ケチる貴方 作:石田夏穂
表題作と「その周囲、五十八センチ」の二編の短編を収録
どちらも面白かったのだが、独特の感覚、基本的には女性の独り言だけで話しが進むのだけど
その独白がずれているような、そうでもないような
普通の合間に、何かしらの不穏を塗りたくったみたいな
独特の感じがよいなと思いつつ、なんの物語だったか
わからないまま終わるといったのを味わったのである
表題作の生き方については、いくらか共感めいたものを覚えて、
ケチって生きてきたツケが、冷え性という形で呪ってきたみたいな
そんなお話なのだが、そこに因果関係があるのかないのか、
結局オチの部分で解決したというか、
そこに因果関係があるんだろうと思ったら、なんてことない話しであるのだけど
一見関係なさそうなことが、自分の困っていることに良い方向で作用すると
なんか信じてしまう、まぁ、やっぱりよくあることを書いたそれだったのだが
その分、理解しやすいと思ったのだが、
突き放すように、突然冷静というか、醒めてしまう姿が
独特の印象を残して終わるわけだが、色々と表層的なことはあるけど
根幹に怒りがあるんだろうなと、これもある意味であけすけに書いてあるようで
よかったと思うのである
もう一方が、これまた、同じような何かを抱えているんだが
こっちの方がより孤独というか、自分愛が強い感じがあって
一種の整形依存症めいた話しなんだが、個人的にはこっちの話しの方が好みだった
やはり、説明文的表層では、脂肪吸引という施術について、
その後にキツい揺り戻しめいたものがあるというところに
一種依存しているみたいな不気味さというか、これもまた不穏さがあって
魅入られるではないが、そこに捕まえられてしまう人というのが
身近でもなくリアルのように思えてよかったと感じたのであった
こっちの方が不健全なんだが、まだ救いがあるような感じもしてよかった
これは、どっちが好きかで、自分の病み具合みたいなのが
はかれてしまうんじゃないかとちょっと思ったんだが
そういうものでもないか
なんとなし、面白く読んだ、それでいいかと書いておく
表題作と「その周囲、五十八センチ」の二編の短編を収録
どちらも面白かったのだが、独特の感覚、基本的には女性の独り言だけで話しが進むのだけど
その独白がずれているような、そうでもないような
普通の合間に、何かしらの不穏を塗りたくったみたいな
独特の感じがよいなと思いつつ、なんの物語だったか
わからないまま終わるといったのを味わったのである
表題作の生き方については、いくらか共感めいたものを覚えて、
ケチって生きてきたツケが、冷え性という形で呪ってきたみたいな
そんなお話なのだが、そこに因果関係があるのかないのか、
結局オチの部分で解決したというか、
そこに因果関係があるんだろうと思ったら、なんてことない話しであるのだけど
一見関係なさそうなことが、自分の困っていることに良い方向で作用すると
なんか信じてしまう、まぁ、やっぱりよくあることを書いたそれだったのだが
その分、理解しやすいと思ったのだが、
突き放すように、突然冷静というか、醒めてしまう姿が
独特の印象を残して終わるわけだが、色々と表層的なことはあるけど
根幹に怒りがあるんだろうなと、これもある意味であけすけに書いてあるようで
よかったと思うのである
もう一方が、これまた、同じような何かを抱えているんだが
こっちの方がより孤独というか、自分愛が強い感じがあって
一種の整形依存症めいた話しなんだが、個人的にはこっちの話しの方が好みだった
やはり、説明文的表層では、脂肪吸引という施術について、
その後にキツい揺り戻しめいたものがあるというところに
一種依存しているみたいな不気味さというか、これもまた不穏さがあって
魅入られるではないが、そこに捕まえられてしまう人というのが
身近でもなくリアルのように思えてよかったと感じたのであった
こっちの方が不健全なんだが、まだ救いがあるような感じもしてよかった
これは、どっちが好きかで、自分の病み具合みたいなのが
はかれてしまうんじゃないかとちょっと思ったんだが
そういうものでもないか
なんとなし、面白く読んだ、それでいいかと書いておく
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