CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

わずかいっちょまえ

2004-08-07 00:00:28 | 星里もちる
順番からすると、本当なら、ハーフな分だけとか
来るはずですが、まぁ、一応小学館シリーズは
後でということで、最後の砦、わずかいっちょまえ
通称「わずか」

マッハ号とマッハ号2号と
太一とわずかが織りなす
切ない動物コメディ

というふれこみのはずなんだが
なんというか、重い
母子家庭だとか、天才故に浮いてしまうとか
周りにうまくなじめないとか
そういったかなりヘビーなお子様の悩みと
その悩みを抱えながら成長していく二人を
温かく見守りつつ、やはり
大きな壁を超えて・・・・といった感じで
本当、星里もちる史上、もっとも泣ける漫画です

実際はお涙頂戴とは全然違うのだが
ともかく、孤立しがちな天才少女と
それを気にする男の子が、全然うまくいかない
このうまくいかない加減が
わずかの子供なりの大人っぽさと
太一の子供っぽさと、子供だけにどうにも
ならない不甲斐なさ
すれ違ってしまう、青春よりももう一つ前の
切ない恋物語を含むあたり、非常に繊細

で、主題としては自立という大きなテーマがあって
実際漫画の中で確実に成長の過程を踏んでいく
太一とわずか、そして
成長の一つの痕跡を確かにさせる
小山内先生という存在

わずかはこの小山内先生に惚れる(憧れる)わけで
太一としては面白くないのだが、いかんせん
子供ではどうしても大人に敵わない
そういう風に、マッハ号も太一も思ってる
だけど

「先生はまだ、ヒヨっこだ」

この台詞の重さ
そしてこの台詞の後に、先生も若かったから
我慢できなかった大人の都合
その真相を知らず、ただ、表面だけで
太一を子供だと拒絶してしまうわずか

ああ、なんだ、なんでお前ら
ああ、なんで、なんでそんなにすれ違ってっ
はらはらとは違う、胸を打つ切なさ爆発で
最終的には、自立、に向かうため
依存していた、マッハ号との別れ
この漫画ほど、高度にテーマ昇華して
なおかつ面白い漫画は、なかなか見られない
そういう点で、短くまとまっている中では
特に秀逸なデキであります

また、この漫画も重たいテーマながら
細かいギャグがほとばしっていたり
星里他漫画キャラ(一角、雷蔵、神坂等)が出たり
クラスメートの名前がSMAPというか
ジャニーズのパロだったりと先生の
妙な先生がきらりと光ります
良い漫画なので、是非みんなも読むとよいというのは
いつもの事なんだが
この漫画についても一つ、謎というか
わからないことがあるんだけども

最終話近くで、わずかが倒れて
「お母さんを呼んできて、お母さんじゃないとダメなの」
とマッハ号2号に頼むシーンがあるんだが
これは、あれだよな、わずかに初潮が来たんだよな?

上記の現象については、R子に
しれっと云われて、流石女の子と感心したものですが
なるほど、だから病気でもないし、お母さんじゃないと
ダメなのかと、この謎について
男性もちるファンしか会ったことないおいらは
話し合ったというか、確認したこともないんだが

知ってる人
あるいはご本人様
その通りだったら、コメントよろしくお願いします
とかね

いきばた主夫らんぶる

2004-07-31 23:46:36 | 星里もちる
もちる作品の中で、本当
好きで好きで仕方ない漫画の一つ

アニメーターと漫画家のカップルなんだが
アニメーターの彼氏の会社が潰れて、彼女のために
主夫業をすることになった

そんなお話なんだが、これがもう
ラブコメとして、ホームドラマ風として
本当、職業が二人そうじゃなかったら、ドラマだった
そう思えるようなステキな漫画であります
いや、無論、二人の職業がそうだから、むしろ面白い
そして深い部分もあるわけだが、まぁ、それはよいとして

とりあえず出だし
会社が潰れて、ショックを受けるところの台詞
「会社逃げた」
「社長つぶれた」
俺は、当時ずっと誤植だと思ってたんだが
これ、本当に動転してて、そう言ってしまったという台詞なのだな
そうなんだよな?
誰かに聞かないと、というか、本人に聞かないと
わからないんだけども

さて、内容に触れないといけませんが
これが、1巻にまとまっているとは思えないほど
非常にテンポよく、ストーリーが劇的に展開していきます
細かいギャグが入るところはいつもの通り
要所要所に、ストーリーを進めるキーとなる人物がやってきて
そして、男と女の話
これが、隣のたかさんところを含めて、二組の
カップル図というお話

小さい近所のコミュニティの中で
確実に進んでいく時間と、それに伴い成長していく
主人公達、様々なしがらみと意地を削りあいながら
主題のとおり
「いきばた=いきあたりばあたり」で主夫業を肯定していく
これは、もちる先生の全作品の中でも
わずかに並ぶほど、高度にテーマを消化していて
しかも、簡潔で面白い、秀逸な作品であります

