CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

岡本太郎式特撮活劇 帰ってくれタローマン&おやすみタローマン

2023-08-25 21:05:48 | ドラマ映画テレビ感想
TAROMANシリーズも、とうとう最終回だそうで、
というか、さらに続編作ったんだと驚いてしまったわけだけども、
これは、劇場版にするには頓智がききすぎているし、
税金対策とか、罵詈雑言をNHKが避けたのではとも思ったりしたわけだが
無事、やりきってしまったようで、
大変楽しんだのでありました

当然のごとく、番組としてちゃんとしてたのは
帰ってくれの方だったわけだけども、
なにげに、深夜に放送していた「おやすみ」の方が個人的には好きで、
録画して昼間に見るという荒行をなしたわけだが、
これは、深夜に、それも、大学生くらいの時分に体験したい番組だったなと
しみじみ思ったのである
いや、もしかすると、もっと仕事に疲れたりしていたら、
ただこの映像を見ているだけで、泣くなり、元気がでるなりの作用が出たのかもしれない
とってつけたような郷愁と、さして意味のない動きがえんえんと続くという
タイパがどうしたとかいっているこのご時世に1時間も何やってんだというのが
大変心地よかったのである、
個人的には、TAROMANシリーズで最高傑作だったように思う

と、まぁ、だいぶ頭がキとる感想になってしまうわけだけども、
帰ってくれの方がこれまた、大団円を目指して、それでいて岡本太郎らしくを
なんとか叶えようと精魂尽き果てた感じがよく
最終的に、結局爆発してしまうしかないよなというあたり、
安易なオチお断りのTAROMANあるまじきではないかと、
なんか意味のわからない、厳しい目線で視聴者として糾弾したくなるわけだが、
番組としては座りがよかった=心地よい=ダメだ
というわけで、最終回にぴったりだったのではないだろうか
もう何が正しいのかすらわからないのが、実にTAROMANだと思うのであった

この番組のせいで、休養をよぎなくされたと噂の
サカナクション山口氏も、最後にようやっと歌わせてもらったというか、
むしろ歌いたがったのか、もう何もわからないけども
これがまた、妙にクオリティが高くでよかった
これによって解放されて、本来の活動にちゃんと戻ってほしいと切に願うのである

特に正義の味方でもなければ、
むしろ、人類なのか、地球なのか、なんかわからんが敵なんじゃないかとすら思える
そんなTAROMANの自由さと、子供のような無邪気さ
そこにひそむある種の狂気というのが、実によかったなと
結局全編通じて、結局同じ感想になってしまうんだが、
この企画が予想外に当たったと思っているであろう外部と、
そういうの関係ないのか、あるのか、
わからない狂気にあてられて、制作に取り組んできたであろうスタッフに
感謝というか、拍手を送りたいと思う番組でありました
よかったよかった

【ドラマ】褒めるひと褒められるひと

2023-08-15 21:05:43 | ドラマ映画テレビ感想

NHKよるドラ枠でした
はずれだ、と失礼なことを思いながらも、二週くらい回って楽しくなってきて、
ずっと見続けてしまった、なんというか、茶番とも違う、なんと形容するかわからない物語を
のんべんだらりと続けるといった感じで、正直なところ、
褒めることも、褒められることも、とりあえず的外れなそれを映像化するだけ、
ただその一点を、だいぶクオリティ低くこなすのが目的みたいな、
コントでもない、異空間を見たような気分になったのでありました

そのクオリティの低いたとえ話が笑いどころだとしたら、
失笑しかなかったわけだが、それを延々と続けられると、
なんか、それがクセになるといったらよいか、失笑のままだが、そういうお約束と
受け入れて観続けてしまうというのが、俺がえらいのか、
見てた人みんなそうなのか、
途中で挟まる阿佐ヶ谷姉妹が、あの役どころなら、そのまま阿佐ヶ谷姉妹でよかったんじゃないかとか
まぁ、色々とつっこみどころ多く楽しんだのでありました
特に意味もなくフランス語というのも、妙な味わいがあったな、
トレビア~ンは、伊武さんだからこその味が出てて、すこぶるよかったと思うのである

内容いかんを論ずるようなドラマではなかったし、
出ていた俳優さんが、はたしてどういう精神状態で演じていたのか、
そっちの方が気になったりしたんだが、笑わせようでもなく、笑うでもなく、
戸惑いは隠して、真摯に演技していたんだと思うんだが、
そのシュールさが、もしかしたら、面白さの源泉になっていたのではないかと
考えすぎて、面白いと思い込もうとしつつある、自分を見つけるのであった

最終的にはというか、ピーターパンとか、メロスのあたりとか、
もはやたとえ話としてもどうなんだというあたりを、ちゃんとミュージカル風というか、
演劇風の演技でやっていたあたりがピークというか、
これはこれでいいんだなと思ったりしながら、結局くっつかないところとかも含めて、
起伏のないドラマをやりきったという、ある種の畏敬を覚えたのでありました

