今朝は、gooが死んでいたのか
ログインできませなんだので書けなかったのでありますが
ともかく、昨日の日記の続きとなります
京都五条をうろうろしていたときであります
清水焼団地の存在に早くも
思いをはせながらも、とりあえずよかろうと
もったりのっぺり歩いていたこと数刻
せっかくなのでと、裏通りを歩いて
京都の町並みやらを堪能して
六波羅密寺のわきをありがたやとつぶやき通り過ぎ
また五条のとおりに戻ったのでありますが
この五条で、格式というか怖くて入れなかった陶芸店に
ひとつ足を踏み込んだのでありました
外から見ると今日休業してんじゃなかろうか
そんな風情だったのですが
その外から見えるところ、そこかしこに
茶道具があふれかえっている
茶杓や茶せんなんかは、どこでも置いてあったんだが
ここは数が違う、しかも、茶碗も山ほどある
直感で、ここは陶芸屋でも茶道具専門と見た
ならば、茶入があるに違いない
このとき、できればほしいと思いながら歩いていたのですが
格式から間違いなく、俺が買えるような贋物ちうか
おもちゃみたいなものはあるまいと知りつつも
すなわち、絶対に冷やかしになるというのにも関わらず
ついに踏み込んでしまったのであります
入ってみると思った以上に狭い
狭い中にまたまた、みっしり、陶器が飾られまくりであります
なんというか土間を少々広くしたような印象の
若干薄暗い、それでも高さのある空間で
ガラスケースの中と外とに茶碗という茶碗
急須という急須、茶壷という茶壷、そして
茶入があったっ
茶入に思わず、ふごご、などと鼻をならしてしまったのだが
店主のお爺さんは気にした様子もないので
もう、何も考えずそのショーケースの前に
思わず座り込んでしまう、腰を落として
できるだけ近づいて、じっくり、とっくりと見る
おお、すげぇ、仕服がかわいらしいというより荘厳だ
桐の箱に読めない字が書いてあって
横にはひっそり、夢にまで見た茶入れがいる
ああ、袋かぶってるから全然肌とか見えない・・・
このとき、まだわたくしは
陶芸品としての茶入の価値しかわからず
あの仕服にも並々ならぬ鑑賞価値があると
知らなかったのでありますが、ともあれ
初めて本物というか、実物を見て興奮
とても小さい
その大きさが、おそらく手に入れたら
みっしり(またか)、すっかりと手のひらに落ち着くであろう
いや茶入はそうやって持たないはずだが、それにしたって
なんというかわいらしい大きさ、そしてなんともいえぬ形
袋の上からでも肩衝のそれだとわかり
もう、興奮はやまないやまない
ちらり、横を見ますと今度はあれだ
茄子形(なすなり)のものもある、うおお、国司茄子(絶対違う)
個人的に、茄子と肩衝の両方を手に入れたいと
使いもしないのに考えていた目の前に
ああ、驚きのそれが
中身が見たい
仕服のよさなどさっぱりわからず、ただそう思って
一旦そこから眼をはずすと、別の場所に
裸でおいてあるのがあるではないか
ずずい、棗とかと一緒においてある場所に
とうとう、あの物体が、ああ、すげぇ
なんだこの肌色、ふつふつ、俺の肌まであわ立つか
そう思うような、初めての出会いに感激が全身をめぐるのでありました
すばらしい
なんとなし思い、そして、いよいよ
見たくもない、いや、最初から見えていた値段
ちらり眺めてみますと
3万、5万、6万
私の青春は終わった(早いな)
まぁ3万くらい出せよという具合でもありますが
そこはそれ、おそらく値札がついてないやつとかもいくつかあるし
あのあたりはもっと大変なんだろう、とりあえず
いっぱしのものというとこの価格帯ということなんだろう
勉強させていただきました
そんな具合で、陶器の肌とかを遠めから見て、ため息だけを置いて
失礼します、と店主に告げて出てきたのでありました
あの出た瞬間の蒸し暑さが忘れられない
と、まぁ、そんな茶入との出会いに胸躍らせた後
また別の道をたどりながら、せっかくだから
三十三間堂でも見てこようかともたもた七条に向かって
歩いていったのでありますが、途中
豊国神社の前あたりだったろうか、突然の雨
あわわ、つぶやいてからあわてて
民家の軒下に逃げ込むと
一面が真っ白に、すげぇ、どんだけ降るんだいきなり
煙立つようなすごい豪雨に見舞われて
ぼんやりと雨宿りをしておりました
やまない、小ぶりになってきた、仕方ない
と、足早く雨脚が弱まった隙に走り出て、三十三間堂はあきらめて
ひたすら駅へと向かう
しかし途中でまた雨が、なむさん
思ってまた店先の軒下に逃げ込んだのでありますが
今度もなかなかやまない様子
がっくりして、ふと店を見てみると
茶道具屋ではないか・・・
明らかに雨宿り目当ての客だと思われる
そう感じたが、それでも、花入れとか、なんか
山に桐の箱が積んであるところにひかれてまたも
つつり、入ってしまったのであります
ひたひた、中を歩いてみていると
またも茶入、ああ、また見つけた
というかわざわざ五条までいかなくても
駅の近くにあったんじゃねぇか
ため息まじりに見ていると
3900円
・・・・・え
ちょ、ちょっと待てよ、なんだ
おい、一桁間違ってねぇか!?
驚きと興奮が再び蘇る、落ち着いてみると
確かに高いものは高いもので名入りですげぇのが
ごろごろ並んでんだが、そのすみっこに安物として
間違いなくおいてある、おお、これこそ
思うが否や、店主に告げて中身を見せてもらうことに
ここで、店主の方にこのあたりの安いのは
陶器というよりも、仕服の値段ですよとやさしく教えてもらい
初めて仕服にも、さまざまなランクがあるのだとわかったのであります
一番安いので、とりあえず茄子を見せてもらう
うわぁ、
まるで玩具だ
なんと安っぽい、今まで幸いというべきか
ずっと見てきたおかげで眼が肥えたのか
そのそこかしこから放たれる安っぽさに思わずがっかり
所詮値段なりなのだな、思って、安っぽい茄子茶入の
あまりに不恰好なところに落胆して、肩衝を見せてもらうことに
こちらは、まだ、もう少し見られる
ただ、それでも釉薬の袖や畳み付きのあたりが
あからさまに安物の土鍋とかと同じ色をしている
というか、これ焼いてねぇんじゃねぇか?
そこまで思うほどありがたみのないもの
しかし、そのありがたみのなさがかえって
仕服に入れたときの落ち着きっぷりを目立たせてくれて
私、ようやく仕服のよさにも気づいたのでありました
実際のところ言ったところで4000円に満たないそれなので
安物に違いないのでありましょうが
その形だけで、なんか、おお、そう思わせるに十分
ステキ、いいや、せっかくだし買っていこう
夕飯を半月くらい食べなければ大丈夫だと
最近、自分の中の金銭感覚がおかしいと気づきつつも
肩衝を一品購入、仕服は菊唐草であります
濃青で、落ち着きがあるのでよし、そう思って
とうとう私も、茶入オーナーとなったのでありました
なんとなく手に入れて、世間が明るく見えるわなどと
思っていた矢先、空は晴れてきて
すべてがよかったと、ほくほく帰っていったのでありますが
さらに河原町あたりでも茶道具屋があるのを見つけたので
今度また、見てこよう
そう思って、とりあえずこの旅は終了したのでありました
次回は、茶道具屋か清水焼団地か・・・
とりあえず踏み込んだところから、どこまで進むか
何年かかるか、わからないまま
ともかく、茶入ひとつ購入であります
ログインできませなんだので書けなかったのでありますが
ともかく、昨日の日記の続きとなります
京都五条をうろうろしていたときであります
清水焼団地の存在に早くも
思いをはせながらも、とりあえずよかろうと
もったりのっぺり歩いていたこと数刻
せっかくなのでと、裏通りを歩いて
京都の町並みやらを堪能して
六波羅密寺のわきをありがたやとつぶやき通り過ぎ
また五条のとおりに戻ったのでありますが
この五条で、格式というか怖くて入れなかった陶芸店に
ひとつ足を踏み込んだのでありました
外から見ると今日休業してんじゃなかろうか
そんな風情だったのですが
その外から見えるところ、そこかしこに
茶道具があふれかえっている
茶杓や茶せんなんかは、どこでも置いてあったんだが
ここは数が違う、しかも、茶碗も山ほどある
直感で、ここは陶芸屋でも茶道具専門と見た
ならば、茶入があるに違いない
このとき、できればほしいと思いながら歩いていたのですが
格式から間違いなく、俺が買えるような贋物ちうか
おもちゃみたいなものはあるまいと知りつつも
すなわち、絶対に冷やかしになるというのにも関わらず
ついに踏み込んでしまったのであります
入ってみると思った以上に狭い
狭い中にまたまた、みっしり、陶器が飾られまくりであります
なんというか土間を少々広くしたような印象の
若干薄暗い、それでも高さのある空間で
ガラスケースの中と外とに茶碗という茶碗
急須という急須、茶壷という茶壷、そして
茶入があったっ
茶入に思わず、ふごご、などと鼻をならしてしまったのだが
店主のお爺さんは気にした様子もないので
もう、何も考えずそのショーケースの前に
思わず座り込んでしまう、腰を落として
できるだけ近づいて、じっくり、とっくりと見る
おお、すげぇ、仕服がかわいらしいというより荘厳だ
桐の箱に読めない字が書いてあって
横にはひっそり、夢にまで見た茶入れがいる
ああ、袋かぶってるから全然肌とか見えない・・・
このとき、まだわたくしは
陶芸品としての茶入の価値しかわからず
あの仕服にも並々ならぬ鑑賞価値があると
知らなかったのでありますが、ともあれ
初めて本物というか、実物を見て興奮
とても小さい
その大きさが、おそらく手に入れたら
みっしり(またか)、すっかりと手のひらに落ち着くであろう
いや茶入はそうやって持たないはずだが、それにしたって
なんというかわいらしい大きさ、そしてなんともいえぬ形
袋の上からでも肩衝のそれだとわかり
もう、興奮はやまないやまない
ちらり、横を見ますと今度はあれだ
茄子形(なすなり)のものもある、うおお、国司茄子(絶対違う)
個人的に、茄子と肩衝の両方を手に入れたいと
使いもしないのに考えていた目の前に
ああ、驚きのそれが
中身が見たい
仕服のよさなどさっぱりわからず、ただそう思って
一旦そこから眼をはずすと、別の場所に
裸でおいてあるのがあるではないか
ずずい、棗とかと一緒においてある場所に
とうとう、あの物体が、ああ、すげぇ
なんだこの肌色、ふつふつ、俺の肌まであわ立つか
そう思うような、初めての出会いに感激が全身をめぐるのでありました
すばらしい
なんとなし思い、そして、いよいよ
見たくもない、いや、最初から見えていた値段
ちらり眺めてみますと
3万、5万、6万
私の青春は終わった(早いな)
まぁ3万くらい出せよという具合でもありますが
そこはそれ、おそらく値札がついてないやつとかもいくつかあるし
あのあたりはもっと大変なんだろう、とりあえず
いっぱしのものというとこの価格帯ということなんだろう
勉強させていただきました
そんな具合で、陶器の肌とかを遠めから見て、ため息だけを置いて
失礼します、と店主に告げて出てきたのでありました
あの出た瞬間の蒸し暑さが忘れられない
と、まぁ、そんな茶入との出会いに胸躍らせた後
また別の道をたどりながら、せっかくだから
三十三間堂でも見てこようかともたもた七条に向かって
歩いていったのでありますが、途中
豊国神社の前あたりだったろうか、突然の雨
あわわ、つぶやいてからあわてて
民家の軒下に逃げ込むと
一面が真っ白に、すげぇ、どんだけ降るんだいきなり
煙立つようなすごい豪雨に見舞われて
ぼんやりと雨宿りをしておりました
やまない、小ぶりになってきた、仕方ない
と、足早く雨脚が弱まった隙に走り出て、三十三間堂はあきらめて
ひたすら駅へと向かう
しかし途中でまた雨が、なむさん
思ってまた店先の軒下に逃げ込んだのでありますが
今度もなかなかやまない様子
がっくりして、ふと店を見てみると
茶道具屋ではないか・・・
明らかに雨宿り目当ての客だと思われる
そう感じたが、それでも、花入れとか、なんか
山に桐の箱が積んであるところにひかれてまたも
つつり、入ってしまったのであります
ひたひた、中を歩いてみていると
またも茶入、ああ、また見つけた
というかわざわざ五条までいかなくても
駅の近くにあったんじゃねぇか
ため息まじりに見ていると
3900円
・・・・・え
ちょ、ちょっと待てよ、なんだ
おい、一桁間違ってねぇか!?
驚きと興奮が再び蘇る、落ち着いてみると
確かに高いものは高いもので名入りですげぇのが
ごろごろ並んでんだが、そのすみっこに安物として
間違いなくおいてある、おお、これこそ
思うが否や、店主に告げて中身を見せてもらうことに
ここで、店主の方にこのあたりの安いのは
陶器というよりも、仕服の値段ですよとやさしく教えてもらい
初めて仕服にも、さまざまなランクがあるのだとわかったのであります
一番安いので、とりあえず茄子を見せてもらう
うわぁ、
まるで玩具だ
なんと安っぽい、今まで幸いというべきか
ずっと見てきたおかげで眼が肥えたのか
そのそこかしこから放たれる安っぽさに思わずがっかり
所詮値段なりなのだな、思って、安っぽい茄子茶入の
あまりに不恰好なところに落胆して、肩衝を見せてもらうことに
こちらは、まだ、もう少し見られる
ただ、それでも釉薬の袖や畳み付きのあたりが
あからさまに安物の土鍋とかと同じ色をしている
というか、これ焼いてねぇんじゃねぇか?
そこまで思うほどありがたみのないもの
しかし、そのありがたみのなさがかえって
仕服に入れたときの落ち着きっぷりを目立たせてくれて
私、ようやく仕服のよさにも気づいたのでありました
実際のところ言ったところで4000円に満たないそれなので
安物に違いないのでありましょうが
その形だけで、なんか、おお、そう思わせるに十分
ステキ、いいや、せっかくだし買っていこう
夕飯を半月くらい食べなければ大丈夫だと
最近、自分の中の金銭感覚がおかしいと気づきつつも
肩衝を一品購入、仕服は菊唐草であります
濃青で、落ち着きがあるのでよし、そう思って
とうとう私も、茶入オーナーとなったのでありました
なんとなく手に入れて、世間が明るく見えるわなどと
思っていた矢先、空は晴れてきて
すべてがよかったと、ほくほく帰っていったのでありますが
さらに河原町あたりでも茶道具屋があるのを見つけたので
今度また、見てこよう
そう思って、とりあえずこの旅は終了したのでありました
次回は、茶道具屋か清水焼団地か・・・
とりあえず踏み込んだところから、どこまで進むか
何年かかるか、わからないまま
ともかく、茶入ひとつ購入であります