ph値をみるとアルカリ性に傾いていることが判る。と、弱アルカリと下記にある。
泉温約82度。この半分の温度でも熱い。ゆっくりと浸かるか。おもむろに手をいれる。「うわっ、熱ーい」瞬間手を引っ込めてしまった。冗談じゃない。湯船に浸かるなんて不可能だ。我輩は正直者ではあるが探湯するわけでなし、誰であろうが絶対に火傷するにきまっている。爪先を1,2秒浸けるだけでアウトである。風呂にきて風呂にはいれないなんて。桶に湯を汲んで水道水で冷まし身体にかける。これぐらいしか出来ぬ。水の量を少しでも間違えば悶絶必至である。九仞の功一簣に虧くとは・・・
例の彼がやって来た「先生、どうですか」状況を知らないものだからのんびりしたものだ。「熱くて入れねーよ」「えー」疑っている。「手入れてみろや」「いや、いいですよ」「いいから入れてみろや」瞬間である「うわっ熱ーい」「うすめたらいいじゃないですか」湯船満杯に熱湯が入っているところにたかが小さな蛇口から出る水でどれ位冷めるか見当がつきそうなものを、服を着たままだからのんびりと言うものである。
笑いながら「僕、別の所に行きますから先生後からきてくださいね」
脱いだり着たりはもうこりごりである。それでなくとも汗だくである。今日の湯はもう止めにした。