CLASS3103 三十三組

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【読書】小説 外務省-尖閣問題の正体

2014-07-30 20:56:09 | 読書感想文とか読み物レビウー
小説 外務省-尖閣問題の正体  作:孫崎 享

またこういうタイプか…
自分で選んでおきながらも、思想めいたやりとりの本に
がっかりといっていいのか、げんなりしてしまう
もっと、ドキュメンタリめいたというか、
なんか違う感じのものかなと思ったのにと
そんな泣き言を連ねてしまうのでありますが
外務省を批判するという内容ながらも、
これは、外務省というか外交というものを
アメリカラインと中国線とでわけたとき、
中国線から描いた作品でありました

正直、こういう指摘や情報、考え方があるのかと、
勉強になったものでありますが、
やはりといっていいか、どうにも、
私の学では理解に及ばないというか、
何か、いいわけめいたものに見えたりもして、
満足に楽しめたとは思えないのであります

テーマがテーマだけに、そういった、
政治思想の主張というものから逃れることはできず、
そして、小説という形である以上、
何かしらプロパガンダめいたというか、そんな内容に、
ありていにいいますと、最終的に夢物語で終わるといいますか、
どうも、私がこれまで読んだ、こういった本は全てですが、
唐突な未来像の提示で終わるというそれでありまして
なかなかどうして、読むのに疲れました

話しとしては、民主党政権の後半くらい、
尖閣の問題が発生したところを起点として、
それ以前のチャイナラインという政治の動き、
田中角栄だとか、さらにのぼって、鳩山一郎だとか
また、親米派の政治家たちとして、
佐藤栄作やら、吉田茂やらと、まぁそのあたりの頃の
確執めいたものを描いたりしつつ、
日中で、棚上げという形をとるにいたった経緯など
あれこれと説明があったうえで、
現在、というか、あの問題があった頃から
今にいたるまで、どういった政治的やりとりがあったか、
想像されたか、あるいは、見たのかもしれない
そういったことが書かれていると
そういう具合でありました

衝撃的といっていいのか、凄いなと思ったのは
ほとんど実名で出てくるというところでありまして、
それはまぁ、名前を知っているとわかりやすいなと
ありがたく読ませてもらったわけですが、
どこからが、居ない人なんだろうかなと
勉強が足らないとわからないところもあり、
なんとも足場が悪いという印象でありました

当然といえば当然ですが、一方的とも思える部分が
数多く見られまして、その論拠というか、根底の部分は、
どうだ、そこを見ていないで、事象で反論してないか
なんて、そういう非常に政治的な論争を呼びそうな
面白い本であると思うものの、
これで、つばを飛ばしての激論というのは
何か、自分の読書感とはあいいれないなんて
思ったりしながらも、読んだのでメモるのでありました

いやにポエムめいたり、ロマンスがあったりと
不思議な印象でありますが、
どっぷりと濃く、論争を読めるといった内容でありました
苦手だ


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