CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

九郎と義仲

2005-06-13 00:03:27 | NHK大河ドラマ感想
残り10分くらいがすげぇ見所でありました
今週のNHK大河ドラマ義経

とりあえず平家が都落ちして
そこへ、木曽が入ってくる
まずここの、木曽が入ってきた描写が
凄くステキ、もう、たまらん
特に色濃く、行家と一緒に拝謁している時の所作それぞれが
本当、粗暴粗野をそのままにしていて
法皇自らが語るまでもなく、本当乱暴者というか
智恵の足らない暴力者みたいな描写でよかったのであります
そうだ、それでこそ木曽義仲

で、途中悶着がいっぱいあったが
もう義仲の独壇場、策を弄する法皇を
意にも介さず、だんだんとというか、最初からそうなんだが
ただワガママ放題になっていく様がステキで
今後凋落を思うと今の権勢がより際だつもの

正直今週は、義経とかいらねぇなぁと
思っておったんですが、冒頭の通り
終わり10分ほど

義経と義仲

この二人の語り合いが凄くよかった
もう、特に義仲の演技が凄かった
あれこれと語る様が、いつものとおり、激情につられての
早口であるのが、凄くリアルというか迫真
そして、その言葉の中から紡ぎ出される
様々な情念というか、過去のことだとか、今のことだとか

源氏として都へ出たい

そういう夢をこの男は持って出てきたんだなと
そう思うこそ、すげぇ、ステキであります
今の傍若無人については、まったく説明つかないが
寂しい心を持ってやってきた風に解釈できたので
わたくし、非常に感情移入というか、義仲好きになっております

と、それはそれとして
夢を語る部分として、その語られる夢を
次から次へと聞いていく義経の役回り
義経が、夢とはなんじゃと問われて語った内容は
結局、清盛からの借り物でしか無い気がするんだが
それと違い、己の体験から導き出した答えを
はっきりと言う義仲の言

「九郎殿は幻をつかもうとするのか」

結局、義仲も頼朝も
同じような思想ではないのかと思ってしまいます
どちらも幼い時の境遇が酷いのだが、怨恨など
そういうことを考えると、頼朝よりも義仲の方がかわいそう
そんな風にも見えてしまいます

まぁ、最終的には、ほら
巴とか近くに居たんだからいいんじゃねぇのと
身も蓋もないというか、何一つまとまってないお話になるんだが
いよいよ次週から、義仲戦となる様子
すげぇ楽しみで見守っていきたいと思います

しかし、義嵩に関わるところの話は
思わず涙するかと思うほどでありました
「すまん」この言葉が、本当、ねぇ・・・