かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

ビートルズも呼んだ男

2021年09月25日 | The Beatles
今日は、ゴルフ。
霧雨がぱらつく天気だったが、涼しくなって、よかった。
バンカーには、水がたまったりしていて、そのせいではないのだが、スコアは、さっぱり。



本書は、出たばかり。

かの、ビートルズ来日を実現させた永島達司氏の伝記=日本の洋楽招聘の歴史の書と言っていいだろう。

ビートルズ来日については、星の数ほど本が出ていて、永島氏もそこにはたびたび登場する。
しかし、永島氏がいかなる人物かに焦点を当てた本は、本書が初めてだと思う。
眼から鱗の本だった。
これだけの、資料、史実を掘り起こすには、相当の労力、インサイダーからの情報収集が必要だったに違いない。
それを、きれいに1本のストーリーにまとめ上げるのは、至難の業。
脱帽だ。
ご子息が有名人であれば、NHKのファミリーヒストリーに出て来そうな話。

お父様は、エリート銀行員で、幼少期を、欧米で過ごしたことが、永島氏の英語力の源泉であり、それからの活躍の根っこになったことがわかる。
ただ、そこに、彼ならではのホスピタリティ、ギブ&ギブの精神が、日本の音楽市場を、これだけの実りある市場に育てたこともよくわかる。
ビートルズの前に、ジャズを中心に、多くの有名ミュージシャンを招聘し、欧米ミュージシャンにとって、魅力ある市場に育てあげたのが、まさに彼といって過言ではない。
彼らにとっては、自国で公演するより、日本で公演した方が儲かったのかもしれない。
まだ、全然円安の時代だったにもかかわらず。
今をときめく有働さんは、その一番弟子みたいな存在だ。
版権ビジネスにおいても、大きな足跡を残した。

当然、日本のミュージシャンとも緊密で、モックンの結婚式では、媒酌人も務めた。
元は近所の金沢区の泥亀を埋め立てた名家につながる家系だともいう。
本書の中にも出てくるが、白洲次郎を思わせる生い立ちだ。
1981年のジョンが参加するフェスもブッキング済だったとあり、1980年12月の悲劇後、スティビーに代役を依頼し、快く引き受けてもらったという逸話も。
そんなプロモーター、世界中探しても、そうはいないだろう。

急逝されたが、借金が多く残されたという(ビジネスからのものではないが)。
金儲けイメージのある"呼び屋"とは違った分野の人。
日本にこれだけ、豊かな洋楽文化が育ったのは、まさにビッグ・タツのおかげだったのだ。
大感謝。

ちょっと間違えなのか、意味がわからなかったところがあったので、出版社にメールしておいたが、回答はくるだろうか。
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ゴッホ展

2021年09月24日 | Culture・Arts


今日は、先週末の台風で延期したゴッホ展に行ってきた。
ゴッホは、大人気で、行った時間のチケットは、ソールドアウト。
今回の展示は、実際に行ったクレラー・ミュラー美術館と、ファン・ゴッホ美術館の物なので、見たことがある絵がほとんどなのだが、改めてピックアップされたものをということで。



既視感がある絵が多いが、多くの名作の中に埋もれていた最初の収集品とか、ジャガイモを食べる人々のリトグラフとか、改めて見入ってしまう作品も多い。
フランス時代のレストランの内部とか、レモンの籠と瓶とか、サント・マリー・ド・ラ・メールとか、見たことがなく、かつ印象に残る作品も多い。

ただ、やはり、ゴッホらしいと思われる絵は、アルル以降。
永年の苦労の上、神になったゴッホの絵というべきか。
色彩、タッチ、構図、全てが、生まれ変わったような勢いを感じる。

ゴッホの年代毎の作品を見たい人にうってつけ。
日本で見れる機会が少ない絵も多く来日しており、ゴッホファン、印象派ファンは、マストだろう。

入場人数制限もあるので、ゆっくりと見れる。
お勧め。
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八ヶ岳その2 + Mr. Jimmy

