CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

軍師官兵衛 毛利襲来

2014-03-09 20:44:56 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」
視聴完了であります
戦シーンは相当にがんばってるんじゃないか
そんなことを思ったりしたのでした

物語については、毛利の大軍にどうやって戦うか
その一点でありましたが、あまりにもあっさりといっていいのか
もっとタメのある見せ方のほうがよくないか?と
思わなくはないものの、ともあれ
ささっと終了という具合
策らしいというほどでもないよなと思いつつ
あれだったら、牛の角に火をつけたなんとかと
ちょっと知識ひけらかしでもしてくれたら
まだ良かったんじゃないかしらと
思ったり思わなかったりであります
時折披露される、兵法が気になって仕方ないところ

あとは、門徒についてさらっと触れるぐらいで
なんだろうか、キリスト教以外の敵方宗教軍団は、
よくよく考えてみると
取り上げられるのが珍しいかもしれないなんて
思ったりしてみていましたが、
さらに思い起こせば、清盛のときに散々凄い坊主が出てきたなと
あれと全く違う感じの、いわゆる民兵っぽいところが
新鮮に見えたりしたのでありました
だから、何ということもないのですけどもね
もっと、こう、本願寺を、戦国時代の本願寺を見たいと
思ったりしてしまうのですが、これは無理な注文でございましょう

戦シーンが多いというところで
楽しく見ていはするものの、
どうしても引きで見せてしまうと、
小競り合いのときと同じようにしか見えないので
こういうドラマというのは難しいんだなと
考えさせられるのでありました
どうやったら、凄い戦場みたいなのを
予算少なく見せることができるんだろうかな
疎らさ、と、迫力は両立できるというか
何かあるんだろうけどなぁ
大河ドラマの発展を祈るばかりであります

あとは、おねが、信長に手紙書かせるエピソードをさらっと入れて
ほのぼのさせたりと、全体的に陰惨さを抜いているというか
暗さみたいなのを敬遠しているように見えて
今後も、こうなのか、いつかの日に向けた
前フリなのかと思ったりしながら
また、来週も見たいのでありました

【映画】鑑定士と顔のない依頼人

2014-03-08 18:22:23 | ドラマ映画テレビ感想
先月に引き続きファーストデーで
ほっこり見てきました
もともとはイタリア映画だそうですが、
会話は英語でありました
たまにはちゃんとした洋画を見ようと
ほどよくやっていたので見たのであります

感想としては、自分の好みではない内容だった

そんなところであります
だけども面白かった、見事に騙されたといっていいのか、
私にはバッドエンドに感じたのであります
よく映画を見る人に言わせると
あれはハッピーエンドですという話しなんだそうで
その意見が多いところを見ると
私は、どうにも映画偏差値的なものが
ずいぶん低いんじゃなかろうかなと
ちょっと恥ずかしくも思ったのであります
まぁ、楽しめたのは間違いないのでよいのでありますけど

内容は、とある美術品鑑定士が、
ひきこもりをこじらせた謎の女から依頼を受けて、
その相続品なんかを鑑定していく
やがて、その鑑定を通じて、ひきこもり女に惹かれていく
と、まぁそんなお話でありまして
メロドラマ的要素があるのかないのか、
結局は色恋の話しでもありながら
かなり苦い感じで終わったと、私には見えたのですが
そうではないという見方をするものなんだそうで
方々でも言われているとおり、二回見ないとわからない
そういう内容なのかもしれません

詳しくいろいろと触れたい部分はあるものの
ありとあらゆることが伏線のようでもあり、
ネタバレになってしまいそうなので、
こんなふんわりすぎる話しになってしまうのですが
登場人物は少ないのにも関わらず
様々なイベントというか、動きがありまして
ミステリーとは違うものの
最後にはやられたなぁと思うようなできばえで
非常に面白く見ることができました
ちょっと長いな、たるいなと思うような繰り返しもあるけど
なぜだか、ずっと見入ってしまって
そう思っていたのが嘘のように話が転がったりと
あきさせないつくりになってるのも
ステキなところでありました

ちゃんとした映画という言葉が間違っているようでもありますが、
こういう、地上波で流れないであろうタイプの映画を
いくつか見ることで、
何かしら、物語摂取レベルを上げてみたいなぁ
文化人ぶってみたいなぁと
そんなことを考えてしまうのであります

【読書】自分の体で実験したい 命がけの科学者列伝

2014-03-06 20:24:07 | 読書感想文とか読み物レビウー
自分の体で実験したい 命がけの科学者列伝  著:レスリー・デンディ

少し前から気になっていたのですが、
なかなか手にする機会に恵まれず
ついつい読めずにいた一冊であります
自分を実験台にして、様々な偉業をなしとげた、
そういう人々を紹介した本でありました

正直、笑える本といったらいいか、
そういう、奇人変人を紹介した本かななんて思ってましたが、
大間違いでありました、
確かに、当時は奇人変人といわれても仕方なかったかもしれない
そう思いつつも、その挑んだ様々な内容は、
偉業と呼ぶにふさわしい実験ばかりで、
しかも、大半がそれを志に突き動かされてなしていたと
まぁ、そんなところでありまして、
感動だったのであります、凄い、偉い人がいたものだ
いや、偉い人は、いつだって偉いということなのかしら

10人の偉人(と呼んでもよいと思う)が紹介されていますが、
有名なところでは、キュリー夫人
「放射能」というものを発見し、その活用に尽力した
その真摯な姿は、ぼんやりながら知っておりましたが
ここまで凄いものだとは知らなかった、
いや、今、まさにその恐ろしさが解明されつつあるからこそ
より恐ろしいと思うのかもしれませんが、
その効果を明らかにするために挑んだ実験の数々は凄い
ただただ頭がさがる

その他にも、その人が先陣を切ったと
そう形容してかまわないような、凄い実験の数々で、
どれもこれも、多くの人の命を守るためという
強い志の下で行われたというのが素晴らしい
本気で感動してしまったのであります

あとがきによりますと、アメリカのローティーン向けの本だそうで、
この内容をその年齢で読んでなんとかなるのか?と
ちょっと驚きと、自分のたらなさにいたたまれなくなったのですが
ともかく素晴らしい内容でありました

病気と闘うために、身を犠牲にするというのは
相当に凄まじいことで、正直自分ではできないと
その情けなさみたいなのも感じることができまして、
よい本を読んだとしみじみ
かみ締める次第なのでありました
子供に読ませたいかというと難しいところで、
自分に子供がいて、こんな偉い人になって欲しいような、
無事でいてほしいようなと
様々に煩悶するのであります
子供いないんだけどね

【読書】落語の国からのぞいてみれば

2014-03-05 22:22:21 | 読書感想文とか読み物レビウー
落語の国からのぞいてみれば  著:堀井 憲一郎

ちょっと落語づいていたので、
そんな本でも読んで、知識をつけようと
落語読本ではありませんが、
落語をキーにして、現代を描いてみようという
なかなか面白い試みの新書を読みました
こういう題材が、いかにも新書という具合で
読みやすく、だけども面白いといったところ
なかなか、よい読書でありました

内容は、江戸時代、いわゆる落語で描かれる世界が、
今とどの程度違うか、今の料簡で判断することの無意味さ
そんなことを実例というべきか、
様々な哲学的とも思えるような内容で
書き連ねられています
また、豆知識的というか、事前知識として当たり前とも思える、
月の満ち欠けや、時間の概念について、
非常にわかりやすく解説がなされておりまして、
ようやっと、明け六ツとか、暮れ七つなんていうそれこれを
理解できたのであります
九つを一つの中心にすえて考えるというのは
非常にわかりやすくてよかった
もう迷わないわ、時間が頭に入った感じがいたしまする

その他にも、歩くということについて、
当時は当たり前にそれしかなかったから、
ナンバ走りなんかも、体得というよりも
生活に役立つから、自然と身についたと
そんな具合の説明が、腑に落ちてよかったのであります
早く移動するために、楽に長く速く歩く方法を
あれこれと考えた結果なのでありますというお話

その他にも、死に関する記述だとか、
割と人間は死ぬもんだと、さばさばしていた情景だとか、
結婚は、させられるものだった、
共同体が、独り身でいることを悪と断じていたことなど、
なかなか目をひらくような楽しさがありました
ああ、この時代だったら、俺もけちこんできただろうか

そんなことを考えたりしながら、
いろいろな落語を軽く紹介し、それを得意な噺家を紹介しと、
落語入門としても至れり尽くせりの内容
非常によろしく読んだ本でありましたとさ

おかげで、志の輔らくごを聞いてまわってしまいましたわ
上手い人のは、本当、絵がなくても爆笑してしまいますね

軍師官兵衛  官兵衛試される

2014-03-02 20:49:00 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」
視聴完了であります
この、織田方でのあわただしさを出すための
今までののらりくらりした展開だったんだろうか
そう思うような、悠長さが吹き飛んだ
忙しい一回でありました
凄い満足、面白かった

ちょっと身につまされるでもないですが、
織田のあの感じは、できる会社っぽいなぁと
ブラック企業さるものといった具合が
生々しくてステキでありますね
わりと、シュっとした感じで描いていたけども
実際は、もっと悲惨なそれだよなと
うらぶれたサラリーマンとしては、日曜の夜に悪夢であります
でも見てしまうだろう、面白いもの

