CLASS3103 三十三組

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【読書】戦場としての世界

2023-12-13 20:54:28 | 読書感想文とか読み物レビウー
戦場としての世界  著:H・R・マクマスター  

めっちゃ難しい本だった
いや、難しいわけではなく、勉強が足らないなと
自分の知識のなさを痛感する内容だった、正直読み終わっても
相変わらず中東のあたりの関係がまったく理解できてない
結局誰がどうなんだ、イランとイラクの区別も怪しいわ

と、まぁそういうレベルで読んでいいものかと思うものの
アメリカの戦略中枢にいる著者が書いた、現代史書といってもいいような、
アメリカが大国としてなしてきたこと、それによって起こる戦争の原因
その反省を書いたもので、大変面白かったけど、重い

ロシア、中国、南アジア、中東、イラン、北朝鮮について、
アメリカ外交がどうであったか、時々の大統領がどうしてきたか、
その結果と顛末を書いていて大変興味深かった
読んでいると、基本的に反省の書といったところのため、
アメリカがちゃんとしてれば、今のこの状況はなかったと
そう思わされてしまいそうなわけだが、
そういう変節というか、正しい選択ではなかったかもしれない現在というのには、
重く受け止めなくてはならない部分が多かった
オバマ大統領の罪といっても過言ではないものや、
外交における撤退のありかた、それを導いた世論の在り方などなど
そこに介入すらも感じられるようなところが大変興味深く
そして、相変わらず、アメリカ人は自分本位で、他者への理解が足らないと
そう思わされるようでもあって面白いのでありました

ある種ドラスティックだと思うし、アメリカとして当たり前の態度というものが、
この悲惨な状況を招いているといっても過言ではないような、
撤退のタイミングであったり、信じての支援であったりといったことが
ことごとく裏目にでている現実というのが、
アメリカの都合のよい勝手読みにあるというのは、
これはアメリカのみならず、すべての事象に起こりうることだよなと思うのだが
それにしても、アメリカの独善と、そうあれという傲慢さがあったのかもと
感じるところ十分なところで面白い

イランや北朝鮮に対しては、何度も同じ失敗を繰り返していると
終わってみると、同じスキームであったのではないかというのは
なるほどと感じるのだが、結局失敗というのはそういうスキームで、
いつの間にかはまってしまうものだから、避けようがないのではないかとも思われるのであった

書かれていたところは、こうすればというものなので、
今更という部分でもあるし、実際のところ、その通りに実行できるだけの余力があったろうかと
現在、それ以上のコストがかかっているとはいえ、事前にそう思ってできたかは、
結局、眼前に出てきたものにしか、予算をつぎ込めないという理屈というか現実の前には
無意味であるかもと感じたりするわけだけども、
そういう人間がやることの結集みたいなものが、アメリカのそれにたくさん潜んでいて
そこにつけこむ様々な国があるという事実は、枢軸とかそういうのは抜きにして
覚えておかないといけないと思うのであった

この失敗は誰のものなのか、そして、いつ自分に向けられるのか
そういう話でもあると、大きな内容だったとメモっておくのであった


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