娘さんが丸ボーロを焼いている。カメラを向けると「あら、恥ずかしい」と向うを向いてしまった。焼きたての丸ボーロはとても美味そうに見えた。やはり出来立てが一番美味かろう。
河川改修が妻の思い出を台無しにしているようだが、こればかりは如何ともしがたいのは妻も理解はしている。記憶に頼っても目の前の現実はあまりにも遠いのである。
鏡のようになっている案内板である。我輩の顔は写るが字が読めない。
出来上がった当初、設置業者とも話した。「読めねーよ」「そうなんですよ」
川崎町役場の担当者とも話した。「読めねーよ」「そうなんですよ」
母は我輩の古墳に対する気持ちが少し判るようになってきたであろうか。
