせた。これは教室史上、初めてのケースだった。
今日の生徒は最終的に、大人13人、子供6人だった。最近は新人も多く、大野・植山教室に死角なしである。

さて、食事会である。今夜は駅ビルのインドカレー屋に入る。参加者は、大野七段、植山七段、W氏、Og氏、Hon氏、Tod氏、Kaz氏、Fuj氏、Shin氏、Ok氏、私の総勢11人。
ほとんどがカレーセットを頼む。ライスとナンはおかわり自由だが、今日はライスをおかわりしてみた。しかし2杯目はさすがに、キツかった。
ここで植山七段、Hon氏、Fuj氏は退席。3人でやりたいことがあるらしい。
残った私たちは引き続きお茶となったが、私の希望で、長居のできるファミレスに入った。
ここでは、今後の教室のあり方について、マジメに話す。
Tod氏とKaz氏が退席した後も話は続き、非常に有意義なひとときとなった。ただ、以前もこんな話をしたことがあるが、それが教室に反映されたことはなかった。今回も唸るところが多かったが、次回以降の教室も、あまり変わらないのだろう。
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5月24日の大野・植山教室(中編)

2015-06-09 00:55:34 | 大野・植山教室
7日に放送されたTBSテレビ「この差って何ですか?」を観たが、この中で「良い歯医者とそうではない歯医者の差って何ですか?」が、血が逆流するくらい興味深かった。
良い医者と思われる1位から5位までが発表されたので、それを記しておこう。

1位 初回の診療時間が長い
2位 自分の不得意な治療は断る
3位 毎回歯の写真を撮影
4位 歯科衛生士が治療前に必ず掃除する
5位 虫歯の時にすぐ歯を削ろうとしない

私がヤブ医者と信じている例のSだが、もちろんひとつも当てはまらない。ことに5位は全く当てはまらなかった。あいつは健康な歯でも、どんどん削っていった。
ちなみにこのSだが、もう亡くなっていたそうだ。こいつはいい後生でなかったと信じる。ちなみにこいつの自宅は先日取り壊され、更地になった。息子さんも同業だが、親との折り合いが悪く、地方に引っ越したらしい。どうでもいい話だが。

ほかは「1度口をつけたペットボトル、細菌の数にどれくらい差があるか」も興味深かった。
カフェオレは、細菌が24時間で2万倍に膨れが上がるという。
むかし山陽地方を5日間旅行したとき、1リットルのコーヒーを5日間かけて飲んだが、5日後に帰京したとき、体調を崩して吐いたことがある。
あれは細菌にやられたのかもしれない。

(きのうのつづき)

