かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

道教思想10講

2020年10月23日 | Books


道教(Taoism)という宗教があることは、知っていたけれど、それが何なのかは、全く知らなかった。
岩波新書で、入門書らしきものが出たので、早速ゲット。
結論から言うと、もやもや感は、残ったまま。
でも少し雰囲気は、わかった。
宗教というよりはという感じだが。それが、本書の題名にも現れているのかもしれない。

道教は、老子が始めたとされるが、紀元1世紀頃には、すでにその存在もあいまいなものになっていた。しかし、仙人思想と相まって、教えとしては、引き継がれ、唐の時代にはピークを迎えていたのだそうだ。
唐の時代というと、仏教全盛と思っていたのだが。
当然、遣唐使もその思想は、知っていたのだが、結局仏教を伝えることとなった。
というより、道教がその時点では、かなり仏教の教えを取り入れた形に変化していたらしい。

当初、道教は、儒教、仏教と共に3宗教とされていたが、宗教としてはだんだん廃れたというか、他の宗教と同化していき、仙人思想的な面とか、長生きするための健康法的なところが、道教独自のものとして、引き継がれていくことになった。
仏教には、因果応報とか、真理を追究する姿勢があったが、道教は、自然を重んじる(泰然自若?)教えのため(かつては、仏教に似た論理を作ろうとしたようだが、残らなかった)、そのために修行を積むこともなかった。
理論的な宗教ではなかったと言えるかもしれない。
ヨガ的なイメージかもしれない。
そのため、道教として残ることがなくその教えが、我々の考え方の根底や、他の宗教に引き継がれれる中で、染みつくように残ったと表現したらいいか。

ということで、一つの大きな幹のある宗教としては、過去ものと理解したが、やはりもやもや?
コメント
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