ハーレムワールド 山田詠美
また少し間を空けましたが、読みなおしを進めている
山田詠美のステキ小説であります
今回は、流石に部分部分を覚えておりました
センセーショナルというか、前半のギャグぽい展開と
後半に従うにつれて、スイングされる
男と女の関係が、すげぇ巧妙で、
読みやすく、かつ、笑えて面白いという
すばらしい小説ハーレムワールドでありました
サユリという、いつものとおり
エイミー基準を満たした優れた女のまわりを
何人もの選ばれた馬鹿たちが振りまわされて
ついていくというお話から始まって
そのサユリのハーレムが、やがてひとつの終わりを迎えて
さて・・・・というストーリー
諦観とはまったく違いますが
そのハーレムの構成員の一人である
ティエンという模範的な苦学生がなかなかステキで
彼の情けないけども、サユリに服従した姿が
俺のような男にはすさまじく感動と
共感と羨望を与えてくれます
というか読め、全国の虐げられたがりよ
とかなんとか、大声で叫びたくなるくらい
精神的な従属と肉体的な従属が巧妙に作られていて
それを一人の女が独自の世界で構築していくのが
すげぇステキ、ただ、それが脆くも崩壊していくところに
彼女が特別すぎるわけではなく
そういう努力をしたから特別だったのだと
とても納得できたのであります
いいなぁ、そういう女に選ばれてみてぇなぁ
(このあたりが感化されている)
というわけで、私がこれを精神成長過程で
重要な時期に読んだせいもあり、自分の嗜好や
性癖や性格が著しくこれになっていることを
改めて認識したのでありましたとさ
もう、これを読んだからそれが好きになったのか
もともとそれが好きで、これを読んで確信したのか
全然区別がつかなくなってしまったのでありますが
私がもとめるというか
読みたかった、ステキな世界が凝縮されている
ハーレムワールドであります
サユリのことをときおり
女王と形容したりするのでありますが
その描写は限りなく少なくて
女王というのは、精神的に男を屈服させるものなんだなと
わたくし、個人的にとてもステキだと思う
精神SMの世界ではなかろうかとか
思ったりしつつ
どんなくそ重たいことも
笑える展開で済ませてしまえるところもまた秀逸
「潮の匂いに包まれて私とファックするのと、
にんにく臭いレストランで働くのとどっちがいいなんて」
と彼女がティエンを誘ったのでありますが
もうその通りだなと思わされ
「あなたは模範的な苦学生になるためにいるんじゃないのよ」
そういうことになるのだなぁと
この台詞の気持ち良さが全てを語っていると思いました
あと、シンイチとのファックを
荘厳な雨乞いの儀式と想い
これをメイクラブと勘違いする様が冒頭に出てくるんだが
ここが爆笑なので、まず諸子は
何も考えずに読まれてはどうかとか
散文めいた感想文であります
また少し間を空けましたが、読みなおしを進めている
山田詠美のステキ小説であります
今回は、流石に部分部分を覚えておりました
センセーショナルというか、前半のギャグぽい展開と
後半に従うにつれて、スイングされる
男と女の関係が、すげぇ巧妙で、
読みやすく、かつ、笑えて面白いという
すばらしい小説ハーレムワールドでありました
サユリという、いつものとおり
エイミー基準を満たした優れた女のまわりを
何人もの選ばれた馬鹿たちが振りまわされて
ついていくというお話から始まって
そのサユリのハーレムが、やがてひとつの終わりを迎えて
さて・・・・というストーリー
諦観とはまったく違いますが
そのハーレムの構成員の一人である
ティエンという模範的な苦学生がなかなかステキで
彼の情けないけども、サユリに服従した姿が
俺のような男にはすさまじく感動と
共感と羨望を与えてくれます
というか読め、全国の虐げられたがりよ
とかなんとか、大声で叫びたくなるくらい
精神的な従属と肉体的な従属が巧妙に作られていて
それを一人の女が独自の世界で構築していくのが
すげぇステキ、ただ、それが脆くも崩壊していくところに
彼女が特別すぎるわけではなく
そういう努力をしたから特別だったのだと
とても納得できたのであります
いいなぁ、そういう女に選ばれてみてぇなぁ
(このあたりが感化されている)
というわけで、私がこれを精神成長過程で
重要な時期に読んだせいもあり、自分の嗜好や
性癖や性格が著しくこれになっていることを
改めて認識したのでありましたとさ
もう、これを読んだからそれが好きになったのか
もともとそれが好きで、これを読んで確信したのか
全然区別がつかなくなってしまったのでありますが
私がもとめるというか
読みたかった、ステキな世界が凝縮されている
ハーレムワールドであります
サユリのことをときおり
女王と形容したりするのでありますが
その描写は限りなく少なくて
女王というのは、精神的に男を屈服させるものなんだなと
わたくし、個人的にとてもステキだと思う
精神SMの世界ではなかろうかとか
思ったりしつつ
どんなくそ重たいことも
笑える展開で済ませてしまえるところもまた秀逸
「潮の匂いに包まれて私とファックするのと、
にんにく臭いレストランで働くのとどっちがいいなんて」
と彼女がティエンを誘ったのでありますが
もうその通りだなと思わされ
「あなたは模範的な苦学生になるためにいるんじゃないのよ」
そういうことになるのだなぁと
この台詞の気持ち良さが全てを語っていると思いました
あと、シンイチとのファックを
荘厳な雨乞いの儀式と想い
これをメイクラブと勘違いする様が冒頭に出てくるんだが
ここが爆笑なので、まず諸子は
何も考えずに読まれてはどうかとか
散文めいた感想文であります