2021年09月23日 | Music

今日もいい天気。
昨夜は、雨で、星天は、楽しめなかったが、今日は、朝から、最高の天気。
首都圏は、ちょっと暑すぎたようだが。



ホテル内にある湖からの1枚。
絵葉書になる。



最初に訪れたのが、北杜市考古資料館。
昨日の釈迦堂の博物館に続いて2館目だが、こちらもすごい。



長野県全体に縄文遺跡が広がっており、ゆるキャラもかなわない素晴らしい土偶がいっぱい。



この土器は、トーハクでの縄文展に、出展されていたように思う。
貴重な逸品だ。



予定になかったのだが、ホテルの上に、清里テラスという人気スポットがあると聞き、行ってみた。
リフトで、あっという間に、ほぼ標高2,000メートルに行ける。
40年ほど前、出来たばかりのこの辺のスキー場に来たことがあるのだが、そこのような気がする。
冬は、スキー、それ以外は、観光スポットということで、再スタートしたのか。



富士山もくっきり。
アルプスを手軽に一望したい人には、絶対お勧めできる。
もちろん、天候次第というところはあるが。



その後、トンボ帰りして、Jimmy Sakurai Play ZEPへ。



このメンバーでは2回目。



入場券は、ちょうど50年前の、来日初コンサートチケットのレプリカ。
当時は、もぎりはなく、チケットにスタンプを押す方式だったとのこと。
ちなみに、Mr.Jimmyは、当時8歳だったとのことで、歳がばれた。



来日初公演ツアーの完コピー。
東京、広島、大阪の5公演あったそうだが、変わった曲目も含めて、完全コピー。
同じ曲でも聞きなれたアレンジと、ちょっと、または大きく異なった演奏で、興味深々。
まだ、4枚目のアルバムが出る前だったが、未発表曲を大公開。
以降使われなくなった、ジミーの12弦アコギや、ジョンポールジョーンズのマンドリンなど、当時ならではの演奏が、見事に再現された。
スピーカー群も当時のもの。
モニタースピーカーは、もちろんなし!

ちなみに、ロックカーニバル#7というのは、当時のキョードー東京が、ロックミュージシャンを招聘しており、ツェペリンが7番目だったそう。
当時、新入社員、現社長のトーク・コーナーがあって、それによると、当日、爆発予告があり、荷物チェックを入念にやっていて、最終入場者が入れたのが、終演間際だったとのこと。
怒った観客が、チラシを紙飛行機で飛ばして、その紙飛行機の山に火をつけ、その後、武道館のロックコンサートは、出入り禁止になったらしい。
このロックカーニバルも、#8のエルトンジョンで、おしまい。
もしかすると、その後、ロックは、UDOに任せることになったのかもしれない。

会場は、武道館をまねて、日の丸を天井から垂らしたり、東西南北の表示をしたりと、雰囲気を盛り上げている。

相変わらずの爆音で、最高に楽しめた。
JIMMYは、来週から、米国ツアーで、12月には、帰ってきて原宿クロコダイルで演奏予定という。
スケジュールが合えば行きたい。

忙しかったけど、充実の1日。

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八ヶ岳

2021年09月22日 | Other Eastern Japan



今日は、毎年恒例の、平山郁夫シルクロードミュージアム詣で。
その前に、釈迦堂PAからすぐ行ける、釈迦堂遺跡博物館へ。
まさに、この中央線高速の下に、巨大な、縄文遺跡があった。
そこでの発掘品が、綺麗に整理さらて、展示されていた。



アイドル的存在の、シャカちゃん。
土偶の目的は、定かではないが、妊婦姿も多いことから、安産のお守り的な存在だったのではという説もある。
無数の、土器、土偶、生活用品が、出土しており、気の遠くなるような作業が、伴っただろう。