こういうのやっちゃえるところが、NHKの凄いところだな
前にもなんかで同じような感想を持った気がするが、時折こういうのをやらないといけない
そんな空気がNHKにはあるのかもしれん


【ドラマ】やさしい猫

2023-08-10 21:09:02 | ドラマ映画テレビ感想
NHKの土曜ドラマでした
スリランカ人との交流を描くといった話かと思ったら、
日本の外国人管理についてのお話で、
結構難しい内容ながら、面白く見られたのでありました

センシティブなテーマだと思いつつ見ていたんだが、
人情話としては、クマさんとの交流は微笑ましいそれだったわけだけども
実際のところ、クマさんがやってたことは、そりゃ悪いことと言えるだろうし、
それが過失か、故意かなんて、取り締まる側がわかるはずもないよなと
入管の仕事の難しさがよくよく理解できたように思う
というか、どちらかというと、入管側に立ってしまいがちだと
自分が年齢を重ねて保守になってんだなと思い知らされる内容だった

色々と法制度も整えられているけども、それを説明しているとはいいがたい
ここに入管の落ち度があろうかという話でもあったわけだが、
ともかく外国人を取り締まって、内実はどうあれ、とっととお帰り願おうという立場で、
ごりごり仕事してそうだというのもわからんでもなかったわけだが、
裁判で明らかになる、クマさんの失点というか、裁判という内容で見た場合に
身勝手極まりないとしか思えない言い訳の数々が、
物語としては当然なんだが、人情で左右されていたようにしか見えなくて
なんか、それはどうなんだと思ってしまったのである

入管に近づく寸前のところを警察が取り締まったり、
やたら警察が不良外国人とみなして近づいてくるというところの露悪さというか
嫌な感じは、ありそうだなと、改めるべきかどうか考えさせられるところだったわけだけども、
実際不法滞在になっていたし、そういうことをさして悪いと思っていないというのは、
やっぱり弁護できないものではないかと思ったりしたんだが、
こういうことは、他国の制度とかを見た方がわかるんだろうかとも思ったのである
あくまで日本国内の話で、日本だからこその締め付けの厳しさということもありそうだと
そこを描いてほしかったとも思ったのでありました

とはいえ、ビザの問題や、失職した後に復職することができない
そういうある種のカースト的身分制みたいなものが日本の法律で
外国人にだけ定められているというのは驚きであったわけで、
日本人だからこそ気づかないし、それによって、外国人とはっきり区別しているんだなと
それを差別というべきかと、難しい内容だと思ったのでありました

よいドラマであった

【映画】キングダム 運命の炎

2023-08-08 21:05:47 | ドラマ映画テレビ感想
話題作なので、そんなに焦って見に行く必要ないなと思いつつも、
あまりに暑いから、涼みに行くがてらで見てきてしまった
映画館は涼しいが、映画は熱かった、面白く楽しめたと思うのである

漫画キングダムも、アニメキングダムも、それなりに見たはずなんだが、
こういう話だったっけ?と、前回のバッコシン大活躍の時と同じくらい
すっかり内容忘れていたので、かなり楽しめたと思うのだが
だいぶ漫画っぽさを強めてきたなと、蒙武が突撃して、爆発音みたいなのとともに、
敵兵を数十メートルぶっ飛ばしているのを見て、こういうのでいいんだと
感心してしまったのであるが、日本の映画でこういうの撮影できるんだと
結構感慨深く見てしまったのである、面白い

毎回、漫画で読んでたから違和感がなかったんだなと、
実写でやられて改めて思い知るシーンがちらほらあったわけだけども、
そこは、そういうもんだと割り切ってみて楽しむものなので
無粋極まりないが、実写でやっちゃうと、崖登って敵の側面をつく作戦とか、
敵の大将まで、結構距離があるところを突っ切って突撃とか、
そういうのが、いやいやそうならんやろと思わされてしまうところが
ちょっと残念というか、見せ方としてはそれしかないのはわかるが
なんか、おかしくないと思ってしまう自分が残念だったが、
おおむね楽しかったのでありました

実写でよいところは、むしろ、100人隊というのを率いることになった
その統率風景で、割ところっといったみたいな描写だけど、
結構人間を奮い立たせるためのセリフというか、
言葉を大将がもっているというのが、役者の演技で見せようとするという部分で光っていて
凄くよかったと思うのである

そういう部分でいくと、まさか、ここを結構ちゃんとやるんだと、
紫花が、政をつれて趙から逃げるというくだりが、
割と退屈というか、危なっかしい感じになりそうだと思ってたのに、
杏さんの熱演が凄すぎて、すごくよかったと
正直感動したのでありました
また、吉沢亮もまんまでやらされてたけど、漫画だと7年前なんて相当幼い頃だろと思ったんだが
それはそれとして、よくよく考えてみると、1作目からそれくらい年月経ってるのかもなと
実写で続き物とることの難しさを感じさせられたのである
そういう意味で、豪華な役者をその時限りの武将に当ててくというのが
案外こういう作品にはよいのかもと、豪華俳優に感心したのである

