また台風が近づいているという。
何と、災害の多い国であることか。
今日は、東京芸術大学大学美術館に行ってきた。
複製がほとんどの美術展だが、興味のある弥勒をテーマにした展覧会だったので。
実は、この展覧会のことは知らなくて、先日平山郁夫シルクロード美術館で、本展を知った次第。
期待に応える素晴らしい展覧会だった。
平山郁夫シルクロード美術館からの展示も多数。
これは、戦車に乗る太陽神を表した柱頭。
ローマの神(ミトラス)から、ゾロアスター教の神(ミスラ)となり、仏教の弥勒菩薩(マイトレーヤ)になった。
この流れが、複製も交えて、コンパクトにわかるような展示になっている。
破壊されたバーミヤン東大仏天井壁画の再生画。
前に見たかもしれない。
破壊されてしまった。
何を考えているのか。
ミトラスからの流れから、4騎の馬に引かれる。
ミニチュア。
二度と見ることはできない。
天井壁画は、このような場所にあった。
どうやって描いたのだろうか。
これもたぶん見たことがある。
顔がはがされているのは、イスラムの影響。
残念。
これは、今回の目玉のE窟のミニチュア。
同時期に破壊されてしまった。
人の大きさとの比較から、大仏よりは、ずいぶん小さいことがわかる。
残された資料により、見事に再現された。
青の弥勒と命名された。
今回の展示の目玉。
弥勒かどうかは、正直判断難しいのだが、ポーズや、回りの様子によって判断されている。
本像は、まさに敦煌で、1対1で拝めた像だが、敦煌の中でも最古の像。
エキゾチックなにおいも充満。
このレプリカは、70%大だが、最新技術を駆使し、見事再現された。
交脚像、半跏思惟像が、弥勒とされる。
本像も、季節はずれの敦煌で、拝めた。
本像が、この石窟の目玉で、法隆寺の金堂壁画と瓜二つということで、有名だが、金泥の膨らみまで、見事に再現されていた。
実際に見た時の感動を思い出す。
こちらが、シルクロードの終着点である法隆寺壁画。
これも弥勒?
これもシルクロード美術館の出展。
素晴らしい。
今は、見ることができない東大仏。
返す返すも。
排他的な宗教には。