
お彼岸の初日。
近所のお寺(父の代からの菩提寺なのだが)の観音堂の改修記念の、ご開帳があった。
お墓参りの後、お参りしてきた。
いちも拝める本堂の阿弥陀様は、平安時代の源信の作とされるが、室町時代に記録が焼失し、よくはわからない。
水田の中から出現したとされ、確かに御姿は、典型的な平安仏。
お寺の方は、江戸時代に再興され、関東大震災後再建されたのが、現在の本堂。

観音堂も、大震災の後、再建されたが、一昨年の台風で、痛みが激しく、大改修され、今回、お披露目になった。
中の聖観音様は、秘仏で、普段は、江戸時代作の御前立しか拝めないが、扉は、いつも閉じられている。
今回は、43年間、厨子に収まっていた聖観音様のご開帳。
木造ので、黒ずんでいるため、よく表情は見えなかったが、ひじょうに整った端正な印象を受けた。
欄間などは、大正時代の再建時のものがそのまま使われており、再建当時の気合の入れようがうかがえる。
この聖観音像も平安時代後期の春日作と伝えられ、享保年間に、知恩院から賜った由緒のあるものという。
近所に、このような歴史のあるお寺があるということは、誇らしいことだ。