土器の展示も見やすい。
青森の方の派手さはないが、明らかに、縄文土器だ。
この手法が、長い時間をかけて、全国展開したのだから、凄い。



私が、バンデル星人と名付けた土偶群。



次に訪れたのが、小淵沢にある、中村キース展開へリング美術館。
前から、行ってみたいと思っていたのだが、やっと行けた。
中村は、キース・ヘリングとも親交があった中村氏の名で、展示品は、彼の収集品。
美術館の建物も凝っており、ホテルも併設。
地元ご出身とのことだが、大した収集品だ。



二次元、三次元の、ヘリングの作品が、ユニークな構造の美術館内に、探検感覚で見れるように、展示されている。
ウォーホルと同時代の人で、2人とも、私が、シカゴ駐在時代に、たぶん、AIDSで亡くなった。



元々、NY地下鉄の落書きからスタートした。



今の、壁落書きの元祖的な存在。



屋根もこんな感じで、芸術的?
結構、八ヶ岳観光ついでの人で、賑わっていた。



昼は、いつもの三分一湧水さんで、十割蕎麦。
いつも、売り切れなのだが、今日は、残っていた。



メインのシルクロード美術館へ。
毎年きているが、展示替えがなされているのに感心する。
新規で、購入したものもあるかもしれないが、展示品貸し出しなどで、倉庫から、引っ張り出してきた展示品も多いのだろう。



この仏頭も初めて見た。



こんかは、故郷の風景特集で、生誕地の、瀬戸内海絡みの絵が、多く展示されている。
最近、よく行っているので、見たことのある風景の絵が多い。


 
若かりし頃の、欧州へのスケッチ旅行も、毎回違う展示。
今回は、行ったことがあるイタリア中心だったが、こちらも行ったことがあるところが多く、関心してしまう。



八ヶ岳大橋は、2回目だが、素晴らしい。
木が伸びてきて、見にくくなっているのが、ちょっと残念。



吐龍の滝。
初めて行ったが、立派なもの。
小海線の鉄橋をくぐることも、てまる。
渓流沿いの、散策コースもあるようなので、お勧め。



東沢大橋も2回目だが、残念ながら、霧が出てきた。



宿泊は、清里高原ホテル。
満天の星加を期待していたのだが、今回も、残念。
毎年、信州に泊まっているのだが、天候に恵まれたことがない。
やはり、早くではないと厳しいのか。

いずれにしても、充実の1日だった。

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LET IT BE ? GET BACK ?

2021年09月21日 | The Beatles
今日も、朝からいい天気だが、夜は、雲が出そう。
中秋の名月は、見られるか?



何とも、古めかしいパネルをゲット。
ファンクラブへの貢献の証?として、いただいた。

10月から、1年遅れの、Get Back 祭りが、いよいよ始まるが、その前に、このLet It Be。

見たら、2012年に製作されたアップル公認のパネルのようだ。
まだ50周年までは、間があったので、このようなデザインになっているのだろう。

本年は、Get Back として、リメイクされるが、映画時間(通常2時間)に収まらず、6時間のネット配信になった。
せめて、ダイジェスト版だけでも、映画館で楽しみたいが。

Let It Be 制作過程の検証も日進月歩で?進んでおり、その後、Abbey Roadが作られたことからも、当時、まだ4人が解散を具体的なイメージとしては、自覚していなかったことが明らかになっている。
ソロと、グループ活動の併存が、漠然とイメージされていたのではないか。

ところが、マネージャ―を誰にするか、そこに、お金が絡んできて、白黒決着させなければならない状況となり、裁判沙汰。
覆水盆に返らずで、それならということで、4人がそれぞれ突っ走り始めたというのが、これまでの情報を見て、私が理解したところだ。

今回の映像で、どんな印象を視聴者が持つか、そちらの反応も楽しみだ。
少なくとも、あのLet It Beのオープニングに象徴されるような、陰鬱な雰囲気は、強調されないと思う。

私が4人のメンバーの名前を初めて覚えた1970年。
街の映画館で、普通にやっていたのだから、当時の人気のほどがうかがえる。
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