まぁ、難しいことはさておいて
この漫画から、おいらは結構人生の根底にたわえておく
重要なことを学んだので、特別な思い入れがあるわけです

さて、この作品で一番特筆という奴をしなくてはならないのは
俺的に伝説の効果音
「とくるんくんくーん」
が出現しているところ

もちる先生の作品は、全体
どれをとっても、擬音についての表現が
類い希に秀逸、他のどの作家よりも
荒木先生のキスした音がズキュゥゥーーンッとは
別の方向で、凄まじく鋭い

前述のとくるんてのは猫が走る足音なんだけども
これは、サザエさんのたま、が逃げる時の音
おお、たしかに、とくるんくんくーんって言ってる
す、すげぇよ、あの音、文字になるのかよ
本当、すげぇっ

と、まぁ、それもあるんだが
この作品から、多分、星里もちるの無限フィールドとなる
ホームコメディ
への開花が見られるわけであります
偉そうなこと書いてますが、本当
この作品好きで、好きで仕方ないのですよ

そんなわけで、気になった人は
ほら、すぐ買いに走れ、今ならまだ間に合う、きっと
これを読むことで

大掃除がはかどるようになるから(マジ)

今週のルナハイツ

2004-07-23 20:46:06 | 星里もちる
モーニングの話しは生きていたら明日にでも

で、やはり金曜日といえば
星里もちるの話しをせねばなるまい
無事、今週もスペリオールが発売されておりましたので
喜び勇んで読んできたわけですが
なんだなんだ、どう説明したらいいんだ

燃焼しそうでしないのがもどかしいんだが
多分、彼を、なんか凄く単純な理由で
たきつけるあたりが次回だろうと睨んで
次週は、まぁ、しようよ以来のホテル描写があるかないか

それを楽しみに待つわけでありますよ。

で、あと、こころ
多く語る必要が無いというか
ようやく違和感に気付いたんですが
あれだ、現代版にした場合
奴らが「こころ」を読破してるんじゃないかと
考えただけで、薄ら寒いことになっている
いかん、いかんよ、あの手の先生が読んでないわけねぇだろう
そう思うと、台詞が陳腐化してしまうから困りますね

とりあえず
長い黒髪の節は
漱石史上かなり高位な言葉なので
安易に使って欲しくなかったんだが
いた仕方ないので、また次回

かくてる☆ポニーテール

2004-07-16 22:19:02 | 星里もちる
星里もちる第二弾にして
専業漫画家を決定させた、記念となる漫画
かくてる☆ポニーテール

ちなみに単行本でしかわからないのだけども
結構面白くなってきたところで、雑誌自体が廃刊となって
残念ながら、未完の完といった具合になってる
内容は、初期もちる作品らしく
唐突に宇宙人がやってきて
女の子を正義のヒロインにするんだが
この女の子が、先日喧嘩好きで乱暴なところがアダとなり
彼氏に振られていたのでさぁ大変
ポニーテールを切って、一からやり直すはずだったんだが
この変身のおかげで
強くなるのはいいが、なぜか髪型がポニーテールになると
いう、お前ふざけんな、誰が変身してやるかっ
とまぁ、なんだ
どたばたコメディ(全部そうじゃねぇか)

全然説明になってませんが
途中で終わってしまったため
ずっとドタバタで終わってしまうところが少々残念
しかし注目すべきは、この漫画
小学館もちるには無い、様々な試みがあって
大変面白い、いや、ひっぱるまでもない
キャラの作り方が、微笑ましいのだ

小学館もちるになってから
実際は、わずかくらいからだからもう少し前だけども
もちる作品のキャラクタに規則性が産まれてくるのだけども
その規範に当てはまらない、ステキなキャラクタ
妹キャラやら、お姉さまキャラやらと
一言でベタやなぁという話しなんだが
そのベタさ加減が、もちる先生ならでは、ハンパねぇ
もう本当にベタのベタで、安田大サーカスも大変な塩梅

そんな具合で、漫画としてはどうだったのかと訊ねられると
未完である、としか答えようがない
面白いのは面白いんだ、中学生か小学生のはずなのに
酒を呑んで二日酔いとか
坂を登り切ると、宇宙人が居るとか
もう、なんというかな、飛びぶりがたまらんのだけどもだ

本当、途中で終わってるのがありありなのが
大変残念であります。
最終話の最後の絵が、本当に凄く好きなんだが、残念

今週のルナハイツ

2004-07-10 20:28:27 | 星里もちる
というわけで、ルナハイツの話しであります。

茅ヶ崎編のターニングポイントに入ったらしく
ステキ仕様、まさか、部長がそういうキャラで
柿沼路線とは思いもよらず
南條さんがどうなってしまうのか楽しみです
今回は、アレよ、というか毎回そうだけど
もちる作品は、意外と、というか、かなり主人公がへたってるから
ステキ

こいつが成長していく様が楽しいのが
この人の漫画のステキ仕様なので、皆よろしく

さて、ルナハイツは今後も見守っていくんですが
実は、スペリオールで鳴り物入りというか
なんか、期待されたのかどうなのかわかりませんが
榎本ナリコの「こころ」というのが始まったんですが
これがまた、ほら
俺は夏目フリークですから、気になるわけですよ、でもね
現代版こころとか謳っている時点で、非常に危険で
香ばしい感じだったんですが