以下の指し手。△7七銀▲同角△6八銀成▲同玉△5八竜
まで、一公の勝ち。

私は△7七銀と放り込んだ。いわゆる逃げ道封鎖の手筋で、「将棋世界」6月号別冊付録の、勝又清和教授の「新手ポカ妙手選」に、このような手筋が山ほど載っている。やはり本を読むと勉強になるのだ。
たまたまこの場面を大野八一雄七段が見ていて、「フフフ」と笑う。大沢さん、自分が下手の時はヘンテコな手を指すくせに、上手の時は冴えてますねえ…というふうだ。まあたしかに、△7七銀を指す時は、指をしならせてしまった。
小学生君、投了。周りは私が勝つとは思ってなかったらしく、S君らちびっ子諸君が、「(二枚落ちなのに)どうやって勝ったんですか」と寄って来る。いや別に、私はふつうに指しただけである。
大野七段が、「大沢さん、指し手が嫌らしいですよ」と私の前に座った。「大沢さんの指し手は分かってるんですよ。△2二銀と上がらずに▲3四歩を誘って、△3三銀~△2四銀~△3五銀と出てきたんでしょ」
大野七段が下手側を持ち、パッパッ指す。プロが二枚落ちの下手を指すのだから、上手?はたまらない。その的確な指し手に、たちまち上手陣は崩壊した。しかしこれ、小学生君が勉強になったかどうかは分からない。
誰かが「上手が指をしならせちゃマズイでしょ」と笑わせる。私が次に小学生君と指す時は、オーソドックスに指そうと思う。
ここで3時休み。しかし生徒が多すぎて、のんびりできない感じだ。もう、20人近くいるのではないだろうか。新顔もいるが、やはり手練れなのだろう。Fuj氏は手合い係に専念するようである。
4局目はIi君とリーグ戦。Ii君は大野・植山教室を代表する強豪で、ここ2~3年でメキメキ実力を付けた。もはや私は、彼と平手で指す気はない。が、駒を落としてもらうわけにはいかないので、私が強引に先手で指す。が、Ii君は不満そうだった。
将棋はIi君の一手損角換わりとなった。私は▲4八飛と回り、▲2五歩から▲2六角と据える。私の好きな形である。
私の▲4五歩に、Ii君は△4二飛。専守防衛だ。私は▲1五歩△同歩▲同香と1歩を入手し、▲2四歩△同歩▲2五歩。これに△同歩なら▲同桂で先手が面白いが、Ii君は△2七角。
△3六角成は許せないので私は▲4六飛と浮いたが、△1六角成▲3五歩に、ここで△2五歩と取られ、先手に指す手がない。以下数手指して、投了した。
Ii君を破る情報はただひとつ。角換わりの指南本を、徹底的に読み込むしかない。
5局目はU君とリーグ戦。U君はリーグ戦の終盤で私と指したいらしいが、私があまり教室に来ないので、いる時に消化するしかない。U君が渋るのを、遅れて来たもう一人のスタッフ・W氏がけしかけ、ようやく私との対局となった。
U君の先手で、▲7六歩△3四歩▲2六歩△8四歩に、U君は▲6六歩。フフッ、U君、相掛かりから逃げよった。
そこで私が三間飛車に振った。△8四歩がチョンマゲだが、持久戦になれば問題なくなる。
U君は▲7七銀を▲8八銀~▲8七銀と繰り替える。U君は銀冠が好きなのだ。
私が優位に進めていたと思うのだが、意外に難しい。私は△2一飛と回り飛車成りを狙うが、U君はそれを防いで▲2三桂。歩があれば▲2三歩で済むだけに、いかにもつらい。さらに▲3二成銀左~▲2一成銀と飛車を取ったが、▲3三にも成銀がおり、これだけ駒が遊んでしまっては、さすがにU君の分が悪い。
以下、私が先手玉を何とか寄せた。U君は残念だったが、着実に実力を向上させているのが分かる。今後の対局も楽しみだ。
どんどん指す。6局目はTan君とリーグ戦。私の二枚落ちである。Tan君は育ちがよさそうでお行儀がいいが、将棋もそうで、指し手が素直すぎる。
上手・6五歩・持ち駒桂、下手・5八飛、6八銀、7八金、8八角…の局面で、Tan君は△6六桂を防いで▲6七銀と上がる。しかし△6六桂▲同銀△同歩▲同角△6九銀▲4八飛△7八銀不成…となり、上手必勝。最後は△2五桂▲2六玉△3五銀▲同歩△3六金▲同玉△3八竜▲2六玉△3七竜まで、私の勝ちとなった。
7局目は、ここでようやく植山悦行七段に教えていただくことになった。さっきW氏が、「大沢さんは(最悪)植山先生と指さなくてもいいでしょ?」と語ったがたしかにそうで、いまさら…というところもある。生徒が多いのでここまで延び延びになったが、教えていただくならそれに勝るものはない。
畏れ多くも平手戦で、▲7六歩△8四歩▲2六歩△8五歩▲2五歩△3二金…から、私のひねり飛車になった。
前回のひねり飛車戦では、私の「▲6六歩が疑問。それだけだったね…」という結論だったが、その時は植山七段のタコ金だった。
本局は△3二金・△4二銀型だったので、私は▲6六歩と突いてみた。さらに▲5六金と腰掛け、この金に安定感がある。
植山七段は△7三桂(第1図)。私は▲9七角と引き、以下△8五桂▲同桂△同飛▲8六飛△同飛▲同角△8八飛▲8一飛△2二玉▲4六桂△3三銀(第2図)と進んだ。


上記手順中、▲8六飛のぶっつけが植山七段には意外だったようである。しかしこの飛車を捌かないことには、勝負にならないと思った。
第2図で、私は▲2四歩と指したかったのだが、ぐっとこらえて、それを指さなかった。
(つづく)
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5月24日の大野・植山教室(前編)