そんなわけで、まんまと半兵衛にのせられて
ほいほいと仕事を完遂した官兵衛
その能力を発揮する場というのは
ああやって作られていくのかというような
ステキな物語でありましたが、
半兵衛のシーンで、あの山盛りの瓢箪はどうするんだろうかと
そっちも気になったのであります
あんなでっかいの食べられないだろうに
ひょっとして、中国大返しのときに使うのか、いや、
全部水筒がわりにして、売り歩くつもりなんだろうか
いらぬ心配であります

田舎との対比がきいているとまでは言わないものの、
のほほんとした小競り合いが続いていた
播磨のあのあたりが、あっという間に平らげられた
その大大名との戦という具合が
なんとも頼もしい限りでありました
次回毛利戦では、散々に酷いこととなるでしょうが
それも含めて、楽しみで仕方ありません

あとは、ちょっとずつ笑顔が張り付いてきたような印象の
村重の挙動が楽しみでありましょうか
あれが翻ってのあたりも
見所になるなぁと、なんだかんだ
積み重なっていく楽しみがわくわくでありました

しかし、いまさらながら、
最近の俳優さんはみんな背が高いから
官兵衛が細く小さく見えてしまうのはちょっと残念ですね、
木刀ふる時は、抜き手がハンパねぇと
びっくりしましたが

茶道資料館 新春を寿ぐ 酒の器

2014-03-01 17:36:42 | 陶磁器を探す旅と名物
初めて茶道資料館にいってきました
ちょっと恥ずかしいお話でありますね
いまさらかよという具合であります
今回の展覧会、まあ、お酒の器が並んでいると
まぁそういう話しなんですが、これももう
明日までというところ、たまたま近くに行く用事があってと
そんなことはどうでもよい

裏千家のそれこれを楽しめるということで
期待をむねにいってまいりました
ああこれが茶道資料館、
ちょっと古いビジネスホテルみたいな玄関だ(失礼な)

くぐって、すぐにお会計、
なんと呈茶券までついてくるという至れりつくせり
はっきりいうと、お茶だけで十分元が取れますね
とりあえず入ってみて、
まったく勝手がわからないのでうろたえるのですが
開けているほうにと、ついつい引き寄せられると
そっちは呈茶ゾーンでありまして
あれは帰りにしようと、きびすを返す
そして、小さい自動ドアを見つけると
ああここが、第一展示室かと、素人には難しい配置でありました

で、見てきた中、ぐっときたというか
これで日本酒飲んだらどんだけ旨いんだろうかなと
垂涎だったものが、本当にたくさん
一番のポジションに瓢箪徳利がありまして、これもまた
細工が見事で、私の好きなでこぼこ形がまたステキ
しかし、それに留まるわけもなく、
唐津、粉引、青磁の盃、徳利が見事、これは本当に見事
特に、唐津と粉引については垂涎、
すごい色、ものすごいかっこいいの

粉引については、耳盃がありまして
これが片耳だったのが衝撃でありましたが、
色合いが抜群にいい、あれがびわ色でいいんだろうか、
飴のような質感の淡い色が盃全体にまわっていて
至極たまらんのであります
あんな、酒が旨そうに見える盃見たことねぇ
欲しい、凄く欲しい

あとは、唐津の徳利が完品であったり、
朝鮮王朝時代シリーズの、井戸的なものもいくつか、
さらに志野、黄瀬戸といった
個人的にはなじみ深いものもいっぱいでありました
凄いな、茶道のそれなのに酒ものもいっぱいなのね

そして、二回の併設展示を見にいきますと
馬術についての指南書というよくわからない巻物に加えて、
こっちも凄かった、池田家伝来の萩焼、
黒田家伝来の高取鶴首茶入、天明富士形釜、
武家好みのそれも見事でありました
いや、やっぱり酒器も好きだけど茶道具だわ、
このビビットな感じ、本当
脳天を突き破るかのような衝撃がステキであります

そんなわけで、見ておいてよかったと
しおしお、かみ締めてお茶を最後に頂いたのでありました

珍しい、黒楽の筒茶碗
話しをうかがうと、ニューヨーク出身のガイジンさん作らしく、
ちょっと筒が円ではなく楕円になってるのが面白い
そんな具合でありました
あれって、どうやってお茶点ててたのかお手前見たかったな
茶菓子も、また時節にあわせて梅をかたどったもので
これも甘さよろしく、最高だったのであります
最後に、ちゃんと茶道具一式見せてもらえるので
非常にありがたく
もっと、趣味Do楽の裏千家シリーズをちゃんと見ておくべきだと
心新たに思うのでありましたとさ

ああ、名物の一つでも欲しいなぁ