CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】学問のすすめ

2014-10-11 20:32:12 | 読書感想文とか読み物レビウー
学問のすすめ  著:福沢諭吉

最近発刊された、現代語訳版であります
恥ずかしながら、今まで読んだことがなかったので
今回、現代語訳なんて、俺のために出たんじゃないかと
ありがたく読ませていただいたわけでありました
福沢諭吉先生って、本当にすごかったんだ
感嘆といったらいいのか、志の高さという
ごく当たり前のことを
読んでやっと、触れたのでありました
さすが、好古兄さんが愛読しただけある
これはもう、これこそが志であり、生き方なんだろうかしら

と、まぁ、そんな感激を覚えたわけですが、
内容は、いつだったかの
中村天風先生のそれともよく似た
思想書といったらいいのか、心構え、魂の所作といったらいいか、
生き方の指針を大変わかりやすく示した
素晴らしい内容でありました
これができるということが、つまるところ、
重要な人物であり、それを志すべきだろうと
思わされるに十分だったのであります

天の下に生まれた以上、
学問をするということがどれほど大切か、
その学問により、世の中に貢献することがどれほどか、
そういった内容を説明しながらも、
一方的に西洋をありがたがるという風潮を批判し、
実学にそぐわない、机上の学問を批判し、
考えた末のことでも、馬鹿なことをしているとなる、
そんな事実を受け入れるかのように寛大な心もうかがえて
まぁ、本当にもう、すごい、とても偉い
そんな、ごく当たり前のことが
ただただ書かれていたのでありました

ただ、現代語訳のせいにしてはいけないと思いつつも、
非常に読みやすく、書き下してくれていると思われ
読んだと思ったはなから忘れていくのが恐ろしかった
ひっかからないといいますか、
理解しやすすぎて、素通りしていくようで
これこそ、批判されていた、ただ文字を読むだけの学問
いや、それは学問ではないというそれ
これを経験してしまったのであります
注意しないといけません
というか、そんなに長い本でもないんだから
もっとしっかり、時間をかけて読みこまないといけないねと
反省しながら
まずは、一回目の読書を終えたと
メモしておくのであります

札幌駅周辺あれこれ

2014-10-10 21:42:43 | 陶磁器を探す旅と名物
縁がありまして、先日、札幌までいってきました
あれこれ、別用がありましたため、
満足に観光なんぞできなかったわけですが、
短い時間で、名所だけをまわる
そういったスキルを、台湾界隈で会得してきたわたくし
なんとか、札幌駅周辺といったらいいか、
札幌市界隈を、あれこれ見てきたので
なんとなし、メモっておくのであります


いきなりですが、円山公園からの札幌市一望
知り合いにてっぺんまでつれていってもらって
なんとか撮影といったところ、しかしまぁ、
なんと素敵な町並みとほれぼれしながら、
このすぐ横の山では、熊が出るなどといわれて
改めて試される大地におののくのでありました


つづいて、クラーク像
地図にクラーク像って描いてあったから
間違いないと思って見に行ったらなんか違う、
ていうか、胸像じゃん
そう思いましたが、有名なというか、想定していた指さしてるやつは、
もっと遠くにあるのだそうです
これはちなみに、憧れの北海道大学構内であります
関係者みたいな顔して、しれっと入ることができるので素敵です
一般の人がたくさん、ジョギングしてたりなので
開放的であります



そして、北大二連
新渡戸稲造像とポプラ並木であります
なんで、新渡戸稲造さんがいるのか、それは別で調べようと思うだけですけども、
ポプラ並木のすぐ近くにおわしました
しかし、ポプラ並木はなかなかというか、思った以上の迫力で
こんなにでかいのかと驚いたものであります


そして、おなじみ時計台
ちゃんと撮影するスポットまでこしらえられているので
私のような素人でも、それらしく撮影できるのが素敵でありました
がっかりとか言われるけど、なんだろうかな、
そうでもないよという感じであります
こんなもんだろうという、印象でありました


そして、札幌テレビ塔
名古屋のとよく似てましたが、カラーリングが違います
このとき、オータムフェスタなる催しをやっていましたので
まぁ、凄い人ごみで驚きました
あと、牡蠣とホタテがすげぇ美味かった


旧北海道庁舎だったかなんだったか、
ともかく素敵な赤レンガでありました

こんな按配で、ラーメン食べて
なんとか、札幌に行ったといえるくらいは
あれこれ見られたんじゃないかと
思ったりするのであります
個人的には、植物園に入ってみたかった
時間がもう少し早かったらなと、悔やむのでありました
4時間程度じゃ、なんも見られねぇよ