2015-06-08 01:13:05 | 大野・植山教室
5月24日(日)は、朝起きてから頭が痛かった。前日の将棋ペンクラブ関東交流会で、血圧が高くなる出来事が頻発したからであろう。
一日グズグズする手もあったが、将棋を指して体調を回復させようと思った。二日酔いの迎え酒みたいなものだが、私もどうしようもない。
埼玉県川口市にある「大野・植山教室」に向かう。午後1時20分ごろ入ると、大勢の生徒でごった返していた。大野・植山教室は今日も快調である。
Ok氏がいた。Ok氏は前日のペンクラブ交流会に出席したが、上野裕和五段の揮毫が入った棋書を紛失してしまった。私にも責任の一端があるから胸が痛むが、Ok氏は今朝もペンクラブ事務局に連絡をしたものの、棋書の類はなかったという。
どこかからひょっこり出てくることを祈らずにはいられない。
今日の手合い係はFuj氏。1局目はWatanabe氏と飛車落ち戦である。Watanabe氏は晩学ながら研究熱心で、メキメキ実力を伸ばしている。指すのが楽しみな一人である。
Watanabe氏の右四間飛車定跡に、私は△6二玉型で構える。△6四金と立ったが、これは悪手。Watanabe氏に万全の態勢で仕掛けられ、私の具合が悪くなった。
角交換後の△4四歩に、下手が▲5六銀の後退なら上手も一息つくが、実力初段のWatanabe氏はそんな甘い手は指さない。少考後▲4四同銀とし、△同銀に返す刀で▲5六桂ときた。これが厳しく、ハッキリ下手が良くなった。
終盤、私は玉を9筋に逃げるが、Watanabe氏は落ち着いている。

ここで▲8三馬△同玉▲7二銀△7四玉▲7五金の詰みがあったが、本譜は▲9五歩△同歩▲9四歩△同玉。これでも下手必勝だが、以下▲7四銀△8二金打▲7五桂△7二金▲同桂成△7四金と進んでおかしなことになった。
これでも下手勝っているが、いったん傾いた流れはもう止められない。
最後は2人がかりで下手玉を寄せ、上手の辛勝となった。
Watanabe氏、終盤は秒に追われたにせよ、ここまで下手玉を追い詰めてうっちゃられるとは、ハッキリ言って勉強が足りない。本局は簡単な寄り形で、時間はいらないのだ。
Watanabe氏は、寄せの本を勉強するとよい。そして、形を全部覚えてしまうことだ。
Shin氏とIs氏が相次いで来席した。ジョナ研メンバーがそろい、LPSA駒込サロンのようである。
2局目は大野八一雄七段に教えていただく。手合いは角落ちである。
「大沢さんはこの前、(教室に)来てくれなかったからねえ…」
大野七段がこぼす。九州旅行から帰ったあと、私は結局、大野・植山教室には行かなかった。
6日(土)の夜に大野七段から電話があり、(大野七段が)近々秋田に旅行に行くので、翌7日にアドバイスを乞う、の依頼だった。しかし7日はフジテレビ「平成教育委員会3時間スペシャル」に加藤一二三九段が出演するので、それを私はリアルタイムで観たかったのだ。7日は和田あき女流初段も来る、とのことだったが、やっぱり行かなかった。私はけっこう、非情なのである。
もっとも、自分で計画を立てて一人旅をした大野七段は秋田を満喫したようで、結果オーライでよかった。ただ、7日に休んだせいで、和田女流初段との食事会の話がまた延び延びになってしまった。
局面。私は居飛車から右桂を跳ねて速攻の形。大野七段は△6四銀と上がったが…。

以下の指し手。▲4四歩△3三銀▲2二歩△同玉▲4三歩成△同金右▲2五桂△4四歩▲3三桂成△同金上▲3五歩△同歩▲4六銀△3六歩▲3八飛△7五歩▲6六角△7四桂▲7五角△同銀▲同歩△8六歩
まで、大野七段の勝ち。

