かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

ヨーコ・オノ・レノン全史

2020年10月21日 | The Beatles



いやいや凄い本。
昨年2月にLOFTで著者+サエキさん+藤本さん+@の、ヨーコさんバースデイイベントがあったのだが、そこで出た話も含めて、まさに全史にふさわしい内容になっている。

正直、ヨーコさんのCDは、数えるほどしかもっておらず、その生き方、パフォーマンスの方に目が行ってしまうのだが、本書は、その芸術性に軸を置きながら、全体像に迫るという、まさにミュージシャンでもある和久井氏だからこそ書ける内容になっている。

ジョンとヨーコの出会いから始まるのだが、そこからヨーコさんの生い立ち、二人が出会ってからの歩み、ジョンんが亡くなってからの一人になってからの歩みと展開していく。
とにかく、いろんなトピックスが盛り込まれており、それが、二人とどうかかわって、結果どうなっていったかが有機的に語られている。

NYに移り住んでから、失われた週末を経て、ジョンが亡くなるまで、主導権は、ヨーコさんにあった様子も浮き彫りになる。ビートルズの主導権が、ジョンからポールに移っていたように。
ジョンが亡くなってからの、活動も、より全体感を伴ったものになり、それが、かつての家族や、exビートルズにも認められるようになっていく。
その結果、我々も、より多くの情報や、エンターテイメントをゲットできるようになってきたわけだ。

本書では、否定されているが、ジョンレノン博物館や、ジョンレノンスーパーライブもその一環だったろう。
近時、点描画にも制作範囲を広げているが、これは、スーラの影響ではないかと説く。そして、それは、ジョンの魂のアルバムのジャケットの構図にも影響しているのではと。
真実はわからないが、ヨーコさんの芸術性が、より深淵なところにあることを本書を読んで知ることができた。
ちなみにこのスーラの絵は、かつて住んでいたシカゴ美術館の目玉だ。
習作は、いろんな美術館で見れる。

AMAZONで、ヨーコさんの作品をチェックしたが、歯抜けのような品ぞろえになっていて、なかなか全貌をつかむことは難しいかもしれないが、代表作品だけでももう一度チェックしてみたい。

ダブルファンタジー展にも、もう1回行きたいかな?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする