短編回廊 編:ローレンス・ブロック
以前読んだ短編画廊がやたら面白かったので
その続編と期待して読んだ新刊
今回は、一人の画家作品ではなく、様々なアート作品を題材にして
そこから派生する短編を編んだ内容になっていました
これもまた、なかなか面白く読めて、ずいぶん楽しんだ
とはいえ、なんか決まりというか、そういうものなのかもしれないが、
結構な割合でバッドエンドというか、いやな感じの終わり方をする短編が多くて
そのあたりは残念というか、もっとスカッと楽しいのを読みたかったと
わがままを書いてしまうところ
とはいえ、様々な作家による、短編小説とはこういうものだといった感じに
さらっと書かれたそれこれは読みごたえあり、大変楽しい本でありました
アート作品に焦点をあてているので、
ゴーギャン、ゴッホ、ルノワールといったやや古めの画家作品から、
古の壁画、ロダンの考える人(銅像)といったものもあり、
どれもなかなかに面白い試みになっていてよかった
とはいえ、前回の短編集のように、
書かれている絵のシーンがどういう物語かという小説よりも、
その絵そのものが出てきたり、絵をめぐる物語だったりと
アート作品が小道具のようになっている作品が多かったので
そのあたりは、個人的には違うなと感じたところでありました
それはそれで面白かったんだが、それよりか、
この絵は、こういう物語の一場面なんだというほうがなんか面白かったと
前作を思い返すのでありました
そういう意味では、今度は写真集とかでやってもらうといいのかもと感じたりする
すでにそういう企画が動いていないだろうかな
日本人として、おっと思わされたのは、北斎の版画が扱われていたところなんだが、
富嶽三十六景神奈川沖浪裏を使っていて、どんな楽しい感じになるだろうと思ったら
すごいバッドエンドで、がっかりというか、がっくりしてしまったのでありました
というか、外人からすると、あの絵に浮かぶ船、その漁師たちというのは
遭難に見えてしまうんだな
文化の違いを感じてしまったのである
アート作品と小説との関係性が、前作と異なるところが残念ではあるものの
知らない絵をモチーフに、クライムサスペンスであったり、ミステリ小説であったり、
小さな冒険を読めるというのは、やっぱり面白い企画だと感じ入ったので
よい本を読んだと、最終的には満足した旨記しておく
以前読んだ短編画廊がやたら面白かったので
その続編と期待して読んだ新刊
今回は、一人の画家作品ではなく、様々なアート作品を題材にして
そこから派生する短編を編んだ内容になっていました
これもまた、なかなか面白く読めて、ずいぶん楽しんだ
とはいえ、なんか決まりというか、そういうものなのかもしれないが、
結構な割合でバッドエンドというか、いやな感じの終わり方をする短編が多くて
そのあたりは残念というか、もっとスカッと楽しいのを読みたかったと
わがままを書いてしまうところ
とはいえ、様々な作家による、短編小説とはこういうものだといった感じに
さらっと書かれたそれこれは読みごたえあり、大変楽しい本でありました
アート作品に焦点をあてているので、
ゴーギャン、ゴッホ、ルノワールといったやや古めの画家作品から、
古の壁画、ロダンの考える人(銅像)といったものもあり、
どれもなかなかに面白い試みになっていてよかった
とはいえ、前回の短編集のように、
書かれている絵のシーンがどういう物語かという小説よりも、
その絵そのものが出てきたり、絵をめぐる物語だったりと
アート作品が小道具のようになっている作品が多かったので
そのあたりは、個人的には違うなと感じたところでありました
それはそれで面白かったんだが、それよりか、
この絵は、こういう物語の一場面なんだというほうがなんか面白かったと
前作を思い返すのでありました
そういう意味では、今度は写真集とかでやってもらうといいのかもと感じたりする
すでにそういう企画が動いていないだろうかな
日本人として、おっと思わされたのは、北斎の版画が扱われていたところなんだが、
富嶽三十六景神奈川沖浪裏を使っていて、どんな楽しい感じになるだろうと思ったら
すごいバッドエンドで、がっかりというか、がっくりしてしまったのでありました
というか、外人からすると、あの絵に浮かぶ船、その漁師たちというのは
遭難に見えてしまうんだな
文化の違いを感じてしまったのである
アート作品と小説との関係性が、前作と異なるところが残念ではあるものの
知らない絵をモチーフに、クライムサスペンスであったり、ミステリ小説であったり、
小さな冒険を読めるというのは、やっぱり面白い企画だと感じ入ったので
よい本を読んだと、最終的には満足した旨記しておく