かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

こけし図譜

2020年04月13日 | Books
今日は、冷たい雨。
地震もあったりして……



本書は、本屋で見つけた。
この手の本は、発行部数も少なくて、通販で購入することが多いのだが、珍しい。
1982年生まれのグラフィックデザイナーである佐々木さんの著書。

こけしとの出会いは、比較的最近で、10年ほど前。
鳴子温泉の桜井昭二さんとの出会いがきっかけという。
桜井さんは、私の父が収集していたころ、既に、すばらしいこけしを作っていたから、それから、40年以上も、第一線で活躍されていたらしい。

そして、武井武雄さんの愛蔵こけし図譜という本を見て(武井さんの美術館に行った話はした)、その自分版を作ろうと思い立って作ったのが、本書。

流石、イラストレーター。
味わいある絵が並んでいる。
各生産地を代表する工人とのインタビューや、制作過程の絵も添えられており、また生産地の名産とか、温泉の絵なども、添えられており、楽しい。

こけしの絵の題材になっているこけしは、比較的若い工人の復刻版が多い。
よく特徴が生かされており、伝統こけしを系統的に勉強したい人にも向いている。

解説は、すごい古い話と、最近の話が中心で、第一次、第二次ブームのころの話は少ない。
この辺は、本書を制作する際に参考にした本の影響だろう。

本書のようなすばらしい本により、こけしが、東北を代表するお土産として、末永く人気を博することを願いたい。
コメント
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