CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

ラッシュライフ

2008-03-02 19:26:45 | 読書感想文とか読み物レビウー
ラッシュライフ  作:伊坂幸太郎

珍しく普通の小説を読んだのであります
もしかしたら普通じゃないのかもしれない
そんな不安もあるのですが、
モーニングで連載しているモダンタイムスでなんとなし気になって
その後連載を追わなくなったこともあり
単行本で既刊を読んでみた次第です
あらかじめというか、伊坂幸太郎という人の小説について
評判を聞いていたところ
複線回収の妙がステキと聞いていたので
どきどきしながら読んだのでありました

感想
おお、すげぇ

頭悪いことになっておるのはいつものことですが、
まぁ、複線回収の妙に納得いたしました
すげぇな、巧妙にリンクされてんだな
というか、これ書くの本当、大変だろうな
余計なことを考えてしまう次第であります

あらすじが、私の脳では書けないほど
散漫としていて、でも、気づいたらすべてが結びつく
そういうお話だったわけでありますが
なんだろうか、説教くさいテイストのところもあるし、
ひっかきまわされるような心情描写もあるし、
それこれ面白かったのでありますが、
なんだ、この読後感の、物足りないとは違うけども
満足できないうやむや感わ…

精神衛生上よくないようにも思ったのですが、
別になぞを解いたりするものでもないし、いや、
本当はそういう話だったように思うんだが
結局解決されてなかったということか?
よくわからんが、ともかく
読み手側をあざ笑うように、ばらばらにされた時間軸と
場所、人物たちに振り回されて
でも、結局は、ある決まった期間の事象を
丁寧に説明していただけ、そんなあわただしい
ああ、そういうのがラッシュなのかしら
とか、思ったのでありました

褒めるとかなによりも、感想として
読み終わって、確かになんかかっちり言ったように思うけども
で、なんだ、何か起きたり解決したりしたか?え?
と、拍子抜けたような具合で、個人的には微妙でありました
犯人探しが始まるでもないし、
誰かの人生をえんえんとおっていくでもないし
そうか、しいて言うならば

金さえあればなんでもできるのか

それに対する様々な印象が語られていたというか
それの始まりと終わりがあっただけかとか
もう、何書いてんだかわかりませんが
そんな具合でございました

他人様の感想文をどこかで読んでこようと思いつつ
モダンタイムスが特異的なそれだったんじゃなくて、
あの、妙な超能力とか東北とかが絡むのは
彼のスタイルなんだなと、それが少し驚きでありました
超能力が出てくる時点で胡散臭いという具合ですが、
モダンタイムス内で胡散臭いといわれていた伊坂氏と瓜二つというのか
少々違う台詞だが

イッツオールライト

これにつまるお話だったようであります
これ、連載してて打ち切りだったとかじゃないよな?


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