【読書】台湾から嫁にきまして。

2014-10-09 20:59:10 | 読書感想文とか読み物レビウー
台湾から嫁にきまして。  著:ジェジェ

夢見て読みました(実も蓋もない)
そんなわけで、最近台湾づいているし、
ここはいっちょ、台湾のお嫁さんという
高望みをしてみるのも
一度の人生にあったりなかったりステキやんと
阿呆なことを考えながら読んだとか書くと
本当、大丈夫か俺

いや、そんなことはどうでもよい
内容としましては、台湾からきた女性が、
あれこれ日本とのギャップを書いた本で
どうやら、そもそも台湾向けに書いた本を
翻訳したという代物らしく
大変面白かったのであります
いや、ほのぼの楽しかったというべきだろうかしら

やんわりほんわかといった感じで、
まぁ、新婚さんというほどでもないけども、
新婚生活の面白おかしいところを
国際結婚という形で見せたと
よくあるパターンのそれでありましたが、
いわゆる本というか、漫画風になっていて
さくさくというか、ぱらぱら読み流して
なるほどというほどでもないが、
そんなもんかなと笑顔を運ばれるのでありました

まぁしかし、この女性だけなのかわかりませんが、
ともかく、よく食べるというのが印象でありまして
あんだけ旨いものが多い国だし
そういうものかしらなどと、勝手に納得してたんだが、
その食べるという文化についての差が
なかなか興味深くてよかったのであります
日本人の二面性というやつが、
赤裸々というでもないが、しっかりと描かれていて
いや、二面性だと思ったこともなかったんだが
仕事とプライベートで姿が違うというのが、
まぁ、驚きなんだなと改めて思い知ったのであります
普通って怖いね

あとは、台湾ではこの台詞が出たら大喧嘩と
そういう単語がいくつかあるんだそうで、
日本人のダンナとはもうひとつそれがかみ合わずに
喧嘩がいまひとつだと残念がっていたりとか、
なかなか、考えさせられるところでありました
そういうのを見ていると
喧嘩を売ったという意識のもと、
そういう罵りって行ってるんだな
意識してか、しないかというのも
結構興味深いとか、もう、この本で読み取る感想じゃねぇよ

と、そんなあれこれを見守りながら
なんだかんだと、ほのぼの楽しい本だったのであります
女性モノのタイツを履く男というのは、
このダンナが特殊なんだろうと思ったけども、
存外、そんなもんかもしれないなと
自分を振り返ったりするのでありました
そうか、やっぱり変態扱いなのな日本人て

【読書】弾正星

2014-10-08 20:33:02 | 読書感想文とか読み物レビウー
弾正星  作:花村萬月

ずっと読みたかった松永弾正もの、
しかも花村萬月が書くとあれば、さぞ
バイオレンスかつ、面白いことだろうかと
相当に期待して読みました

これ、本当に花村萬月の作品なのか?

思うほど、なんというかおとなしい、
いや、きわめて真面目な歴史小説でありました
実際は、軽妙なやりとりで進むといったところで、
そこまで、本格のそれではないものの、
いつぞやの信長私記あたりからか、
どうもエログロの部分がおとなしくなったようで
他人にも薦められる本となっておりました
本当に驚いた

内容は、松永久秀という謎多き大名の英雄譚であり、
架空と思われる舎弟に、その姿を書かせた形で、
いわゆる悪、と呼ばれてふさわしいその生き様を
あれこれと描いておりました

三好とか、筒井とかの序盤戦国については
勉強が足りませんので、
ありがたく読ませていただいたという感じでありましたが、
まぁ、三好がこの松永という病気に蝕まれていくかのような部分は
ステキでステキで、ここはもっと凄惨に書いても
よかったんじゃないかしらと思わなくもないところ
本当、酷い男だな松永弾正
そして、大仏焼いたり、将軍殺したりと
やりたい放題のそれを生き生き描いておりまして
ステキであります

序盤こそ、人間としていかがなものか、
化け物じみたというか、道徳のかけらも見当たらない
そういう感じで描かれていたのに
長じるにつれ、だんだんと人間になったというか、
気づかぬうちに、いち大名になっていたようで
ずいぶん不思議な文章だと感じた次第
なんだかんだ、信長との対比というか、
そこが非常に面白くて、
この描き方、そして、この程度というところギリギリのライン
そんな弾正に見えて、楽しく読めたのでありました

