CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

貴ノ花

2005-06-04 00:01:38 | スポーツ
少し前になってしまいますが
元貴ノ花がお亡くなりになりました。

一時代を築いた人として
様々な番組で特集が組まれておりましたが
当時の相撲映像等が流れてそれをぼーっと眺めていて
本当にすげぇ関取だったんだなぁと
改めて、いや、初めて知りました

わたくし若年のため
大相撲大盛況というか、千代の富士よりも前については
さっぱりわからないんですが、その頃の取り組みが
何番も見られて、本当にがちんこというか
すげぇ力の入る相撲ばかり
粘り腰とか二枚腰とかそんなレベルじゃないような
執拗な受けと攻め、そんな攻防がすごく面白かったのでありますが、
まぁ、貴ノ花の相撲だけそうだったのかなぁとも
思わないもでないです
つうかありえねぇだろ、あの反りっぷりは
あの当時、年何場所あったのかわかりませんが
二ヶ月に一回の本場所で、あんなことしてたら
絶対身が保たないってばさよ

そんなステキさ加減
また、当時は高見山とかステキ力士も多かった模様で
ガチンコの相撲、投げの打ち合い、凄い
なんというか、ああ、そうだ
昔、遠い昔におすもうさんは凄いなぁと思ってたのは
こういう相撲だった
そんな映像てんこもりでありましたが
やはり、当時、相撲の人気をひっぱってたのは
こういった、凄い取り組みもさることながら
役者の違いだろう

初優勝の時だったか、違ったか
わかりませんが、現理事長北の湖との対決
あんなのが毎場所見られると思うだけで
そりゃ毎回見るっつうのな、本当

もう、当時のことはわからないけど
極短い映像だけで解る
あの北の湖から流れ出るというか、あふれ出るというか
漏れ漂ってくる悪役臭
やべぇ、だって顔が悪い(いい意味)、すげぇ悪い人っぽい
あれこそ強い男だっ
それに対抗する、身体は小さいがいい男の貴ノ花
あの構図こそ、相撲の面白さでなかろうかと思います

私が知っている、凄く面白かった相撲は
小錦と千代の富士であり
小錦と霧島であり
小錦と貴乃花でありました

いや、嘘、今ちょっとサービスしすぎた
そんなに小錦好きじゃない(こら)
一番感動したというか、リアルタイムで見ていて
無茶苦茶面白かったのが
曙→貴乃花→武蔵丸
と流れていくあのあたりであります
もっとも、貴乃花→武蔵丸の頃は
貴乃花が強すぎてもう一つ面白くなかったんですが
ともかく、強い奴と強い奴の戦い
そこに、なんとなく悪そうな奴と、いいものそうな奴が絡んでくる

当時の貴ノ花は、間違いなくいい男だったんでしょう
相当なプレッシャーもあって、凄い相撲を取り続けて
やがてぼろぼろになった身体とともに大関のままで引退
これがまた、凄くよかったようにも思います
横綱にならなかったから、また、一つの時代を築いた
いや、記憶に残った
そんな具合

その後は親方道を究めて、部屋として
一つの大きなものを造り上げましたが
晩年はなかなか、様々な不遇が重なり
そして最後は病に土俵を割ってしまった

何度も流れる当時の勇姿を見ていると
後年、決してこうなるだろうとは思わなかっただろう
その日一番一番をガムシャラにおいかけたような
そういうかっこよさが、またあったように思います
長い相撲生活がここで終わったんだなと
ぼんやり思って

私にとっては、剣晃の死に続いてショックだった
おすもうさんの死でありました
ご冥福をお祈りいたします