かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

東アジア「反日」トライアングル

2007年01月21日 | Books
”あるある”の納豆の話が嘘だったらしい。あんなに、大騒動だったのに、びっくり。まぁ、データが嘘だったということで、健康に、悪いわけではないと思うけど。

アグネスチャンさんが、年末に大手術を受けたことが報道された。とすると、今年になってお聞きした講演は、その試練を乗り切った後の講演だったということになる。まったく、そんな素振りも見せず、ご立派。でも、あまり無理しないでね。

北朝鮮と、アメリカが、やや雪解けムードとの報道がされている。雪解けといっても、やっと、会話が成立するようになったという程度と思うが、我慢比べというかチキンレースというか。
六カ国協議の難しいのは、各国の利害が一致しないことにあるが、特に日本は、難しい。一見、中国・韓国と日本は、似ているように見える。でも、実は全く違う。「東アジア反日トライアングル」という本は(もう一年以上前の本だが)、その辺をわかりやすく、解き明かしてくれる。

中国、韓国人と、日本人は、見かけも似ているし、文化的も似ているように見える。しかしそれは、大きな勘違い。儒教思想、大陸思想(or 中華思想)から、中国人・韓国人は、日本人を、東の野蛮人(「東夷倭人」)と捉えてきた歴史がある。儒教では、火葬や、混浴などありえない。
それが、近代になり、急に、日本が、富国強兵により国力をつけ、彼らを併合・侵略した。道徳的に高位にある(と思っている)彼らに、これが耐えられるわけがない。

この背景を踏まえて、今の東アジアの問題を捉えないと、フラストレーションがたまるし、理解もできないだろう。
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ビートルズの切手 その2

2007年01月20日 | The Beatles
気がついたら、カウンターが10,000を越えていた。

謝謝


一日平均20人もの方にご訪問いただいた。
始めた時は、想像もしなかったペース。H/Pが、まだ12,000台ということを考えると、脅威的なスピード。
もちろん、H/Pは、半年に一度ぐらいしか更新できていないが。


ビートルズの切手が、本国で初めて2007/1/9に発行されたことは、前に触れた。
初日カバー(FDC=First Day Coverということを今回知った)も含めて、一通りGetしていたのだが、郵趣エージェンシーの企画で、イギリス郵政出張所の記念押印サービスを渋谷でやるときいて、元切手少年(元怪獣少年でもある)は、思わず寄ってGetした。
郵便物を送るための切手を購入し、セットの封筒まで買って、何も使わず、その場で消印を押してしまうのだから、バカな話ではあるのだが。

このFDC用封筒は、すぐれもので、裏には、切手の図柄になっている各々のLPの裏側の図柄が印刷されている。
切手や、初日カバーはしばらく在庫があるだろうが、このSpecialカバーは明日までしかGetできないので、元切手少年や、現役のビートルズおじさんは、いかが?
おかげで、渋谷マークシティにも生まれて初めて行った。

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面白いほどよくわかる般若心経

2007年01月19日 | Books

昨日は、無断で、お休みした。昔の上司との会だった。この方、これ以上の人はいないぐらいのすばらしい人なのだが、あえて難点をひとつ言えば、お酒を飲みながら話を始めると終わらない。歌も歌わず、ひたすら飲んで、話して、皆で笑う。年を重ねても、変わらない。
私は、2時で失礼したが、その方は、それからまたどこかのラーメン屋に消えていった。

本屋に行くと、宗教関係の本が増えているような気がする。その代表格が、般若心経本。たくさんあって迷うが、まず、学校で習ったように、基礎から学びたい人には、面白いほどよくわかる般若心経がいいのではないか。CDまで、ついている。
この本は、高校時代の漢文か古文の本のように、一字一句丁寧に説明してくれる。解説や、背景説明などもわかりやすい。
それで、極められるわけではないが、そこから、各人の解釈にはいっていくと、安心感があるし、わからなくなったら、また基本に戻ればいい。
262文字の世界だが、その奥深さは、無限大。一言一言に、すごい重みがある。
262文字を4文字まで、集約(PICK UP)すると、無常・無我かなとも思う。勿論、色即是空でもいいし、不垢不浄でもいい。迷った時に、帰る言葉が、般若心経の中に、きっと見つかるはずだ。
この般若心経を翻訳した玄奘(三蔵法師)は、スーパー僧としかいいようがない。インドから、かけがえのない宝物を命がけで持ち帰り、我々に伝えてくれた。彼が、いなかったら、今の仏教(特に大乗仏教)は、なかったかもしれない。