オチというか、サゲも心地よいというか
さらっとしていて、読み応えたっぷりでありまして
楽しく終えたのでありましたとさ

【読書】おかんメール

2014-10-07 17:51:37 | 読書感想文とか読み物レビウー
おかんメール  著:おかんメール制作委員会

さらっと読めるだろうと、
流し読み用にと手に取った次第であります
案の定といったらいいか、
実に題名の通り、期待通りの内容でありました
いや、さらにいうと、期待以上であった
何せ、泣かせよう系の内容が盛り込まれておりませんでしたので

一点だけ、なんか、妙なのが入っていましたが、
まぁ、こういう、まとめサイト的な本なら
ありがちというわけで、不問としたのでありますけども、
全体的に面白い、笑える、さすがおかんという
そう厳選されているあれこれが素晴らしいのでありました
こういう関係ですと、なんだかんだ、最後の方になって、
お母さんありがとう的な、涙を誘うものが入ってきそうですが、
まったく容赦もなく、ただ、おかん、それが披露されていて
非常に好ましい具合でありました

どこの母もそうであるなと、
私のように、既に父であってもおかしくない年齢の母(わかりづらいなぁ)も、
だいたいこんな感じだと思うほどに、母という特殊なジョブは、
連綿と時代関係なくあり続けるのだと
ありがたく感じ入ったのであります

また、母にありがちな、わざわざメールじゃなくて
書置きでの連絡についても、
いかにも母らしいそれこれが秀逸でありまして、
寸評にもあった通り、読み返さない、
人の話を聞いていないという内容が
見事なまでに、母っぽく伝わってきて、
怒る気にもならんと、まぁ、そんな具合でありました

ほのぼのするのにほどよい分量と内容で
ゆらり、楽しめる本でありましたとさ
ちょっと高いと思わなくもないですが
ま、そういうもんでありましょう

【読書】悟浄出立

2014-10-06 20:43:11 | 読書感想文とか読み物レビウー
悟浄出立  作:万城目学

当世流行作家でありましょう、
万城目学さんの小説を初めて読みました
凄い面白かった、非常に読みやすく、そして、
滋味といったらいいか、染み渡るような短編でありました

いくつか、中国の古典にヒントを得たといった
そういう内容でありまして、
御伽噺とか、昔話、英雄譚といった風情ながらも、
人間味溢れるといっていいか、
ショートショートにも通ずるような、
実に満ち足りた短編ばかりで驚いたのであります
これはまぁ、読みやすくて、次々読みたくなる
そして、とっても面白い

どれがと、語ってしまうと
あっという間にネタバレになってしまうような、
このなんだろうかな、無駄がないといったらいいか、
よく足りた面白さと、内容がステキで
確かに、一つの短編で、いくつもの何かが得られるとか
そういう起伏は少ないものの、
一つ、これ、といったような思いというか
なんともステキなものがついてくるようで
まぁ、正直ベタ褒めであります
こんなに面白いもの書く人だったのか
なんで、今まで読んでなかったんだろうか

そんなわけでありまして、
内容にもう少し踏み込んで、ここがよかったとか
あれこれ書きたいのは山々なれど、
ネタバレになってしまうので
それが叶わないという、なんとももどかしい感じ
さりとて、とても面白かったのは間違いないので
だれかれに、構うことなく勧めたい
そんな風に思った次第でありました

久しぶりに大当たりであります

軍師官兵衛  小田原の落日

2014-10-05 20:44:56 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」
視聴完了でありました
もうちょっと戦っぽい風景が出るかと思ったら
もう、ざっくりナレーションだけでありましたね
てっきり、忍城での大惨事くらい写すかと思ってたのに
まったくなしとは、ちょっと驚きであります
もう、予算が切れたのだろうか

と、思ったりもしましたが、
第一話の冒頭へとようやく繋がった今回、
それだけでテンション上がっていたのでありますが、
久しぶりに悪いというか、飄々とした官兵衛で
ステキな感じでありました
あれでいいんだよ、ああいう感じで、
最期泣き落としみたいな感じになったのは
どうかなぁと思ったけども、
肩で風切るような雰囲気で、三成を
ぼこぼこにして欲しいなどと思ってしまったのであります

と、まぁ、そんな感じだったけども、
北条相手に、ちょっと処分が甘いよなぁと思ってたら
案の定という感じで、またも約束をたがえるという話
これはもう、秀吉の評判がうんぬんじゃなくて、
黒田の評判がいけないんじゃないか
北条も、黒田が来た時点で、宇都宮の件とか
かんぐる必要があったんじゃないかしらと
素直に視聴していて思ったのであります
歴史的には、そうではないとドラマだからこそと
わからんでもないが、それにしても
迂闊にすぎるだろう
もっと、北条が追い詰められていないと
なかなか、面白くないじゃないかと
思ったりしてしまいました

