恋愛未満 作:篠田節子
なんともいえない気持ちになる小説だった
けっこういい年齢になってしまった独身男性を扱っているので
まるで自分のようでもあるし、まるで違うしというのが
なんとももやもやとするといえばいいか、いやはや
町の楽団内でちょっとした恋愛のようなことが発生したと
まぁそんなお話なんだが、それの対象がよろしくなくて、
いい年齢になったおっさんが、若い子に懸想したと
まぁ平たくいえばそういう話しで、それはまずかろうと、やや若くない女性陣が心配したり
憤慨したり、それはそれとしておっさんも悪気がなさそうなのが気持ち悪いとか
まぁそんなことで、おっしゃる通りだなとも思うのだが、
そのおっさんが、本当に悪気なく、でも、もしかしたらとでも思っているという態度で
あれこれしているという様を可哀そうといっていいのか、
女性陣なりに気を使って、そういうことじゃないと遠回しから直接からと
ともかく伝えては、なんだかんだというお話だったのだが
そのおっさんも、そんな事件がなければ、
独身でちょっとかわいそうだな、わりといい感じなのになと思わせていたから
また、そのギャップでもないが、若い子にどうのこうのというのが
酷いありさまでというのが、いたたまれない
そういう空気を描きつつ、そして、結局それはそれとして
まさにそういう男にこそといったらいいのか、
よくわからんが、最終的にはそれとなりの出来事と出会いが用意されていて
まぁ、それでおさまるならいいんじゃないと女性陣がわいわいしていると
いかにも、そこらにありそうなお話がまとまっていて
大変読みやすく、まるで近所のよもやま話しで聞いたみたいな感触で読めて
面白かったのでありました
また、それとは異なるのだが、年の差と性差を扱ったといってしまっていいか、
何かしら、そういうせいにしたくなるような、ある種のコミュニティの違いみたいなのも扱っていたり、
そうかと思えば、年老いた母との別れを描いたりという
まるで違う短編も編まれていたのだが
いずれも、やはり身近にありそうな、そこらにいそうな人の物語というのが
とてもさらっと描かれていて、それでいて読まされるという
いつもながらに凄い文章力だよなと感心しつつ
気づいたら読み終えてしまっていたのであった
面白かったと余韻は残っているが
結構なこってり感があったようなのに、終わってみるとさらっと済んでいる
こういう読書になりがちな作者だと
驚いていつも読み終えるのである
なんともいえない気持ちになる小説だった
けっこういい年齢になってしまった独身男性を扱っているので
まるで自分のようでもあるし、まるで違うしというのが
なんとももやもやとするといえばいいか、いやはや
町の楽団内でちょっとした恋愛のようなことが発生したと
まぁそんなお話なんだが、それの対象がよろしくなくて、
いい年齢になったおっさんが、若い子に懸想したと
まぁ平たくいえばそういう話しで、それはまずかろうと、やや若くない女性陣が心配したり
憤慨したり、それはそれとしておっさんも悪気がなさそうなのが気持ち悪いとか
まぁそんなことで、おっしゃる通りだなとも思うのだが、
そのおっさんが、本当に悪気なく、でも、もしかしたらとでも思っているという態度で
あれこれしているという様を可哀そうといっていいのか、
女性陣なりに気を使って、そういうことじゃないと遠回しから直接からと
ともかく伝えては、なんだかんだというお話だったのだが
そのおっさんも、そんな事件がなければ、
独身でちょっとかわいそうだな、わりといい感じなのになと思わせていたから
また、そのギャップでもないが、若い子にどうのこうのというのが
酷いありさまでというのが、いたたまれない
そういう空気を描きつつ、そして、結局それはそれとして
まさにそういう男にこそといったらいいのか、
よくわからんが、最終的にはそれとなりの出来事と出会いが用意されていて
まぁ、それでおさまるならいいんじゃないと女性陣がわいわいしていると
いかにも、そこらにありそうなお話がまとまっていて
大変読みやすく、まるで近所のよもやま話しで聞いたみたいな感触で読めて
面白かったのでありました
また、それとは異なるのだが、年の差と性差を扱ったといってしまっていいか、
何かしら、そういうせいにしたくなるような、ある種のコミュニティの違いみたいなのも扱っていたり、
そうかと思えば、年老いた母との別れを描いたりという
まるで違う短編も編まれていたのだが
いずれも、やはり身近にありそうな、そこらにいそうな人の物語というのが
とてもさらっと描かれていて、それでいて読まされるという
いつもながらに凄い文章力だよなと感心しつつ
気づいたら読み終えてしまっていたのであった
面白かったと余韻は残っているが
結構なこってり感があったようなのに、終わってみるとさらっと済んでいる
こういう読書になりがちな作者だと
驚いていつも読み終えるのである