CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】成功の実現

2014-09-01 20:59:33 | 読書感想文とか読み物レビウー
成功の実現  著:中村天風

哲学の本といっていいのか、中村天風という方の講演を
書物に起こした本であります
内容は哲学的な思索というか、生き方ということが語られているんだが、
なんというか途方もないといいますか、
半信半疑で読んで、いまだ、その内容と描かれたこととが
うまく頭の中で像を結ばないというか
ともかく、読んだ、面白かった、なんとなくわかった
そういう気がするんだけども、
それほど安易な内容ではない、わかったというのはわかってない
そんなことを思わされるような、
どっぷりと問答をできるようなものでありました

まず、この中村天風なる人がよくわからないのですが、
本当にというか、実在の、その語られた履歴というか歴史は
現実のものなのか、そこに疑念があるという
そんなところから始まってしまうんだが、
齢16にして、日露戦争の裏で働いた軍事探偵なる職業で、
当時は人切り天風と呼ばれたとか、もう、
そっからして講談ではないか、怪しい騙りじゃないのかと
そんな具合なのであります
しかし、その経験で語る内容は凄まじいもので、
時代といったらいいのか、大将から昭和にかけて、
豪傑として過ごしたといったらいいんだろうか、
ともかく、ゴロツキといったそういう類ではなく、
恐ろしい何者かであったというところは、
冒険譚のようで面白くあったのであります

が、この人が、その凄絶な前半生から、
大東亜戦争のころに結核をわずらってしまい暗転、
死を恐れる弱者となって、心の安らぎをもとめて、
アメリカから西欧を渡り歩いて
最終的にはインドで悟りを開くという
もう、レインボーマンみたいな話だったのであります

そこで得た悟りというのが、哲学でありまして
そして、その後設立される、天風会というそこで
中村天風氏が講演を行うそんなことになったようでありました
もっとも、その会を行う前に
悟りを得て日本に戻り、実業家としてならしていたようで、
なんといったらいいのか、怪物には違いないんだが
実業家であり、哲学者であり、ある種ペテンのようにも見える
そんなものすごい人物であろうと
読むと思わされるのでありました

で、肝心かなめの天風会の教えにつきましては、
すぐに実践できそうなこともあるけども、
ここに書かれたことに、どれほど納得というか
共鳴できるかが、ひとつ、試験のようでもあるのか、
非常に高い次元で人生を考えていると
この言葉に啓かれるところがあるんじゃないかと
そう思わされるようなところでありまして

こう書いた時点で、私には理解できてないわけですが
とりあえず、凄い人がいたのか、いなかったのか
わからんが、哲学に触れたと
そんな感想を抱いたしだいであります


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