今日は、冷たい雨。
4/1だけど、暗い1日。
以前紹介した英語で味わう万葉集が翻訳本の最初かと思っていたら、2004年に同じ趣獅フ本が出ていた。この万葉集ブームに乗り、2018年19刷を重ねた。
読み比べて見ると、こちらの本の方が、直訳に近い。
長歌など、短歌以外の詩も多く、取り上げる詩の選び方の傾向は異なるのだが、共通で取り上げられているものを比較すると、翻訳が、似ているものと、かなり異なるものとがある。
やはり元の詩の解釈のばらつきがある詩の方が、末級ハが異なる傾向が高い。
本書の方が、字が小さく、また、説明の中に、他の詩が引用されていたりするので、前書の方が読み易い感じがある。
一方、翻訳という観点からは、本書の方が直訳に近い分、理解しやすい。
また、似た翻訳になっているものも、微妙に、使用する名詞、前置詞が異なり、ここは、翻訳する人の個性が出るところだろう。
もし、完全な英訳本を出すとすると、我々が、当たり前と思っている歴史的背景まで踏み込んで説明しないと、詩の真の意味を理解することが難しいだろう。
たまたま同じ趣獅フ翻訳本を2冊続けて読む機会を得て、万葉集の奥深さと、翻訳の楽しさを知ることができた。
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