明日から、センター試験。我が家も巻き込まれる年となった。雪はなさそうなので、よかった。無有恐怖(むうくふ)。

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オノ・ヨーコという生き方 WOMAN

2007年01月17日 | The Beatles

昨日、塩野さんは、女傑だと昨日言ったが、世界で一番有名な日本人女性は、やはりオノ・ヨーコさんだろう。
その伝記かつ評論的な本が出ている。その名も、オノ・ヨーコという生き方 WOMAN

オノ・ヨーコさんは、ビートルズを解散させた女として、悪名高い。確かに、結果的には、そうなったという考え方もあるが、それは、自然の流れであったと思う。とにかく、変人として名高いJLを、ビートルズ現役時代に、素っ裸にして、アルバムジャケットに載せた女性であるから、超変人であることは間違いない。ただ、その生き様には、人間の本質を突いたまじめさがあることが、この本を読むと、わかる。単なる目立ちたがり屋ではない。

一番興味深かったのは、あまり知らなかった前衛芸術家になるまでの生い立ちだ。よく、外国人の著者がここまで、調べ上げたものだ。モト本があるのかもしれない。
曾祖父の税所家は、江戸から明治に移行する大政奉還に、大きな貢献をした一族という。そして、祖父に当たる小野英二郎は、1890年にミシガン大学で、経済学と数学の博士号を取得。日本興業銀行の総裁を務めたという。当時としては、とんでもない才人だったのだろう。そして、父の小野英輔は、才能に恵まれながらも、音楽にのめりこんだ。出会ったのが、母の磯子。この磯子の祖父が安田銀行(富士銀行の前身)の創設者であった安田善次郎だったというからすごい。まさに、華麗なる一族だ。
そして、英輔は、磯子との結婚後、音楽で身を立てる夢を捨て(ピアニストを目指していた)、横浜正金銀行(東銀の前進)に勤務。サンフランシスコや、NYのマンハッタン支店に勤務。一旦帰国したが、戦後またNY勤務となり、学習院大学に通学していた娘のオノ・ヨーコさんは、その転勤を機に、NYに転居。そして、声楽の勉強を再開し、どんどん前衛芸術にのめり込んでいった。切りがないので、やめるが、1966年のLNの個展で、JLに出会い、波乱万丈の人生は、どんどん加速し、1980年12月8日に、大きな転機を迎える。1980年以降のオノ・ヨーコさんについても、丁寧に書かれている。

オノ・ヨーコさんに興味のある人は、絶対お勧めの本。
(申し訳ないが)オノ・ヨーコさんの音楽にあまり興味はないのだが、その音楽に対する評論も真正面から取り組まれている。もうオノ・ヨーコさんは、70歳を越えているのだが、『遠慮を知らず、赤裸々で、向こうみずな精神に駆り立てられた彼女の芸術的展開は、依然として現代感覚にみなぎり、比類なく独創的である。』と評されている。

もし、JLが彼女と出会わなかったら....
今となっては意味のないIF. 
JLとオノ・ヨーコさんは、まさに一体だった。

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ローマ人の物語

2007年01月16日 | Books
ローマ人の物語がついに最終回を迎えた。その名も、『ローマ世界の終焉』。

よくもまあ、15年かけて15巻。ご苦労さまでした。個人的には、ローマが国家として登り坂の前半が面白かったが(やっぱり、ローマ帝国といえば、シーザー、クレオパトラ、アウグストゥス)、隆盛を極めた中盤、没落していく後半に興味をお持ちの読者もいるだろう。
ローマ帝国の最後は、劇的というよりは、自然に没落していく感じで、面白みにかけるようにも思う。でも、結構こんな風に没落してくケースの方が実際は多いかもしれない。

没落の主因にフン族の侵入がある。
フン族の揩ェ載っていた。①目的なし、目的地なし。②家も持つことに関心なし。③法律なし。④家族の守り神を持たない。⑤明日の食を確保する考えがない。たぶん騎馬民族だったのだろうが、失うものナシの、破れかぶれの、野蛮な民族だったのだろう。ただ、それとの戦いで滅んだというよりは、熟しきって、中から崩壊したような印象も受ける。

ローマ帝国は、アフリカ大陸北部も支配下に治め、地中海を内海としていたが、崩壊の過程で、その構図も崩壊し、地中海は国境となった。庭を失ったローマはもろかった。
この構図は、他国(例えばUSAにとっての南アメリカ)によりかかった国家は、もろいということを言っているかもしれない。

塩野さんは、日本を代表する女傑だと思う。54歳から、15年かかるプロジェクトを始め、見事完結した。まねしようと思ってもできる人はいるのだろうか。私は、15年に渡って読むのが精一杯だった。
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