蓋を開けたら、ああ・・・・・・・・

これはギャグとして読むのがよいのか
思ってしまったりなんだったり
なんというかな、こころの何を書こうとかいう問題もあるんだけど
台詞の時代錯誤が甚だしく、そりゃ
文学的というか、小説の中だから許せる台詞まわしであって
漫画や、ドラマじゃ使ったらあかんよと
もう、そんなばっかで、大変、大変

先生呼ぶのは、まぁいいとして(よくない)
なんかもう、そのうち、「いらしって」みたいな事を言うんじゃないかと
いっそのこと、本来の通り、海で出会えばよかったのにと
散々文句ばっかりですが
次回も読みます、気になるじゃぁないか、どう消化というか
どうなるのか

そんなわけで

危険がウォーキング

2004-07-02 21:57:28 | 星里もちる
星里もちる、デビュー作であります

おいらは、先生の漫画は
人並みに「りびんぐ」から始まって
わずか、カクテル、ハーフと続いていき
デビュー作である、ウォーキングとは結構後に出会っております

ま、そんな話しはよいとして
星里もちるという漫画家がいよいよ世の中に出たという
記念すべき作品なわけであります
あらすじというか、導入というか、まぁ、基本知識として知っておかないといけないのは

主人公は女の子だが
汗がニトログリセリンで出来ている

これだ
これがコアで、最初から最後までこれが非常に強く関わってくる
この作品の良さは、このあからさまにおかしい設定が
さも当然のように敷かれて、コメディタッチなのに少し何かを考えさせる
そういう、星里もちる先生の全作品を通して横たわる作風が
より強く出ている点が素晴らしい

もちる先生の作品は、基本的に、くだらないギャグをまぶすことで
全体を柔らかく見せるんだが、実際は結構深いところを追っている
そんなわけで、このウォーキングも
小学生とは思えないほどの葛藤を描いており、その間で揺れる
愛と希望と笑いのエピソードであります

個人的には、赤面発熱症というなんだそれは
聞いただけでは思ってしまうが、作品読んだら
さも当たり前のような特異体質の少女その子さん
この子をめぐる話しが、非常によく
コンプレックスを抱く女の子の内面をよく描写して
それを解決するというあたりが、ああ少年誌風ではあるのだが
もちる作品に相違ないという

まぁ、そればっかになるからこれくらいにしておきますが
もちるファンを名乗る為には、絶対に読まないといけない作品であります
全4巻、最近愛蔵版が発売されたりしてます

単行本をお買い求めの際には
本カバーの裏を見ることをおすすめする
というか、この作品以降、そういう癖がつきました
どの漫画を読んでも、思わずカバー外して見てしまうよ
まぁ、これで得したのは、ツルモクくらいですが

ルナハイツ

2004-06-26 20:47:17 | 星里もちる
というわけで、ようやく「星里もちる」であります。
ビックコミックスペリオールにて好評連載中ルナハイツ。

というか、なんだ
どういう路線なんだ、どうなっていくんだ

と、思わないでもないですが
よくよく考えると、順番に一人ずつの話しをクリアしてきてるので
ここで、茅ヶ崎さんの話しになるのは至極当然というか
ここ数ヶ月で大分伏線張られていましたし、いやはや

と、それもあるんだが、今回過去もちる作品と違って
生意気後輩くんとの絡みと同時進行で
どうなるやらて、俺、何を書いてるんだ

まずルナハイツがもちる作品としてどうなのかという話しを
次回くらいから、ああ、やっぱ最初からもちる作品について・・・ううう
とかなんとか思うわけで、まぁ、要約いたしますと

りんちゃんは俺のものだ

いや、今までの路線で考えると
俺の中ではまどりになるはずなのだが、どうなのだ、いったい
客置いてけぼりとか怖くないのであります

もちるはじめ

2004-06-22 22:12:00 | 星里もちる
いや、なんというかな、折角カテゴリ作ったのに
スペリオールの発売日と見事に重ならなかったから
放置状態で、ちょっとまずいだろうっつうか、なんつうか

というわけで、星里もちるであります

わたくし、もちる先生の作品が本当、三度の飯より好きで
もうなんつーか、好きとかいう次元じゃなくて、溺愛というか墓までというか
もちる先生の作品読む為に多分今、生きている
とか、結構真顔で言えそうな位なんですけども
そのもちる先生のステキ作品群と、おいらの出会いを
スペクタルに思いついた時書くカテゴリとしてはいかがかと

誰も読みたがらないことを考えてしまったのですが
まぁ、あれですよ、もちる作品レビウをしていければ幸いと思っておりますので
次回以降もちる作品レビウをやっていこうと思います

とりあえず、今日はやめておこう
そして次回があるかは、果てしなく未定

最早日記でもなんでもないあたりが、あなたらしいと
誰か褒めてください、お願いです