とはいえ、やっぱり漫画的すぎるというか、
紫花が腕をけがして、手綱が引けないといってたのに弓引き出したシーンが、
いや、あれは、政を守るため、一番安全な位置におかせるための申し出だったのか?とか
大将を倒したら戦終了みたいな、スポーツ試合みたいな感じとか、
あれこれ気になってしまうのだが、そういうのも含めて
漫画ドラマというジャンルはこうだと、
堂々と胸を張っているようで、なんか、楽しく見られたのであった

あと、山崎賢人もどんどん殺陣がうまくなってて、
キョウカイとじゃれあってるところとかも、だいぶいい感じで
なかなか頼もしく見られたのである

そして、大沢たかおが、あの鎧の嘘っぽさを
演技と迫力、なによりも、肉体で説得力ましているのが凄かった、
あの鎧着てるからいまいち伝わらないけど、凄い腕太かったんだが、
あれが画面上でわかりづらいのって、なんというか、もったいないと思ったりしたのである

オリジナルでいいから、もろ肌脱いで闘ってほしいような気がしてしまうのであった
それでこそ実写であろうと思うのだが、どうかなぁ

【映画】君たちはどう生きるか

2023-08-04 20:55:40 | ドラマ映画テレビ感想
宮崎駿監督のおそらく、本当に最終作品になるかもと
そんな思いで見てきたのでありました
実際、内容的にも集大成というか、これまでとだいぶ異なる
これは、素人なりに考えるところの宮崎駿監督なりの、
庵野っぽさというか、セリフオマージュを含んだ映画だったんじゃなかろうか
手法的にそんなことを思ったんだが、ともかく、
結構楽しく見られたのでレビウをメモっておくのである

終わってみるとというか、この映画全体にいえることだけども、
どれがと言いづらいんだが、感触として、過去の宮崎作品ぽいところが
随所に出てくるように思えて、それでいて、
物語も過去作品のように、あれやこれやのファンタジーに触れていくのが
見ていてなかなか楽しいのがよかった
正直序盤はかったるいというか、えらいゆっくりやっとるなと思いつつ見たのは、
自分が年齢を重ねすぎて、そういうタメとか、あれこれがちゃんと受け止められてないせいかもと
反省しつつも、キービジュアルにもなっているアオサギが、いよいよというあたりから
がぜん面白いというと語弊があるけど、一気に物語が動いていくような感じで
その後に冒険のように、様々なことが連なっていく、
その連なりが、ある人によって創造されたものであるとかなんとか、
そんなことも、だんだんわかりながら、それでいて、最初からわかっていたかのように
場面が配置されているのが流石だと、勝手に感心してしまうところで
あれよあれよと面白くなっていったのでありました

結局、あの主が託したものが、これはネットで拾ったうわさで、
そうだとしたら、なるほどという感じなんだが、13というキーワードが
宮崎監督作品と合致するとかしないとかで、
そのうわさが本当なら、作品としても、その構成としても
まさに引退作品にふさわしく、かつ、タイトルがまったく関係なさそうだったけど
そういう意味だったかと、妙に納得できたというか、
こういう、勝手にあれこれ考えさせられるヒントがちりばめられていて、
別になんだとは絶対言わないし、気のせいの可能性が高いという
実によい作品だったんじゃないかと思うに至ったのでありました

だいぶ楽しめたので、なんら文句のない映画だったわけだが、
タイトルが独り歩きしてしまって、見に行く層が限定されていそうなのが
ちょっともったいないようにも思うのだけど、
だからといって、子供が見て、ものすごく喜ぶかというと
結構難しいようにも感じたり、そういう意味では正解だったのか

わからんが、インコ大王とか、あのあたりのキービジュアルは
解放しておくべきでなかったか、それだけが独り歩きしたらどうなってしまうのかとか
あれこれ考えると、結構楽しいと思えたのでありました
男の子版の千と千尋というでもないが、不思議な感触の物語だったが
結構納得して見たと思うのである

【ドラマ】アストリッドとラファエル2 文書係の事件録

2023-07-28 21:05:22 | ドラマ映画テレビ感想
NHK海外ドラマ枠でありました
1がものすごく面白かったので、早く2をと待っていたら、
ようやく放映されて、かつ、3もすぐに続いてと
NHKありがとうと思いつつ見たのでありました
とりあえず2について

事件として、オカルトでもないけど、事件解決がトリックにより近寄った感じを覚えたんだが
前からそうだっただろうか、ともかく、アストリッドの成長もあわせての内容が気持ちよく
そうかと思うと、ラファエルがテケトーにというか、大胆に生きて、
そして、大胆に失敗していく、主に男関係でというあたりが
人間的で面白いなと、この事実について、アストリッドがどう消化しているか、
いまいちわからないけど、わかりそうな感じの描き方が見事でよかった

今回は特に、この二人の絆についての具象化みたいなイベントが多くて、
指ぬきと方位磁針というメタファーが出てきてという即物的なそれもあるんだが、
お互いが必要とする状況、感情というのの描き方が丁寧な中、
アストリッドへの理解が、ラファエル以外にも波及していて、
みんながアストリッドをわかってきて、そうしているという優しさが、
黙って描写されているといったらいいか、声に出さないで気づかされる様々な事象で示されているのが
凄くよかったと思うのであった
みんながすごく優しい、そして、そういうのがあっても、
ラファエルとの関係が特別であって、それは人間同士の尊敬という絆というのがまた
すごくいいなと、信頼とか、そういう関係を描いたドラマとして
とても楽しめたのでありました

今作というか、前作の後半くらいからそうだったかもしれないが、
フルニエ先生がすっかり、アストリッドを許容というか、仲間と意識しているのが
端々からうかがえていたのが、一番面白くもあり、よいシーンだと思っていたんだが
最終回で、特に用もないのにアストリッドのために駆け付けたと
当たり前に言ってしまうというのが、かっこいいシーンで、すごくよかったと思うのであった
ニールセンさんと、素人呼ばわりしていた頃が懐かしい
あの前振りあってこその、今のフルニエ先生の姿がほほえましいというか、実によい

アストリッドがどう思っているか、どう生きていこうとしているかの部分は
相変わらず、自分の世界の枠組みで動いていて、そこによって四苦八苦しているけども、
それをサポートする仲間というものが明確にできているというのが
アストリッドが気づいていそうな、そうでもないような、
そこに頼りつつあるという図が、実によいと感激しつつ
テツオタナカという、天才的なサポーターと今後どうなるのかも含めて
続きが楽しみで仕方ないドラマなのでありました

まぁ、1にもまして、アストリッドが可愛い
それに尽きる

【ドラマ】悪女について

2023-07-21 21:05:16 | ドラマ映画テレビ感想
NHKのドラマ10枠だったか、ともかく前後編のドラマでありました
まったく知らなかったんだが、結構古い原作で、
しかもドラマ化が3回目になるほどのものらしく、
新作のドラマだと思ってみていて、なんか古臭い設定だなと思っていたんだが
まさに古いものの、現代版リファイン作だとは夢にも思わず
色々と戸惑ってしまったのである
が、まぁ、おおむね面白かったのでよしとしよう

悪女といわれたある女性の不可解な死について、
その人生を小説にしようと取材の体で、色々な関係者に話をきいていくというものだったんだが、
前編と後編で、まったく違う話すぎて、まぁ、それはそれで面白かったんだけど
じゃぁ、前編意味ないじゃんというか、あれ、なんだったんだと思わされたのでありました
橋爪功が凄かった、その一点で押し切られてしまうくらい
実にいい演技だったし、そこの見ごたえはかなりよかったから
文句のつけようもないんだが、
話しとしては、物凄い嘘話をようようと語られただけという感じだが
案外、人間の噂というか、世評みたいなものは、
ああいう輩が、あんな風に作っていって、事実もへったくれもないのかもなぁと
なんか腑に落ちたというか、妙な納得を得てしまったんだが
それもやっぱり、橋爪功のせいのような気がする
すげぇ俳優だ、本当にもう

結局どの話がというか、後編で語られたのが事実なんだろうと思うし、
まぁそういうこともあるのかしらねと思ったりもしたわけだけども
それだと、結婚する約束してた男があまりにもかわいそうというか
やっぱり、色々なところで意味なくない?ということが多すぎて、
それも含めると、これが悪女というものなのかと
よくわからない感想を抱いてしまったわけである
もしかしなくても、多分、前後編の二回でやるには、
やらないといけない話が多すぎて、まとまってなかったんじゃないかなと
ちょっと前の白い巨塔のリバイバルと同じ印象を受けてしまったんだが
ここがという見所がつかみにくいドラマだったと思うのである

とはいえ、前編のテンプレ悪女っぷりというのを堂々と見せてくれた
あの与太話の映像化は、それはそれとしての見ごたえがあったので、
総じて楽しめたドラマだと思うのだが、
ドラマ一本として、何がといわれると、よくわからんなという感想になってしまって
なんかもったいなかったんじゃないかしらと思うものだったと
記しておくのである

【映画】THE FIRST SLAM DUNK

2023-07-14 21:16:01 | ドラマ映画テレビ感想
先日、ファーストデイで見たのでありました
まだやっててくれてよかった
方々で評判の良さは聞いていたものの、
なんとなく見る気がしないまま過ごしていたんだが
食わず嫌いというやつといってしまっていいのか、
見終わってみれば、よかったと思う
大変な作品だったと感じ入ったのでありました

年齢からして、自分はスラダンのど真ん中世代のはずなんだが、
テレビアニメの方しか知らない感じだったためか、
山王戦は、話に聞いていたくらいで、正直読んだかどうかも覚えがないと
そんな感じだったこともあって、ほぼ初見という感じで見られたのがよかった
まぁ、初めての物語だが、登場人物のこと、湘北のことは知っているという
そういう感覚なのであった

見終わって驚いたのが、宮城が主人公になっていた点で、
湘北ってそういうチームだったんだなと
未だにバスケというものをちゃんとわかってなかったので、
ポイントガードの役割を知らず、今回の映画で初めて理解したというか、
いやー面白い試合を見たという、アニメを見たんだが
バスケの試合を見たという感覚が強いのに驚いたのでありました
バスケってこういうゲームだったんだな

ゲーム進行が面白かったのは、物語だから当然ではあるんだが、
そのゲームの良し悪しと、その合間合間にチーム各人のモノローグが入るというのが
通してみると、結構散文的に見えるんだが、これはこれでよい
っていうか、単行本で読むと、おそらくこういう感じだったんじゃないかなと
漫画をアニメーションに見事に昇華した作品だったんじゃなかろうかと
いたく感動したのでありました

とはいえ、合間合間で小暮が出てくるというか、交代要員で出るんだが
特に何か働きしたのかわからないまま、また交代となってしまうのは
まぁ、仕方ないところではあるんだけど、ゲームプランとして
そこは三井と変えておいて、三井休ませた方がよくない?とか感じたりしたのは
これまた、素人の味方だからなんだろうかと独りごちたのである
ともあれ、花道をさげて、安西先生がリバウンドを諭すシーンとかは
なるほどなぁと、花道以上に見ているこちらが納得できるようで
凄くよかった、そして、それをその通りにこなすのが、やはり天才だなというのもまた、
メタだけど思い知らされるのでありました
というか、主人公じゃない花道って、ああいう見え方するんだな
あれはあれで魅力的だなと思い知るのである

敢えてというでもないのだろうけど、花道も流川もほとんど目立たず
宮城、そして三井の物語といっても差し支えないような作りになっていたのが
よかったように思うのでありました
不思議なようでもあるんだが、これが一番座りがよいとも思えるな
そして、ラストはおそらく、映画オリジナルだったろうと思ったんだが
結構驚きの内容で、そんなにだったのかと衝撃を受けたのでありました
そこ、流川の席じゃないんだといっていいのか、
まぁ、驚いた終わったのである

ほぼ漫画のまんまの絵が動くというのを見たわけで、
最近のアニメーション技術ってすごいんだなと
どういうCG処理なのかわからんのだが、映画館で見てよかったと思ったのでありました
アニメでバスケの試合を見た
そういう感想をもてる出来栄えだったと思うのである

【ドラマ】育休刑事

2023-07-07 20:54:47 | ドラマ映画テレビ感想
NHK火曜ドラマ枠でありました
ドラマ10だったか、まぁ、どっちでもよい
コメディミステリといった感じで、何かと思えば
原作が似鳥鶏さんだそうで、だいたいこんな感じだろうなと
思ったりしながら見ていたんだが、
実際に原作からしてこうだったのか、ちょっと気になっているものの
とりあえず、楽しく見終えたのであります

正直なところ、序盤は、ちょっとお姉ちゃんこと前田敦子の演技が受け付けられないというか、
刑事ものだからって、思いっきり下手な古畑のモノマネとか見てられないと
衝撃を受けたんだが、古畑感は回を追うごとになくなっていったけど、
キャラとしては一切ブレることなく、あのまま突き通してきて
それはそれで潔いというか、もう、これはありだなというところまでもっていかれたので
大したもんだと感服したのでありました
特に酒飲んで錯乱してるシーンが素晴らしかった、
死体について語り続けて、笑い続けるという、検死あるあるみたいなので爆笑し続ける狂気の演技
あれがツボにはまって、むっちゃよかったというか、笑わされたのでありました
あんなんずるいやん、いそうだけど、絶対いないわ
すげぇ

そして、曲者か切れ者か、ただのお調子者か、
結局最後までその素性がわからないままというか、
普通の人だったと思われる係長のキャラも実にすばらしく、
夫婦の独特の関係はさておいて、この二人によって物語が相当強引に進められたなと
衝撃的に見入ったのでありました

トリックとか、犯人とかは、正直なところ
かなりわかりやすく作られていたので、ある意味期待した通りに話も進むし
それでいて、コメディがだいぶ強めなので
安心して見ていられた感じだったのがすごくよかったと
終わってみたら、結構気に入ってみてたなと思うのであった

ところどころというか、だいぶ、あっちこっちに無理があるなと
思うところもあったわけだが、まぁ、それを包含して
楽しかったからいいとそう思うのである
最近は、こういう気の抜けたドラマがよいわと、心弱き中年は思うのである

【ドラマ】正義の天秤 Season2

2023-06-23 21:10:56 | ドラマ映画テレビ感想
つづきやるようなドラマだったっけ?
とか思いながら、前回がそもそもどんな話だったかもうろ覚えだったんだが
こんな野球をやたら推してるドラマ…だったなと思い出しながら
なんだかんだ、一話完結のドラマは面白いなと見終えたのでありました
しかし、弁護士ものだからかわからんが、
なんとなし、アメリカのドラマっぽい作り方だよなと感じたんだが
そんなにそちらの素養があるわけではないので、言いがかりかもしれないんだが
日本ぽくない弁護士事務所設定だけど、扱う事件はいかにも日本ぽくて
なんだかんだ楽しいと思ったのであります

5回と短かったのが残念ではあったものの、
各弁護士それぞれに見所が用意されているのがよくて、
それぞれの成長劇にもなっているというのがいいなと、
ただの事件解決だけではないというところが見所だと
はっきり感じた次第である
けど、主人公がいて、いいポジションの人物なんだが
むしろ狂言回しに近い立ち位置というのが結構斬新なのかもと、
思ったりしたのである
最終的にいい話をもっていく役どころではあるんだが、あくまで、チーム内の他の弁護士が主役なので、
色の違う面白い話を見られたというのがよかった
それぞれのキャラ付けと、そこに起因する事件というのが面白いわけだが、
考えてみると、実際の現場では、複数事件を同時に捌いているだろうし、
ドラマとして見ている分には、さくさく解決していくから面白いのだが
この悠長さでは報酬収入で食べていけないだろうなといらんことを考えてしまったのだが
やたら忙しすぎる弁護士の日常を見るわけじゃないし、
あくまで、事件と、そこにいる人間のドラマを見せているから
これが正しいのだと思ったりするのでありました
なんの感想書いてんだ

個人的には、元刑事あがりの弁護士の話が一番好きだったんだが、
過去に何かしらの経歴があって、そこから転身して、その過去と対峙するみたいなのが、
年齢を重ねたせいか、すごく面白く見えてしまうもので、
特に、悔やんでいたであろうことが、やっと解決できたというカタルシスも含めて
実によかったと感心して見終えたのであります
次も作れそうなドラマではあるけど、はたしてどうなのか

わからんが、面白いドラマだと思うのでありました

【映画】岸辺露伴 ルーヴルへ行く

2023-06-15 20:51:10 | ドラマ映画テレビ感想
NHKドラマシリーズの映画化というわけで、
これは見ないといけないリスト入りだと息巻いていたのでありますが、
封切二日目に、さっそく見てきたのでありました
なんか、グッズとかあっという間に売り切れていたんだそうで、
あんまりそういう楽しみ方しないのでわかってなかったんだが、
ヘブンズドアーっぽいメモ帳とか、ちょっとほしいじゃぁないかと思ってしまったんだが
後の祭りであります

さておいて、相変わらず原作を知らないまま見続けているんだけども
今回は、ややジョジョっぽさが薄いようにも感じたんだが
おおむね原作通りというか、大胆なアレンジが実によい感じだったんだそうで
俳優さんがビビるという、コアファン層からも賞賛が出ているので
きっといい感じだったと思われるのである

基本的にやっぱりジョジョないしは、動かないシリーズを知っている人向けだけど、
そっちへのサービスが凄すぎるという感じはなく
知らない人が見ても、なんとなく伝奇ホラー的な仕上がりでよかったと思うのである
しかし、原作からしてそうだが、パリでも全然違和感がないキャラクタだけど、
もともとは日本なので、日本とパリでいったりきたりというのが
漫画だと、そもそも杜王町が日本なのか怪しすぎるだろうと思って読んでいたので違和感なかったが
ある意味、日本の映画で、日本原作なのに、日本のシーンがなんか違う気がするとか思いつつ
まぁ、これはこの映画に限らず、ドラマの時から思っていたことなんだが
不思議な気分になりつつ見たのでありました

露伴先生の若い頃の話から物語が続いていくんだが、
この若い先生の役者の仕上がりが、完全に荒木先生の絵そのものだなという
ちょっと衝撃的なほど見事な昇華具合で
黙って座っているシーンの表情とか、あの不自然な髪型が、まったく違和感なく
完璧に実写化されているというところが、もう凄すぎて息をのんだのでありました

スタンドバトルではなく、あくまで伝奇ものという雰囲気なので、
怪異のような、妖怪めいたものとのあれこれという部分が、
随所随所に、様々な種類のクモとして表現されていたんだが、
原作を下手に知っているばっかりに、あの若い露伴先生が食べてしまうんじゃないかと
戦々恐々としていたんだが、そういうことはなく(ネタバレにあたるのか?)安心したのでありました
そういう意味で、原作要素のノイズを味わったようでもある

話しはおとなしいし、いつもの通りなので派手なアクションシーンとかもなく、
ちょっとだけ挟まれるんだが、それがメインではないという物語で、
はたして映画館で見るべきかといえば、
ルーヴルのあの映像を映画館以外で見ても、あのすごさというのが伝わってこないだろうと
個人的には、モナ・リザ前の露伴先生よりも、ニケ像の前で事件が起き始めるというシーンの方が
凄い印象的で、超絶かっこよかったと思ったのでありました
原作にも描かれていたシーンなのかわからんが、ニケ像というものが、なんというか、
凄いジョジョ世界っぽくていい、ディモールトベネという感じで、大興奮して見ていたのでありました

個人的には、江戸時代っぽい過去とリンクするところで、
そのシーンの演技が、映画的に昇華されたジョジョっぽくて最高によかったと思うのであった
黒に染まる高橋一生という絵面なんだが、ここの鬼気迫る演技と、
返り血を浴びたように黒く染まっていくという直接的な比喩めいた表現が本当にすばらしく
本作がずっと描いていた黒をものすごくわかりやすくビジュアル化してくれたと思ったのでありました

結構序盤でたるいと感じるところもあったんだが、
ルーヴルのすばらしさと、最後の黒のシーンが印象的で
総じてよかったと感激して見終えたのでありました

【ドラマ】おとなりに銀河

2023-06-08 20:55:46 | ドラマ映画テレビ感想
NHKよるドラ枠でありました
結局なんの話だったんだと思ってしまったけど、
なんだかんだ、おおむね楽しかったと言ってしまえるドラマで、
大きな感動とかではなく、細かな楽しさが積み重なったような内容で
見ていて、にやにやするシーンのオンパレードに
楽しい夜を過ごせたと思うのである

どういう内容なんだといぶかしんでみていたんだが、
漫画原作で、アニメ化もされているのだそうで、
結構人気あるんだなと驚いてしまったのである
ドラマしか知らないので、原作の良さだとかなんだとかが
全然わからないのだけども、ドラマとして、ただただ可愛らしい五色さんの姿が見られたと
それだけのための映像だったように思えてならんのだが
そこがまた、とても丁寧でよかったと思うのである

序盤のベタな恋愛ドラマないし、漫画のような展開を丁寧に丁寧に
これでもかと繰り返していくあたりが、
ギャグよりも上品で、コメディというにふさわしい感じで
ほのぼのにやにやと楽しいのが、このドラマの魅力のすべてだったと感じるのだけども
特段に何かがあるわけでもないが、世間知らずっぽいお嬢様というかお姫様である五色さんと
久我くんとのやりとりが実にほほえましいという、ただただそれだけであった
編集者の人とか、島の民とか、色々と面白い人たちも出てくるんだが
そういう大きな話はどっちでもいいというか、
あまり関係なく、本当にもう、五色さんが可愛いというだけで
ドラマが成立しているというのが素晴らしいというか
いいなぁと思えるドラマだったのでありました

子役が上手いというのもよいところだったんだが、
よるドラも、だんだんと調子を掴んできた感じがするなと思うのであった

【ドラマ】大富豪同心2

2023-06-02 21:08:13 | ドラマ映画テレビ感想
NHK時代劇枠であります
日曜早朝に移動してしまったので、全然追えてなかったんだが、
大富豪同心の見てないやつやると聞いて、録画して追いついた
そんな視聴をしたのでありました
こんな話だったっけ?と、ちょっとキャラというか、物語を忘れていたと感じたんだが、
卯之助の推理がさえわたる話になってて、
まぁ、そういう感じだったかな?と、半信半疑ながらも、ドラマとして面白いからいいやと
毎回楽しく視聴したのでありました
謎解きがあってという1回解決ドラマというのは、クセになるというか
これはこれで楽しいからいいやと、最近、趣味が変わってきたと
自分でも感じるところである

えらい人との交換という、なかなか衝撃的な展開だったわけだけども、
主役の人が、ああいうなよなよっとしたのだけではなく、
当然、キリっとした姿も見せられるというのをいかんなく発揮していて、
これはこれで、歌舞伎ファンからするとたまらんのだろうかと
そのあたりは推測でしかないんだが、いいなぁと楽しんだのでありました
コメディみたいなタッチだから、演技もあれくらい大仰なようで、
ちゃんと芯を捉えている、この塩梅がいいなぁと
むしろ歌舞伎をちゃんと見てみたいかもしれんと思わされたりしたのでありました

というか、歌舞伎役者出すぎだろうと、その方面に豪華すぎるのが凄い気になったんだが
そういう人の時代劇コメディ演技というのが、ものすごくよいと思えて
次のシリーズがあれば、視聴確実だなと思わされたのでありました
歌舞伎をよくしらないけども、あの所作の自然さと、確実に見得として決めるメリハリの見事さが
時代劇というのにマッチしすぎて、素晴らしい効果になってたと感じたのでありました
特にエンディングの気の抜けたダンスで、その所作の差が圧倒的に出ていて、
前作でもそうだったけど、歌舞伎の人だけ、踊ってるんだけども、舞っているというか、
キメがかっこよすぎて、おどける仕草も堂に入ってて、凄い大好きと思わされたのでありました

殺陣をみるドラマではないと思っていたけども、
なかなかに凝ってて、今回は小太刀含めた、二刀術が多くて、
あれは今の殺陣業界の流行りなのか?と、先日見た梅安さんでも同じ殺陣だったなと感じたんだけど
回転しながら、二刀を綺麗に裁くというのは、すごく映えるのでいいなぁと見入ったのでありました
おじゃる剣豪とかも好きだけど、見せ方として二刀で舞うというのがいいわと
今回の時代劇一番の見所だと感じたのでありました

あとは、べたべたな展開の、荒海の親分さんが見事で
本当、こういうのが見たかったというのをお出ししてくれるよいドラマだと思うのである

【ドラマ】レジデント・エイリアン

2023-05-19 20:55:57 | ドラマ映画テレビ感想
NHK海外ドラマ枠でした
コメディSFといっていいんだろう、ちょっと見て子供向け?とか思ったんだが、
ジョークがだいぶ下ネタよりなので、やっぱりちゃんと大人に向けたドラマなんだろうと
思いながら見たのでありますが、なんだかんだ、楽しんでしまった
無茶苦茶な設定を勢いで押し切られるというのは
個人的に大好きなストーリーテリングなので、
真面目にミステリしてるのか、莫迦にしてるのかもわからない感じが
凄くよかったと思ったのである

結構迷走しながら作ってたんじゃないかというくらい、
最初と終わりで話が変わったというか、
主人公のエイリアンが変わったなぁと思ったんだけども、
もともと原作はアメコミなんだそうで、
それっぽいかなと思いつつも、エイリアンが人間に感化されていく
それが成長のようにも見えるというのは、
ありがちな設定だけど、笑いながら見ているとよいものだと
改めて思い知ったのでありました

世間を知らないエイリアンのテレビから手に入れた知識によるジョークという、
どこ向けの何をどうした皮肉なのかもわからない感じが、
最高に面白くて、子供と意地を張りあったりとか、
頭いいのに、頭悪いという絶妙な掛け合いが素晴らしくて、
ほのぼのしていたように騙されたのでありました

まぁ、実際のところ、殺人は起きているし、
ミステリがSFと並走しているという珍妙なつくりが、
違和感というか、ミステリは結構ちゃんと考えさせるのかよと、
ギャップがまた面白いなと思いつつ見入ってしまったわけで、
こういう荒唐無稽がドラマとして成立してしまうくらいというのが、
洋ドラのいいところだなと思うのである、
なんか、洋ドラだとこういうのを許してしまうというのは、
そういうものだと、演劇を見ているのに近い感覚なんだろうかと
自分でもよくわからんのだが、面白いという感想に嘘はないのである

つづきはやらなそうだけど、綺麗にまとまってるし
別に見なくてもいいかと思ったりもするんだが
ミステリが、結局解き明かされるというより、ただ事実がバレるだけというのが
肩透かしで残念だったかなと思いつつも、
まずまず楽しんだ記録をメモしておく

【読書】WILDERNESS AND RISK 荒ぶる自然と人間をめぐる10のエピソード

2023-05-17 20:59:22 | ドラマ映画テレビ感想
WILDERNESS AND RISK 荒ぶる自然と人間をめぐる10のエピソード  
著:ジョン・クラカワー

タイトルの通りではあるんだが、なかなか興味深い読み物を集めた内容でした
大自然の中で起きた不幸な事故や、社会問題なんかを書いた短編ルポ集で、
サーフィンで危険を求める話、登山と登山道具と訴訟、人格強制キャンプの実態とか、
ドキュメンタリとしてもかなり読み応えのある内容ながら、
アメリカという国の問題を結構大胆に描いているようにも読めて
かなり面白かったのであります
アメリカ人ですら、訴訟を簡単にやって、しょーもないことになってると思ってるのか、
思ってるのに、それでも続いているのかと
当たり前の事実にショックを受けた

自然に関する業界の話というのが基本といっていいのか、
結構ジャンルが幅広いという印象だったけども、
登山関係がやや多かった印象で、アメリカの伝説的なアルピニストの話が面白くて
こういう性格に難のある人というのは、えてして伝説になりがちだよなと
それでもある種の魅力があって、そして、絶望的にそれしかないという
人となりについては、身近ではないが興味深いと思って読んだ
でも、そういう人だからこそ、誰かが手を差し伸べなくてはとなるのもよいし、
結局、のたれ死にそうな感じだったのに90歳を超えるまで生きていたとか
もはやなんだよという感じなのもまた、伝説を彩る挿話としてよかった

自然環境の過酷さと、それに対するアメリカ人の感想、接し方、
そういうものを通して、アメリカという国に内包されている問題点なんか、
社会派読み物のようなジャンルかと思うようなテーマまで書いていて
非常に読みやすいし、含蓄あって面白いと思ったのでありました
なんだかんだ、問題の多い国であることを
また、そういう人種であることを詳細に記して、問題提起をしているという点で
優れた文章なんじゃないかと、素人ながらに感じたのであった

アメリカ人とアメリカという国を描いた本とも読めたと思うのは
格好をつけすぎた読み方だろうかしら