今日は、流石に寒かったが、今年3回目のゴルフ。グリーンが、凍ってたり、溶けてたりで、難しい。風もあったし。言い訳ばかり.....
上田さんの日本古代史の下巻も読んだ。読み応えあり。
後書きによると、上田さんは、本書執筆中、2回も手術を受け、奥様も亡くされているという。
まさに、渾身の書と言える。
特に、下巻になると、動きが活発になり、血沸き肉躍るという展開だ。
ポイントはたくさんあるが、継体王朝、聖徳太子、壬申の乱あたりが、真骨頂といったところか。
大和政権は、神武天皇からつながっている家系というが、なかなか世の中そううまくいくはずがない。その顕著なケースが、継体朝。継体朝こそが今の天皇家の、元祖と言える。
聖徳太子の、遣隋使に持たせた親書は有名だが、歴史を習った頃は、”日出るところの天子”の文言の、”日出るところ”の文言に、隋の煬帝が怒ったと思っていたが、”天子”という言葉の方に、怒らせる理由があった。中国以外に天子が存在することはありえない。
そして、そこに、聖徳太子の対等外交を目指す姿勢が、毅然として表れている。
壬申の乱で、大和政権の基盤が定まったように思うが、その時の、大陸の流動的な状況はすさまじい。その頃、韓国を見下し、中国を理想とする思考構造が構築された。
明治維新の頃の、欧米を理想とみなし、亜細亜を低く見る思想と同じように、。
当時、日本は、自ら中国を称したという。まさに、日本版中華思想で、韓国は、唐と大和の間で、極めて難しいかじ取りを強いられた。
この時期の日本が、今の日本の根っこになっていることが、本書を読むとよくわかる。
日本古代史を、コンパクトに知りたい人には、この2冊がベスト?
午後は、アンコールワットに向かった。アンコールワットは、西向きなので、午後の観光がベター。
まずは、この環濠を渡る参道を行く。
これは、参道の左手前だが、手前部分が修復されているのがわかる。環濠に土嚢が積んでいるのは、この後、この土嚢の内側の水をかき出し、参道の向かって左側(北側)を修復するためだそうだ。
ご覧の通り右側(南側)は、修復されているが、左側の修復はこれから。
参道に近い方は修復されているが、その先は、未修復であることがわかる。
西塔門に着いた。ナーガも見事。
柱の装飾も美しい。
蓮子状窓と壁のデザインがすばらしい。
西塔門から、アンコールワットを臨む。
すごい人。世界各国から集まっている。
デバター達も美しい。
さらに、参道を行く。欄干は、ナーガの胴のデザイン。
両脇に経蔵。前来た時は、一方は、修復中だったような気がする。
聖池越しに、アンコールワットを臨む。五つの塔が水面に映え、アンコールワットを写すのには、ベストポジション。
ちょっと雲が多いけど、涼しくてよかった。
次に向かったのは、タプローム。修復されずに、崩壊するがままに放置されていて、人気がある。最近では、トゥームレイダーの撮影が行われたということでも人気があるらしいが、私は、映画の方は見ていないので、そちらの方は、コメントのしようがない。
門は、四面仏。縄のようなもので、崩壊を防いでいるのがわかる。
ガジュマルの木が、遺跡を覆い尽くしている。すごいパワー。
ミッキーマウスの形をした穴。人為的なものと思われる。
聖池を渡る。神秘的だ。
西門が見えてきた。ここから寺院内に入る。
中に入ると、廃墟と化した建物が並んでいる。
スポアン(ガジュマル)の木が、建物を覆い尽くしている。
観光客が多すぎるのがたまに傷だが、私もその一人。
苔もすごい。
スポアンの根が血管のようだ。
うーん。大渋滞。
美しく残るデバター像。
ランチに向かう途中でお買い物。アンコールクッキーは、日本人経営者によるもので、大人気のお土産。
ガイドさんの日本語の先生が起業し、成功を収めている。マダムサチコと呼ばれている。
おいしかったよ!
黒こしょうも、バナナチップスもグー。
象のテラスの北端。
ガルーダと象がすばらしい。象の鼻の下に見えるのは、蓮のつぼみ。
さらに北に進むと、癩王のテラスがある。三島由紀夫の戯曲でも有名になった。
この上には、癩王像のレプリカがあるが、実は、これは、閻魔大王(ヒンドゥ教ではヤマ)であり、ここで裁判が行われていたというのが、ガイドさんの説明。
裁判で、有罪か確定しない場合、牢屋に入れられ、生きて出てこれたら、無罪になったという。
癩王の名は、当時の王が癩病だったという言い伝えによる。
彫刻の塊みたいなテラスだ。
癩王像の本物は、プノンペンの博物館にある(最初にカンボジアに行った時に見た)。
癩王のテラスから、象のテラスを見たところ。その大きさがよくわかる。
アンコールトムから出て、タプロームに向かう途中に、タ・ケウがあった。アンコールワットの造営の試金石とされるが、王の突然の死によって、造営が中止された。そのため、建築過程がよくわかる。
この寺院も、修復中のようだ。
南大門からアンコールトムに入って、バイヨン寺院、パプーオン寺院を過ぎ、さらに北に進むと、広場に出る。象のテラスの前の広場。
塔が並んでいるのが見えるが、プラサット・スゥル・プラットと呼ばれている。用途は不明という。宝物を奉納したという説もある。綱渡りをやったという説もある???
象のテラスは、象の像や、レリーフが並んでいることから名付けられた。デザイン的にもすばらしい。
広大なテラスで、王は、ここから、広場で繰り広げられる、行進や、ゲームを、眺めたという。
象のレリーフが続く。
ここで、三つ葉のクローバーを探すのは、難しい。アンコールの人は、幸せ者ばかり??四葉のクローバーのみ!!
象の上の、象使い達も描かれている。
こちらはガルーダ達。
ガルーダのポーズで、記念写真を撮る人達。