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今日は、コロナのおかげで、12連休の初日の人も多かったらしい。
私は、違うのだが、近所を散歩したら、結構、人は、出ていた。
屋外なので、密集という感じでは全然ないが。
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近所のハイキングコース。
昔歩いたことがあったが、本当に久しぶり。
昔は、もっと広々していた記憶だったのだが、家や、アンテナがたって、ちょっと狭くなったか。
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東京湾を一望にできすすばらしい眺め。
反対側には富士山が見えるのだが、今日はあいにく雲で、てっぺんがちょっと見えただけ。
富士山100景の一つに数えられているらしい。
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近くでとれた野菜の即売所。
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森や、生息している生き物の紹介。
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あまりの好天に、リスも昼寝中。
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岩波新書の中国の歴史シリーズ第三弾。
本書も、読み応えのある1冊だった。
前回は、南中心の話だったが、今回は、北中心の話。
南は、船、北は、馬のイメージはあったが、こんなダイナミックな動きが、断続的に続いていたイメージは、なかった。
モンゴルが制覇するまでは、北は、中華から見て、辺境という捉えていたが、実は、そのようにきっぱり分けられるものではなく、押したり、引いたりを続けながら、混然一体となっていった。
筆者は、ユーラシア東方史という言葉を使われているが、まさにという印象。
漢の時代の匈奴との抗争はよく聞いていたが、それが、五胡十六国の時代に、北が南下した時には崩れていて、唐も軍事面については、北の勢力に頼る状況。だからこそ、ユーラシア大陸西方まで勢力を広げることができた。
そして、唐が滅びた後は、契丹・西夏と北宋が、並立する時代となる。
契丹がこんなにしっかりした国であった認識も、恥ずかしながらあまり持ち合わせてはいなかった。北宋は、契丹に貢ぐことにより、並立を保った。
軍事面では歯が立たなかったが、豊かな経済力を背景に、この体制を保つことができた。
契丹も、元は、遊牧民だが、自分の文化を守りつつ、隋唐の仕組みなども取り入れ、国として、長期に存続することができた。
ちなみに拓跋とか、契丹とか、聞きなれない中国語は、全て遊牧民の言葉を音写したもの。そして彼らは、独自の文字を持ち続け、それを元の時代、清の時代へと、発展させていった。
元は、もちろんチンギスカンからスタートしたが、ものすごいスピードで勢力を伸ばした。
モンゴル民族というイメージだったが、ウィグルや、チベットなども、巻き込んだ、騎馬民族による支配の時代だったといえる。
滅ぼされた南宋だが、それを破壊するのではなく、そこから得る富を、元に還流することにより、大きく繁栄した。
その発展のスピードが速かった分、瓦解のスピードも速かったのだが。
中国の覇権争いの凄さを改めて感じさせてくれる。
騙しあいも当たり前。
島国日本とは、全然違うマインドが醸成されてきた歴史もよくわかる。