ま、第一話で使ってただけだから、
官兵衛大活躍かしらと盛り上がってしまっておりましたが、
今後は完全に、対三成という感じの様子で、
家康と敵対するわけでない、
いわゆる、豊臣家の家臣同士の戦い的な
関が原を迎えていくんだろうかなと
思ったりなんだったりなのでありましたとさ

もう一花、何か咲かせて欲しいと
望むばかりであります

【読書】オワ婚

2014-10-04 18:28:56 | 読書感想文とか読み物レビウー
オワ婚  作:柴崎竜人

表装を見て、なんとなし、ホモくさい内容なんだろうかと
ずっと敬遠していたのでありますが、
ほどよく手に入ってしまったので、
すらっと読んだのでありました
まったくそれは杞憂だった、
そして、結構面白かった
なんでも、見た目で判断するのはよくないですねと
思ったりもするものの
なんとなし、少女マンガ風の表紙はやめてほしいなぁと
思わされた小説でありました

内容は、現代小説でありまして、
見合いだとか、結婚だとか、不倫だとか、恋愛だとか
そういう関係の話を、ずらずらとやってるわけでしたが、
いわゆる、お金持ちの見合いという、
結構特殊といえる内容にクローズアップしていて、
その実がどうかはわかりませんが、
興味深い面白い内容でありました

話としては、恋愛と結婚は違うという話やら、
見合いは家同士のそれだから、つまらんことを考えず
減点されないようにがんばれだとか
そういうことが、人情に触れたり、セオリーに縛られたりと
すったもんだする感じでありました
読み出すと、あれあれと先が気になって
なかなか楽しく読み進められたのであります
個人的に当たりでありました

実在のアーティストやら、流行の曲やらが、
台詞に、そのまま入ってくるというのが、
個人的には新鮮でありまして、
いかにも、今という感じというか、
これは小説自体の寿命がアレなんじゃないかと
思わされるほどでありましたが、
なんとなし、漫画のモテキを髣髴とさせるようでもあり
面白かったのであります

オチでは、それなりにすかっとするし、
ようやっと、そういう望んでいたラストの小説が読めたと
そういう思いもあったために、
甘い感想となってしまったのでありますが
読みやすく、面白く、先が気になるという
非常によい、さくさく小説であったと
楽しんだメモを置いておくのです

【読書】仕事で大事なルールは吉本興業で学んだ

2014-10-01 19:54:57 | 読書感想文とか読み物レビウー
仕事で大事なルールは吉本興業で学んだ  著:大谷由里子

よくあるビジネス指南書であります
吉本興業の外で働いていたけども、
魅入られたのか、なんだったのか、
関わって働くうちに、
転職もして、いろいろと学んだ
そういうお話であります
実体験に基づくというか、実体験をつづったもので、
非常に読みやすくて、わかりやすいというか
メソッド的なそれとかいうではなく、
とにかく気合ともとれるような
いい意味で前向きな気持ちが大切だということを
凄く伝えてくれる本でありました

こういう類の本にしては、
個人的に珍しく読めると思ってしまったんだが
吉本興業の話だからと、
何か、お笑い的なものの裏話とか出てくるかと思うと
まったくそういうこともなく、
大花や、やすきよのマネージャーもしていた名うての女マネージャーながら
その仕事への姿勢とか、働き方とか、
まさに学んだことを丁寧に書いてある本でありました
マネージしているタレントさんから考えても、
年齢がといったらいいか、時代が違うかもなと
思わなくもないですが、
こういうのが足らない現代という
ありきたりな話に、十分説得力がもてるような
いけいけだった頃の話、そして、その気持ちを忘れないこと
そういった大切さみたいなのが
せつせつ伝わったと、そういうお話であります

個人的にステキと思ったのは、
ビジネス書を書くために生きてきたわけじゃない、
この言葉でありました、
なるほどなぁと思いつつ、不思議と、そういう人の本は
確かにビジネス書扱いなのに面白いよなと
気づかされたというか、なんというか
非常によいサジェスチョンだと
感心しきりだったのであります
文章書くのが仕事という人もいるが、
そうでない人が伝えるために書いたものというのは
何かしら、特別でもないけど
面白い見方、読み方ができそうだと
思わされたのでありました、
いまさらでありますけどもね

というわけで、気合と前向きさが
なんとなし、身につくように思われるほど
流暢に、そして、嫌味なく読める本で
けっこうよかったのであります