本書は、中村元氏のゴータマ・ブッダで推薦されていてGET。
ちょっと高かったが、見たことのない仏教美術の写真が多く掲載されており、まずまずかな?
1979年の発行だが、保存状態も問題ない。装丁も立派。何せ、当時で、9,800円したのだから、相当気合の入った本であることがわかる。もしかすると、釈尊の生涯という切り口でも美術本は、まだそう多くなかったのかもしれない。
やはり驚きは、30年以上前に、印度及びその周辺国を実際に歩き回って、すばらしい陰影の深い写真を、多数収めていることだ。相当の知識と、技術がないとできることではない。
それと、紙芝居風に、説明がわかりやすいことだ。ぱらぱらめくりながらでも、ブッダの生涯に何が起こったかがわかるように工夫されている。
ということで、一般向けではないが、値段を除いては、素晴らしい本だった。