CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【ドラマ】わたしの一番最悪なともだち

2023-10-27 21:08:51 | ドラマ映画テレビ感想
NHKのよるドラでした
ここ数回、低予算すぎやしないかと思う内容だったんだが
まぁ、実際はどうだったかわからんわけだけども、
そこからは一線を画したというか、かなりちゃんとしたドラマで
正直、自分のような年齢男性が見るテーマじゃないとわかりつつも
がっつり見て、ものすごく楽しんだのでありました
ちゃんと作りこんでるドラマは、ただただ、それだけで楽しい

と、作りの話だけではなく、役者も若いのに上手くてと言っていいのか、
その若々しさみたいなのが伝わってくるようなみずみずしさが素晴らしいなと
ゆるい感じの展開なのに、その身の丈、等身大といった感じが
気負いなく出ていて、すごくよかった
朝ドラでも、現代劇やるときはこれくらいの感じでやってほしいと思ってしまうくらいだった

青春ドラマというほどの若さではないのだが、
就活、就職、そしてという話と思わせておいて、
実際は友情の話というのが、実に心地よかった
そして、タイトルの意味に、最終週までずっと気づいていなかったのにショックを受けたというか
当たり前に、「ともだち」が誰のことかを考えていなかったのが
自分のリテラシの低さだなと反省しつつも、感激したのである
すごくおもしろかったわ

就活編、社員編、そしてその後の三つくらいに分かれていたと思うけど
それぞれに良いところもあって、突っ込みどころもあってだったけど
丁寧で、起伏はさほどなく、思いつめていく話なのに暗くならない
でも、重さは残っている
この匙加減の絶妙さは筆舌に尽くしがたいと感じたのでありました
すごいよかった、そして、役者がみんなナチュラルにやっているというか
おどけているのが浮いていない感じというのがまた、とてもよかった

出てきたキャラクタの、それぞれがすごくよかったのだけど
このドラマでは、それはそれとして、描くのは二人だけだと
決めていたような突き放しがすごくよかった
それで正解だし、それ以外のほどほどさがとてもよかった

と、個人的には、二人よりも、もう一人、
一人で劇団していた男のキャラがよくて
カレーに対する、まったく意味のないこだわり、薄っぺらいセリフ、
すべてがいとおしい大学生、阿呆学生そのままの造詣でよかった
さらに、それのやった演目か、別のやつかしらんが、
「ゴリラ対めちゃゴリラ」という素晴らしい演目のフライヤーがしれっと、
誰も触れず、背景の一つとしてあるというのが
このドラマの並々ならぬディテールの良さを表していたように思ったんだが
ただ単に、美術の人が遊んだだけかもしれんな
でも、とてもよかった、あのフライヤーだけで、あの周辺の背景すべてが説明されたみたいで
ものすごい仕事をした小道具だと感じ入ったりしたのであった

と、まぁこんだけ書いて、メインの二人についてまったく書いていないわけだが
この二人の関係と、その機微すべてが丁寧ですごくよかったし
シーンのつくりが本当にいいなと感動したわけで

ともかく、いいドラマだったと書いておくことしかできず
ちゃんと言葉に表せていないし、表してしまうと違うことになる
そういうのがある、とてもよい作品だったと記しておく

最終的に、あの歌が、あの二人のそれだったというのが
メタ的でも、なんというか、とてもよい話だった


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