かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

老親友のナイショ文

2022年01月23日 | Books
今日は、ゴルフ。
流石に寒くて、着ぶくれで、スコアは散々だったが、できただけで、良しとしよう。



横尾忠則第4弾。
瀬戸内寂聴さんは、昨年11月に亡くなられた。
講演会に2回ほどお邪魔できたが、前向きな姿勢を貫いている姿に感銘を受けた。
長い人生、様々な経験を踏まえて、悟りの境地に達しておられたように見えた。
でも、もちろん人間だから、もっと卑近な話もたくさんある。

本書は、そんな寂聴さんと横尾さんとの往復書簡。
週刊誌に連載されていたようだが、週刊誌は読まないので、知らなかった。

期間は、2019年8月から、2020年末までだが、瀬戸内さんの後書きを読むと、その後も続けられるつもりだったようで、確認はしてないが、続いたのかもしれない。



本書も、横尾さんのオンラインショップでゲットしたため、サイン入り。

本往復書簡は、瀬戸内さんの提案で始まったそうだ。
ナイショ文とあるが、確かに知らない話がたくさん。
横尾さんが、比較的今の話題が多いのに対し、瀬戸内さんは、過去の話も多い。
共通する友人の話が一番盛り上がるが、三島由紀夫は、本当に強烈な印象を二人に残したことがわかる。

後半コロナの話が多くなるが、日本中そうだった。
お二人とも、高齢で、かかったら、厳しいと自覚されていたようだ。

横尾さんが、瀬戸内さんの長生きのために絵を描くことを進め、その上達法も伝授している。
その甲斐があったのかどうかわからないが、翌年100歳を目前にして亡くなられた。

長生きのコツは、のんきに生きること。
水木さんも言っていた。
比叡山での修行も、効果があったと瀬戸内さんは、言っている。

90代後半の女性と、80年代前半の男性との往復書簡。
老境とはどのようなものかも、垣間見せてくれているように思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする