CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

本気のしるし

2004-12-17 20:48:36 | 星里もちる
というわけで、星里もちるシリーズも
すっかり最近の話題になってきたわけですが
スペリオールで、全く新しいジャンルというか
違うもちるを魅せた「本気のしるし」

これが、今までと全く違う路線と歌われておりましたが
そんなもん、ファンからすれば
もちる先生がシリアス書いたら、いつだってこのノリだったじゃん
とかいうわけで、いわゆるギャグを抜いた
息詰まるもちる劇場であります

いつもぐーたらというか、もう一つ覚悟のたりない男が主人公で
色々な事件を通して、面白可笑しく、少しずつ成長
あるいは、まぁ、そういうこともあるよねって
なし崩しで事件が解決して、後から反省をしたりという
そういう具合なんだが

今回は、全く違う
起きてしまった悪い事態は、悪化の一途を辿り
ぐーたらしていては、いや、不誠実では
どんどんと悪いところの深みに落ちていくという
真面目に生きることの難しさと
そうでない時にどうなるかといった

裏もちる劇場なわけであります

余談だけども、ここで主人公が雷蔵だったらとか
目も当てられない想像をしてしまいますが
まぁ、それはいいや
肝となる「浮世」さんという女性が出てくるんだが
この女性が、男好きのする女という危なっかしい設定
実はもちる漫画には意外と
こういう女に手を出す、ゲスなキャラが多く出ているが
もうそういう輩があっちこっちといっぱいでてきて

覚悟の足らない人間が、不必要に悪行を重ね
みんなが、まさかそんなことになるなんてと口を揃え
違う、そうしたかったんじゃない、ちょっと困らせたかっただけだよ
的な、自分だけは都合よくという人間の偽善というか
己を偽る姿を克明に描いております
黒いと言えば、ぬるい気がする、いやでも
描いていることは思っている以上に黒い

もちる先生ならではの切り口だったと
すげい思うんですが
単行本の帯では「星里もちるの悪意」とか
ちょっとそれ失礼じゃないか?と
思わないでもないふれこみでありましたが
その名に恥じない、名作となりました

本当のぐうたらという意味で
辻さんは、ぐうたらなのかもですが
今までのもちる漫画で、最も真面目な人だったと思います
それにつけても
相方となった浮世さんは、ぐうたらとかじゃなく
覚悟の足らない人だったのだ
そういう塩梅で

側にいると落ち着く気がする
どこまでも男を、相手をダメにする女

オムライスの葉子からイメージされたように感じますが
それよりも前「結婚しようよ」の祥子に通ずる
恐ろしい女像があったように思います
この女性像は、代々語り継がれ
当然のように、次作「ルナハイツ」でも発揮されるわけですが
それはまた別の機会に

星里もちる作:本気のしるし
まったり読むにはよい漫画であります

もちるよもやま話

2004-12-10 21:45:59 | 星里もちる
本来なら「本気のしるし」の話をするところですが
所用で今日、俺を星里もちる愛好者に仕立て上げた
腐れ縁の友人がやってくるので、よもやま話でお茶濁し

さて、まったくどうでもいいけども
私が星里もちる漫画に出会ったのは
高校2年のとき、りびんぐゲームが最初でした
しかも、忘れもしない第4巻

なぜか席替えした私の机の中に入っており
まぁ、名前も顔も知らない先輩が置いていった
物体だったわけですが、これを読む
ちょうど4巻というと
時子の良さが大爆発する巻で
まぁ、当時の私では到底、この面白さの根幹の部分は
わからなかったんだが
ただ、なんとなく、ぼんやりと
次が読みたいな
そう思える漫画だったわけであります

で、まぁ、勘のいいというか
いずみにはまった人は、まず気になるというか
4巻のもっとも要
残り2Pくらいになって唐突に現れる
勇太じゃない地元の男

誰だおい、なんだこいつ、なんだ、なぜかムカツクぞ
別にいずみに肩入れしていた覚えはなかったが
妙に気になり、冒頭のツレに訊ねたところ
ああ・・・・・読まないほうが、いろいろといい
と、全くもって、ああちくしょう

結局その一言で、全巻揃えることになったんだが
まぁ、いいや、ちなみにここで登場した
福永くんは、多分、未だに多くの氷山一角ファンを
名取くんとともに敵に回しているであろう

最近のヲタの間では、そういう神聖さを色々と気に掛けてるみたいだけど
おいらはこういう展開も含めて、やっぱ
星里もちるワールドが好きだなぁと、ぼんやり
なんだか懐かしさにかまけて思ったとさ

ほとんどネタバレだな、参ったなこりゃ(反省せい)

オムライス

2004-12-03 23:31:22 | 星里もちる
気になるヨメさんとどっちにしようか迷ったけども
まぁ、順当に、今週の星里もちる探訪は
スペリオールで二作目、そして、もっとも得意であろう
どたばたコメディ分野、いやさ
りびんぐを彷彿とさせる、ステキ漫画「オムライス」であります

どたばたコメディ
というか、そうじゃないな
非常に、こつりこつりと、イベントがこなされていき
やがて終わりを迎える
そういう感じ、連載中はこの作品がひょっとしたら
星里もちる史の一つの集大成ではないかと危惧したもので
その後に続いた、本気のしるし、あたりからして
ちょっと不安になったが、ルナハイツを見るにつけ
まだまだ終わりは来ない

横道それましたが
とにかく、その当時、いや、これまでの連載の
星里キャラクターが遺憾なく発揮された
ステキな婦人、奇妙な四人の同居人(女性)と
優柔不断で頼りないけども、どこかプライドを棄てきれない男が主人公
とりまく人々が、どれもこれも魅力的で
登場する五人の今井さんがステキなのは
多分周知のことだが
やはり、5人目とも言うべき院長先生がこれまた・・・

あれこれとの恋愛模様もさることながら
長女珠子と次女羽子と院長先生の、様々割り切れない三角関係
珠子と院長という出来上がらなくてはならないカップルと
院長先生の後ろの顔を知っていて、そして憧れを抱いた羽子

ここで羽子が間を取り持つという当然の展開だが
星里もちるが描くとまるで違う
羽子の焦燥感や割り切れ無さ、やりきれなさが凄く伝わる
やりきれなさとも違う、なんだろう
羽子がくっつけようとしてるし、横恋慕は場違いというのは
羽子なりに消化できていると羽子だけが思っている
現実は甘くない、それを知らしめるように
最後のところで、私にも守るべき家があるという台詞
ここにいたるあたりと、羽子との差違
これがたまらん、そこにいたるまでの、痛々しいまでの献身と
見せかけた、羽子自身が自らを納得させるためにした
姉と好きな人をくっつけること

最終的には、おぼこで、どうしようもない葉子と
みどりという不思議な妹のおかげで、次女という
複雑なポジションは、それなりの大人に変貌するわけだが
いや、なんだ
羽子さんが毎回色々とコスプレしてるのは
面白かったのであります
矢吹ジョーとか微妙に古いあたりがまたね

美人姉妹で、そしてヒロインとの間に
必ず現れる名取(違う)、ワインの彼もなかなかステキだが

最終的には、大団円
ただ、付き合ったから大団円じゃなくて
それぞれが、本当の意味での家族とか
居場所とか、そんなのをとりあえず、あたりつけた
そういう形で終わる

りびんぐのスペリオール版といって相違ないと
僕ぁ思うんだけど、どうだろうかな
ちなみに、単行本に載ってる、ツインビーンズがまたいい話だが
次回にでも

夢かもしんない

2004-11-26 20:45:13 | 星里もちる
来年から新連載が予定と
非常に楽しみな、星里もちる界隈(どこだ)
そんな具合で
いよいよ、ここの紹介も
スペリオール編に移るわけですが

えーと、本当にそれで順番あってるか?
不安ですが、気にしない

さて、夢かもしんない、通称「夢かも」
加勢さんと夢野すみれというアイドルの
切なすぎて、涙が止まらない
星里版「Ghost ニューヨークの幻」という感じだと
誰かに聞いたというか、先生も少し思っているそうなんだが
愛と現実と夢と幻
そんなのがうろうろしながら、少年の心を少し思い出して
でも、今の自分(サラリーマンでニョーボコドモあり)を肯定する
この喫驚するほどの切ない妙が、まさに絶妙

誰が悪いとか、そういうんじゃないと
我慢するというのが世の中で、でも
幸せにはなれるんだということを
大人になる前に幽霊になってしまったすみれちゃんに
そして何よりも、加勢くんが自分自身に言い聞かせるよう

この物語は本当、やばいんだよ、泣くしかねぇだろっ

と、このもらい泣き加減が、おそらく
スペリオールを読んでいるであろう、おっさん世代に
地味というか、共感と感動を読んで
もちる先生といえば「りびんぐ」という印象を
一気に「夢かも」へと遷移させた

と個人的に思うんだけど、実際のところ
どっちも、人生の酸いと甘いをギャグを交えて
落語のように悟り進むというステキなお話で
もちる漫画の骨頂であります

さて、「夢かも」なんですが、これは
いや、これだけは、どうも他のもちる作品と異なる雰囲気が強い
おいらが個人的に思っている、該当キャラが
そんなに出てこない、具体的に言うと
「柿沼さんや杉田が不在だ」
そんな塩梅です

これは、これまでのもちる漫画が
あくまでまだ子供(雅寿と早苗も子供だろう)の主人公を
もっていたのに対して、今回は
ニョーボコドモが居て、子供については
「加勢さんいけますよ」
なのだから、もう(読んでない人わかんねぇよ)

つまり、加勢さんという主人公が
両面を持ち合わせて、成長する二人の関係と
そしてそれを悟るというヒントも自らの過去から
そしてお互い(すみれと加勢)の経験から悟っていく

このあたりがまた切ないのであります

まぁ、難しいこと書いてもおいらしか思ってないので
このあたりにしますが、特筆すべきというか
相変わらず魅力的なキャラクタが多いのはいつもの通り

印象は影だけど、その濃さは忘れられない冬子
後輩だけど、巨乳アイドル好きの山崎
そして
後輩で、ショートで、ややおっぱい大きめで
今夜は一人にしないでください・・・
とか泣きながら言っちゃう、不倫相手の佐藤さん
いや、ひろみちゃんっ、ちょっと早苗に似てるとか
そういうのじゃない、もう、たまらんのさっ

そういう具合で
多分影のヒロインという位置なんだが
愛らしくていぢらしくて
社会人になったら、こんな人に言い寄られるんだ

と、まさに夢かもしんない(うまくない)
ちなみに、ヨメさんもなにげにべっぴんさんなので
加勢くんは恵まれていると僕ぁ思う

一応、名取くんポジションとして
すみれの元マネージャーが出てくるんだが
ここの話もなかなかよかった
けど、最後の引き金を引くのは
加勢くん自身なので、どっちかというと
りびんぐの音鳴りさんのような方でした

長いな、今回も

もちはモチ屋

2004-11-12 22:00:08 | 星里もちる
さて、筋道から行くと
「結婚しようよ」の後に関しては
「夢かもしんない」というくだりになるのが自然なんだが
それより先に、まぁ、同時連載とは言わないまでも
しようよ後半あたりと多分かぶるはずの

もちはモチ屋

について触れるしかあるまい
星里もちるがMacintosh使いだというところから
このルポというか、ステキ漫画が産まれたんだが
まぁ、この話題については
自慢させていただこう、俺は、直筆サイン入りの単行本を持ってる
わざわざ、大学のとき
先生が東京でサイン会やると聞いて、三重くんだりから
握手とサインをもとめてかけつけたのだ

余談だが、この奇縁については
星里もちる系ホームページとして
「謎もちる」という、本人が来ていたという
夢を通り超えてむしろ、これこそが「夢かもしんない」とか(うまいこと言った)
そんなステキホームページ
おいらが知る限り、現存する「もちる系」住人(このカテゴリも怪しい)が
こぞって通いつめていた
「ナミフクDM」というホームページがあったんだが
ここの管理人の「ひなた」さんと随分と懇意にしていたおかげで
当時の私も情報を得るに至り
あろうことか、一番最初の整理券にて
左手で握手をしてきたという
本当、ステキだったわ

邂逅というか、哀しい話もあるんだが
このひなたさんという方とは、ずっとメールで文通していたが
おいらの怠慢が原因でそれがとぎれ
先日、引っ越し先と伺ったメールアドレスにメールを書いたが
Not foundだったというお話がある
大切な人というのは失ってから、とてつもない後悔をプレゼントしてくれる

余談挟みましたが
さて、このモチ屋という漫画
まぁ、もちる先生の日頃のお話と絡めつつ
Macやら、PCやら、CGやらの話と
色々幅広く楽しんでいける
2Pものの随筆漫画

先生の様々な過去やら、思うところやら
映画が好きなところが遺憾なく発揮されていて
しかも、全部Macで書かれた原稿というあたりや
「しようよ」や「夢かも」のあの場面は
こう書いていた等の話が、本当
ファンというか俺にはたまらなくて
すいません、あれ目当てでPC-fan読んでたよ
終わってから一切見向きもしてねぇけどさ(ぉぃ

単行本については、いくつか未収録もあるんですが
まぁ、それはそれとして
お嫁さんや娘さんの話をほのぼの書かれているところと
コサキン大好きなところが、いつものもちる調子で
先生の漫画としては異例中の異例なので
できればみんな買い求めよ、売ってるかどうか危ういが探せ

小田桐さんが爆裂可愛いと思うんだが
どうなんだろうか
とりとめもないです

結婚しようよ

2004-11-05 21:09:27 | 星里もちる
えーと、りびんぐゲームを
巻数を追いながらいろいろやろうと思いましたが
とりあえず、先に連載分すべて埋めておかないと
いつまでもりびんぐの話をしつづける危険性があるので
とりあえず

俺的に、星里もちる漫画史上最も好きで
最もよく読み、最も愛してやまない
見城早苗と紺野雅寿くんの
あられのない、ああ、柿沼さんがっ、いやんっやめてっ
古風な女とか、おいこら、祥子、お前
ちょ、ちょっと、雅寿っ、てめぇは一度死んでこいっっっ

そんな若さというか、何もかもが漲ってしまう
ステキすぎる漫画「結婚しようよ」
スピリッツで、りびんぐの後に始まった
社会人的ドラマ漫画であります

これが本当、わたくし大好きでありまして
ヒロインである、見城早苗の姉っぷりと
主人公である紺野雅寿のダメっぷりが
絶妙で、もちる作品の中で秀逸なカップリングであります

新社会人から、年月を経ていく途中
まぁ、大学から付き合っている彼女とか
結婚を意識してるとか、でも、したくないとか
ツルモクと同世代である、90年代のそういった時代背景を
ふんだんに盛り込んで、凄く身近な悩みというか
事件性とどたばたがステキステキ

鑑みるにこの頃、東京ラヴストーリーとか
いわゆる「ふみ様」シリーズが流行ったりと
織田祐二がステキに若者を謳歌していた時代に
本当、マッチというか、あの時代だからこそ出来たとか
ああんもうっ(なんだよ)

話全然進んでませんが
とりあえずこの二人の主人公が
結婚というテーマについて、家庭とか本人とか
責任とか義務とか、そういう難しいことを
自分たちで、そう、二人で乗り越えていくという
非常に好感度の高いストーリー

ただ、当然のようにして
様々な不安要素がもりこまれ、まぁ、浮気とか不倫とか
横恋慕とか、古風な女だとか、そういう浮いた話が
絶妙なタイミングで放たれ
否応なしに、もう、雷蔵が時子といちゃいちゃどころか
日出子ちゃんとどうのこうのをさらに発展させて
本当に既成事実としての浮気の投入

そして、今後の星里的キャラクタの一つになる
迷惑をかける女=祥子
というステキな脇役の登場、このキャラがまた秀逸で
どこにでもいる、「そういう気のする女」がまた本当
漱石で言う、三四郎の美禰子みたいな、まわりを振り回すというか
あんな女のもっと、ずるくてというか
まぁ、結果自分も傷ついているんだが
存在することで、他人を巻き込み自分も傷つくという

愛すべきキャラクタまで登場して
大人である、既婚者の柿沼と早苗の情事
だが、そこで一つ踏み込めない早苗という女の
古風さ、いやさ、完璧なまでの萌え女っぷり

これは時折揶揄される、もちる先生の
妄想というか幻想である女性像の投影でもあるが
それが大好きだからなんでもいいのだ

というわけで、まぁ、雅寿、早苗、柿沼、祥子あたりが
キーとなって結婚を考えていくというお話
是非読んでもらって、この緊迫感というか
成長ぶりを見て頂きたい

ちなみにこの単行本の秀逸なところは
読み切りにある「結婚うようよ」とか
すげぇ洒落が聞いてて、バカ大爆発の
一つ間違え、いや、間違えなくても、危険がウォーキングを彷彿させる
ギャグ展開が楽しい、ステキなお話

なによりもこのころから、先生ってばもう
なんだか「えっち」なんだから困ってしまう
ステキ、大好き、先生、ずっとついていきますっ

と、結局何描いているかわかりませんが
まぁ、結婚しようよという星里もちるの漫画
最高というお話

今週の星里もちる

2004-10-22 22:34:50 | 星里もちる
今週のっつうか
まさか、本当に今週で終わりだなんて・・・

ショックで本当、昨日は
モーニングどころじゃなかったんだが
まったくもって、しばらくヌケガラの状態が
続いてしまいそうであります

さて、最終回の内容とうとうについては
単行本出てからでも充分だろうと思うので
そんなに詳しくやらない方向にしつつ
なんというかな
実際、前回の時に書いたけど、巻数としては
揃ってしまったのだ
この喪失感は、オムライスよりも強いな

まだオムライスについて語ってないから
なんとも言えませんが、まぁ、平たく言うと
出てきたキャラクタを未消化のまま終わらせてしまった感
まぁ、これは読み手のエゴであって
実際は主人公二人を描くために出てきた人々だから
なんというかな、いいはずなんだけどな
やはし、テーマが家族とかそういうのになると
色々難しいのであります

そんなわけで
とりあえず、本当、喪失してしまった感じがあるけど
正月から復帰するらしいので
そっちに超期待、すげぇ楽しみ
そんな短い期間で次のが読めるなら、そりゃ
もうっ、ああっ、やっぱ4巻、5巻で
物語を終わらせるという
スペリオールスタイル最高、うひひっ、そんな具合で

えーと
こころとか三国志とかはパス
どうでもいいや

りびんぐゲーム

2004-10-15 23:58:53 | 星里もちる
星里もちるの中で
おそらく一番有名な作品であろう
80年から90年代のスピリッツを
ツルモク独身寮とともに支えた至極の逸品

前作のハーフよりも
さらにドラマを現実に近づけた世界に設定し
本格的なドラマ風漫画となって
この後のもちる作品の雛形というか
今のもちる先生の原形が構成された、愛と住居の物語

私はよく知らないんですが
りびんぐ連載中にどうやら、名作わずかいっちょまえも
同時期連載だった様子で、りびんぐの主役二人が
こっそりあちらに出演したりしておるんですが
まぁ、それはそれ
人間ドラマを描いた意欲作であります

内容は、DM代行業者で働く
一般的な独身男性の下に、初の新人が入ってくる
そんなありていなところからスタートし
実はその新人が、高校を中退している15才の女の子で
そして会社のビルが潰れて、主人公の家に会社が引っ越してくる

ああ、しまった、現実に近づいてないヽ( ´ー`)丿
というわけで、まぁ難しいことわりを言うまでもなく
相変わらずのテンポでもちる作品として展開
この後、主役である不破雷蔵26才と氷山一角15才が
好きだの嫌いだの、大人だの子供だの
いちゃいちゃ、もんもんとしながら
元恋人やら、その旦那やら
奇人変人とともに、愉快な毎日を少しだけ難しいことを考えて

いい加減な何かから
少なからず形を帯び始める現実までを
若い二人でいったりきたりする

ステキなお話(全然わかんねぇよ)
というか、これは本当、おいらにとって
あまりにも思い入れが強いから
うまく説明とか無理なんだけども
都会で生きていくことや、子供が大人になること
責任てなによ、そんなことをちょっとずつ考えて
だらしない雷蔵が、ちょっとずつ真面目になっていくけど
当然その真面目さは、一度間違えてしまう
そういうのをいろいろな人生経験でわかっていき

最終的には身体が目当てという(読んで無い人わかんねぇよ)

えーと、とりとめがなくなるのでこれくらいにして
この漫画から、いよいよ星里的漫画展開というか
キャラ相関図みたいなのが出てきています(個人的に)

この後の連載漫画からは、おおよそ
主人公、その相手になる異性
杉田さん(主人公に難しいことを考えさせる役)
名取くん(最後のイベントを連れてくる役)

が少なからず出てくるようになるわけだ
というか、なんだ今ちょっと読み返したらこんなこと書いてる場合じゃねぇな

ちうわけで、りびんぐは一巻ずつというか
エピソードずつくらいで語るように
とりあえず今日はこのくらいにしておいてやらぁ(なんだそれ)

先週の星里もちる

2004-10-12 23:33:27 | 星里もちる
というわけで、ちょっと遅れましたが
先週のビックコミックスペリオール定点観測

いきなり佳境なのか!?
星里もちる先生のルナハイツが、あれよあれよと
もう終わりっぽい雰囲気、嘘だ
なんで最終ページの帯に「次回クライマックス」とか
書いてあんだよ、じょ、冗談だろう
全然未消化なこと多いじゃないか
まどりとりんちゃんのこと全然解決してないよ

まさか、前回の結局応援してしまった・・・
というアレでりんちゃん解決とかそ、そんな
あんな乳大きい娘を、もちる先生がほっとくなんて(失礼ですよ)

どうでもよいですが
先生てば多分、そういうのが好きなんだろうと
つくづく前々からじっくり思っており
祥子といい、一角といい、佐藤さんといい・・・
実際描写されなくとも、どことなく
そういう女性が多いのが、本当、もう、いやん、大好き(死んでしまえ俺)

気持ち悪いのはこれくらいにして
部長はぼろぼろになり
極自然な展開で、今を迎えつつあって
しかも最後の台詞
「最初に出会ったところじゃないか」
というのも、本当、南條さんらしさが爆発してて
あれ?りびんぐの最終回あたりと、何かがシンクロしてる?

と、嫌な予感がしております
いやだ、まだ終わったらいやだ
でも単行本にしたら4,5巻分くらいだから
ちょうどよい気がせんでもないけど
いやいや、だ、ダメだ
お願い、もっと重さんに出番を
オムライスの次女みたいな(ぉぃ

そんなことを思うくらい右往左往でありました
次回に大期待

んでもって、あとは、こころの方ですが
なんだそのまんまか
という感じで、あの現代劇に
あの台詞を言わせる違和感にもすっかり慣れて
今はすいすいと読めるようになりました
崖のあたりと、宿でのやりとり
「いや、君は人間らしいんだ」
は本当、至極の名台詞だと思うんだが
漫画の中ではどうだったであろうか
個人的には、よかったかなとも思うんだけども

さて、なにげに下宿の娘さんが
べらぼうにエロそうに書かれてるのが
キーな気がせんでもない昨今

彼が草臥れると、あの先生のようになるのかと
スピリッツ増刊に昔掲載されてた
歌集の葛の花の話みたいだなと思ったとかなんとか

今週のルナハイツ

2004-09-25 00:51:52 | 星里もちる
というわけで、二週に一度くらいの楽しみ
ビックコミックスペリオール連載中の
星里もちる「ルナハイツ」の感想でがす

様々な思惑があった上で
健全なオチに落ち着いた感じで、好感。
ただ、もちる史上、そんなことになった後
必ずとんでもない不具合が出るはずなので
次回以降が凄く気になります
部長の報復ではないが、何かが崩れる感じがあるんだろう
非常に興味深いです

次回さておき、今回だけでも
いろいろなキャラの思うところが集約して
結果、南條さんとまどりがうまく行くかもしれない
そんな路線だけは出来ていて、一息をつける内容
ただ、当然、これから寮がどうなるのか
部長はどうするのか、まどりは本当に受けられるのか
このあたりがキーになってくる
ネタフリになってたのでよかったです

特に、まどりと二人の関係については
何一つ解決しないまま、勢いでそうなった感が
非常に強いし、お互いがそれぞれの思惑を
自分自身に説明して説得している感じがあるから
もう一悶着あって、ようやく落ち着くのかなぁと

これからが、もちる的人間模様が炸裂のはずなので
期待大であります。

で、スペリオールついでで
「こころ」については、まぁ原作をなぞるような
そういう感じなので特に何もなく
今のところは問題を感じておりません

それよか、池上遼一の三国志
あの展開はやっちゃった感がすげぇ強いんですが
大丈夫なのか、ある意味目の離せない漫画になってしまった
不安が募るばかりであります。

今後が気になる漫画が
少し増えている感じですが
もちる漫画に期待大という感じで

ハーフな分だけ

2004-09-18 00:54:44 | 星里もちる
なんだか久しぶりな気がしますが
星里もちる紀行、いよいよ小学館シリーズに入ります
ここに来る前に、色々小さい短編がいくつか
あるらしいんですが、残念ながら未見なので
省略させていただきます
「まめから」はともかく「ホラー」あたりは
見てみたかったんだがなぁ・・・

さておき
題名の通り、ハーフな分だけ
おいらが知るかぎり、最初の小学館もののはずです
内容は、役者と訳者のラブコメディ
まぁ、ラブコメと割り切るには重たいテーマがあるのが
いつもの通りなんですが

まず、この力の抜け具合というか
もちる先生はいつもそうなんだが
登場人物の名前が、なかなかどうして

御前岳くんと
音裏由羽という二人の主人公
名前はただの駄洒落で
「おまえだけ」と「オンリーユー」という
まぁ、非常にわかりやすいといえば分かり易い
この物語の根幹を顕わす名前になっております

売れない役者の御前岳くんは
真面目というかクサい台詞を言うと笑い出すという
役者としてあり得ないほどのダメっぷり
まぁ、それさえなければ、そこそこ売れる

片一方の音裏は、訳者という珍しい職業で
それなりの人生を送るが、感激屋さんで
台詞を考える職業なので、本当に感動する言葉に
すぐ涙する

そんな二人が、なしくずしに出会って
知らずうちに、ずるずると肉体関係に
やがて付き合おうという話に傾くが
ここで由羽が拒否をする

もちる作品はいつもそうなんだが
男からアプローチをかけると、女が逃げる
まぁ、単行本の表紙の通りなんだが
(これは持ってる人間しかわからない)
真面目に言ってるし、クサい台詞でも笑わずに
告白できるのは由羽に対してだけだと
その現象を恋だと歌う、御前岳に対して

それは、そんな現象に甘えているだけだと
由羽は突き放す
二人は、実は、同じ街の出身で
同じ様な幼児体験をしたりと
様々な「よくできた」ドラマを持っているんだが
それにナガされられるほど、子供でもないし
夢も見られない

だけども、それでも本当の愛を見つける
いや、実際愛てのはなんだろう
それを二人で、心中という一つのイベントを超えて
手に入れる
このあたりの流れは、主夫らんぶると同じで
一度近づき、確信を覚えはじめるところで
一つ離れてみる、そして見えてくる本当の姿

典型的な調子で、キーとなる心中二人と
外タレというのを経て
最終的に

愛してるぜ

となるわけで、もう、大団円?
ハーフ本編としてはそんなところで終わるんだけども
実はハーフは、単行本については
ショートストーリーのデキがハンパねぇ
本編と関わりある、おねえちゃん、を主役にした
カーテンコールしかり
俺が愛してやまない、坪倉和子が出てくる
微熱をくださいしかり
切符の話も、なかなかどうして、80年代のテイストが
たっぷりで、たまらない
そして、どれもこれも、ラブコメから一歩先の
恋愛の一つ向こう側を描こうとしている
非常に意欲的な作品だと思います

正直、この三作については
別項で語ろうかと思うので
このあたりにしますが

まぁ、総括すると
この単行本は、買いだ、兎にも角にも

今週のルナハイツ

2004-09-10 23:44:12 | 星里もちる
というわけで、星里もちるであります
今週もスペリオールが発売されていたので
喜び勇んで読んでみましたが

やはりいつも通りの期待を裏切らない展開だ

これにつきますね
まだ、序盤のさざ波程度ですが
まどりにアプローチをかける後輩の問題と
部長と茅ヶ崎さんの不倫問題に対して
一気に、曖昧な答えを与えるに充分な展開

この曖昧にというところが、もちるイズムだと
おいらは思ってんですが
肝心要な問題は、その場の勢いとかで処理されて
それでいいのかなぁと、みんなに不安を抱かせて
そのまま解決せずに終わるという問題提議
りびんぐの、千葉移転問題しかり
しようよの、祥子さん問題しかり
オムライスの、葉子さん問題しかり
なんか、よくわかんないけど
好転したからうまくいったという、不安定な安息というのが
もちる漫画の醍醐味だと思うわけです

今回も、そういう展開になりそうな
いわゆる、ご都合主義、これは悪いことじゃない
実際の人生の中で、当然のようにあることで
その当然のことを、あからさまにすることで
それじゃよくないだろうと、そういう奮起をされることが
もちる漫画の優秀なところなのだ、俺は信奉している

と、まぁ、難しい話はさておき
不得意であろう、アクション展開も
結構面白く、本題はアクションと関係の無いところで
随時動いていて、それでも、酒のつまみのように
いい味を出している、今回のイベントは
グッドジョブとしか好いようがありません
次週も楽しみ、どうやって落ちるのか

と、スペリオールに関しては
こころの話があるんですが
いわゆる現代版と称した以上、この展開は当たり前なんだが
実際問題として、現在、あんな関係があるかと言えば
無いだろうと応えざるを得ない
大学生の下宿先で、未亡人で娘が居てという環境で
住み込みを求めるなんて、もってのほか
これは正直考えにくい、だけども、こころは
そういう理不尽を超えた上で、精神論を語るから
仕方ない、そんな具合で
今回は不問としつつ、見守る所存です
いきなり、最後のページになってたから
今後危ないなぁと思うんですけどね

と、もう一つ
池上遼一の漫画も載っていましたな
しかも、三国志
蒼天航路が終わる影響なのか、三国志ものが
やたら増えている印象があります
マガジンしかり、スペリオールしかり
時代劇コミック乱しかり、ビジネスジャンプしかり

懐古主義ではないですが
出版全体として、三国志をブームに載せようと思っているのか
なんだか食傷気味なんですが、まぁ見守りたいです
池上遼一に関しては、モーニングでも
妙な連載が始まりましたし、楽しみっちゃぁ楽しみです
あの人の漫画は、いわゆる
北方謙三風のところがあるから、アレが味だし
楽しみなんだけども

なかなかどうして
考えるところがあります

ルナハイツ3巻

2004-08-31 22:46:54 | 星里もちる
金曜日でもないのに、もちる話をしよう!
てか、ようやく買えた、やばい、もう、なぁ
こんなに大人になったのに
通勤帰りの電車中で一人にやにやしながら読んできちまったよ

ステキ

もう、この一言につきますが
ビックコミックスペリオールで絶賛好評連載中
星里もちる「ルナハイツ」3巻を買いましたよ
発売から一日遅れたけど、よかったよ、うひひっ

内容は、南條さんと友美騒動完結から
重さん不思議な家族関係
そして、まどりと後輩と
結構骨の太い内容ばかりが続きました

まずは、南條さん友美騒動については
本当、当時リアルタイムで読みながら
どんなオチになるのかと冷や冷やして
ましたが、やっぱ、単行本で見ても
何度見ても面白い
このテンションとこのギャグかどうかって際どいところがルナハイツのキモだね

最終的に呆れながらも、女性陣が涙する場面は
本誌でも大爆笑でしたが、今回も、うひひっ
しかし、ここの台詞の詳細が本誌の時と
変わってる気がしますが、まぁいいか
面白かったらそれで

そしてその後の田代騒動
ここでキーというか、まぁ、脇役として
二人の男性が出てきますが
名前が今回もキワいなぁ
あのキャラで田代とか、あのキャラで岸辺次郎とか
田代はともかく、岸辺さんに至っては
この人生活力ゼロなのって
面白すぎてになりませんよ、先生っ

で、最期の後輩騒ぎは
まぁ、次回に続くのでこれくらいにしておいて
本当、内容としてはというか
笑いごたえのあるステキな内容

今回一番よかったというか、もちる先生らしい所で
田代がボヤいている台詞の中に出てきた
「引き笑いするな」
これが、この台詞だけで、もちる先生が
いかに鋭いトレンディドラマ風漫画の作者かと
示していると思うんだがいかがか

この台詞、引き笑いという単語は
おいらだけかもしれないが、ここ最近で
聞かれるようになった単語のはず
しかも、流行ったわけでもなく、ぽっとわいた言葉
これをスムーズに会話の中へと潜らせることで
この世界が、今の現実と妙な親近感を持つわけだ
この台詞は多分、何年かすると
古くさくて聞かなくなるかもしれないんだけど
それだけ、時代を象徴している
そして表だって象徴した言葉じゃないものが
簡単に織り込まれているところが
トレンディホームドラマ風と言われる先生の真骨頂だと

おいらは思うんだが、ちょっと
gooブログが使いにくくなって
これ以上長文書くのが難しいので、とりあえず引きますが
早く、コンテンツとしてもちる論文を
完成させたいところであります

ともかくだ
たまらん作品なので
おいらの日記なんぞ読んでいるがあったら
是非、ルナハイツ買い揃えるように
約束だよ

今週のルナハイツ

2004-08-28 00:25:00 | 星里もちる
というわけで、今週もちゃんと
スペリオールは発売されておりました

そんなわけで、ルナハイツについてですが
いやいやいや、なかなかどうして
この困った論理展開は星里節全快なので
たまらんのですが
南條くんのわからんぷりがステキすぎ
すげぇ、今までの、雷蔵よりも雅寿よりも全然わかってねぇ
こんだけ空気読めない主人公は
なかなか居ねぇなぁと感心したわけですけども

まぁ、茅ヶ崎さんとの不倫話はさておいて
まどりと南條さんの、この
どっちも不器用というか、恋愛初心者っぷり
これまた、初心者のまま大人になったから
こうなっているという、説明の無い説明が
凄くロコツで、大変共感であります
どっちも不器用だし、わかるんだけど、それじゃやっぱ
ダメだよな、みたいな

一応シリアス展開というか
星里もちるには珍しく、バトル展開なので
次回とか結構期待というか、むしろ不安を感じますが
楽しみではあります、新しい境地ですしね

で、もう一つ、こころについてなんですが
これがまた、いいところをついてきた
確かにこころをふまえている展開ではあるんだが
考えている根底のところに、浅いながらも
漱石イズムがあるのがステキ
誰が上等で、どんなことが上等なのか
これを命題にして、虞美人草や三四郎とかが書かれていて
それを踏んだ上で形成されたこころという小説を
よく理解した内容になっているように思いました

特に、色々と困っているKのことを庇うあたりは
こころよりもむしろ、それからの平岡と代助の関係のようで
非常に繊細で見ていて面白い
今後、このあたりの、前例をふまえた話展開になるなら
このこころは価値があると思っております

これもまた、次回に期待しつつ
星里もちる、ステキ過ぎるというお話

それゆけルナハイツ

2004-08-12 23:40:26 | 星里もちる
実は、近所でスペリオールが
昨日の時点で発売になってたんだが
多分お盆進行だろうということで
まぁ、木曜日だけど
早発信で

さて、待望の今週の星里もちる、いやさルナハイツ

いい意味で
ちゃちっこい急展開
ステキ、このちゃちっこさがステキ
まぁ、あの、なんだ、愛が無いとについては
見ている限り、香ばしさが「しようよ」の紺野くんのよう
なのでステキステキ、今後が目に浮かぶようで全く

というかあの、言動の不一致さとか
そういうのが、雷蔵っぽくもあり、雅寿っぽくもあり
今までの主人公の悪い部分(これは作品上重要)が
非常に綺麗にリミックスされていて、いいね
ステキ
前回の辻さんが、意外とまっとうだったから
その分まで困ったさんでありますように

で、まぁ、まどりはまどりでいいとして
問題は、部長が、完全なお笑いキャラというか
うーん、柿沼さんの時のように
シリアスなリコン劇ではなく、ギャグっぽいから
はて、どうしたものか
あれは、兼森旦那みたいな役所なのかもと
思ったりしておりますが

本命が、キーマンが来るのが楽しみです
新人の彼でもなかったしなぁ
でも結構、その手のキャラ揃ったのになぁと
期待

で、あと、こころなんだが
かいつまんでいうと
まんまかよ

いいんだけどさ、なぁ