△6四銀に▲4四歩は狙い筋。続いて△3三銀に▲2二歩は手筋だが、指しすぎだったかもしれない。
本譜は銀桂交換の駒得に成功したが、思ったほど得をしていない。
そして△7五歩の反撃が厳しかった。▲6六角に△7四桂が私も読んだ好手で、こうなっては下手勝てない。以下4手で投了した、
戻って、▲3三桂成では、これを決めずにじっと▲4六銀ぐらいだったかもしれない。
対大野七段は、序盤の作戦はうまくいくのに、いつもその後を決め損ねる。中盤の指し方が課題である。
3局目は新人の小学生と二枚落ち戦。「門番(私のことらしい)、お願いします」とFuj氏。
この小学生がなかなかのホープで、大野七段はすでに指し、大野七段が負けたらしい。もう二枚落ちは卒業、の雰囲気があるが、彼とはFuj氏が二枚落ちで2局指し、いずれも上手が勝っているという。それなら私も負けられない、というところである。
▲7六歩△6二銀▲4六歩に△6四歩と趣向を凝らしてみた。▲4五歩△6三銀。これでも上手悪いが、どこまで戦えるか。
▲3五歩に私は△2二銀を受けず、▲3四歩を誘う。そこで△2二銀▲3三歩成△同銀とし、△4四歩のあと、△2四銀と覗いた。
こっそり△1四歩と突き、▲3七桂を待って△3五銀と、▲3六の飛車を殺した。
これで上手勝ちだが、あとはどう決めるかというところ。ここで次の手をお考えいただこう。

(つづく)
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女流王座戦一次予選全35局の、最初の4手

2015-06-07 00:05:57 | 女流棋戦
5月30日の女流王座戦一次予選一斉対局では、相振り飛車が多いように思った。序盤から意欲的な手順が続き、女性らしい華やかな戦いだった。
そこで私は、この日の35局の、初手から4手目までの指し手を調べてみた。

1▲7六歩△3四歩の出だしから
 ▲2六歩△4四歩→対抗形2局、相居飛車1局
 ▲2六歩△8八角成→相居飛車1局、対抗形1局
 ▲7五歩△4二玉→対抗形1局
 ▲7五歩△4四歩→相振り飛車1局
 ▲7五歩△5四歩→相振り飛車2局
 ▲6六歩△3二飛→相振り飛車2局
 ▲6八飛△4二玉→対抗形2局
 ▲6八飛△6二銀→対抗形1局
 ▲9六歩△9四歩→相振り飛車1局
2▲7六歩△8四歩の出だしから
 ▲2六歩△8五歩→相居飛車2局
 ▲5六歩△8五歩→対抗形1局
 ▲6八飛△3四歩→対抗形2局
 ▲7八銀△3四歩→対抗形1局
 ▲7八飛△8五歩→対抗形1局
3▲7六歩△6二銀の出だしから
 ▲7八飛△4二玉→対抗形1局
 ▲6八飛△6四歩→対抗形1局
4▲7六歩△5四歩▲7八飛△4二銀→対抗形1局
5▲2六歩△3四歩の出だしから
 ▲2五歩△3三角→対抗形1局
 ▲7六歩△4四歩→対抗形1局、相居飛車1局
 ▲7六歩△4二飛→対抗形1局
 ▲4八銀△5四歩→対抗形1局
6▲5六歩△3四歩の出だしから
 ▲5八飛△3二飛→相振り飛車1局
 ▲5八飛△5四歩→対抗形1局
 ▲5八飛△8四歩→対抗形1局
7▲5六歩△8四歩▲7六歩△3四歩→対抗形2局

実に25通りの指し手があった。初手▲7六歩は25局(71%)、▲2六歩と▲6六歩はそれぞれ5局(14%)。
戦型は、対抗形23局(66%)、相振り飛車7局(20%)、相居飛車5局(14%)。午前のネット中継3局が相振り飛車だったため、相振り飛車が多いと考えたが、総数はそうでもなかった。
相居飛車5局のうち4局は、右四間飛車が出現している。残り1局は、角換わり相腰掛け銀だった。相矢倉、横歩取りは1局もなし。すなわち、以下に記した手順は1局も出現しなかった。

・▲7六歩△3四歩▲2六歩△8四歩
・▲2六歩△3四歩▲7六歩△8四歩
・▲7六歩△8四歩▲6八銀△3四歩
・▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩

いつも思うのだが、振り飛車党の女流棋士に「矢倉と横歩取りを勉強しているので、教えてください」という将棋ファンが現れたら、彼女らはどうするのだろう。
居飛車は指さないけれど、定跡はすべて頭に叩きこんでいると信じたい。
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