Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

カンパ ヌーボレコード 分解

2009-07-30 22:53:17 | 自転車整備 ディレーラー
先日友人より預かってきた変速機 CAMPAGNOLO NUOVO RECORD
カンパニョーロ ヌーボレコードの整備を進めます このしばらく使われて
いなかったリア・ディレーラーを丁寧にメンテナンスしてやりましょう
まずは分解から始めます






この変速機を分解するのに使う工具はこれだけ
1973年のヌーボレコード 綺麗にしてやるからね




カンパの T 型レンチ 6mmのアーレンキーと
8 mmのボックスレンチが一緒になった 大変使い勝手の良い
工具で もう 40年使っています




では始めましょう



ディレーラー取り付け用のピポットボルトを引き抜きます
ここに工具は要りません
何度か取り外しをしている様です 想像外のグリスが使われて
いました






テンションプーリーを外します 8mmのボックスレンチで
ボルトを緩めます




ガイドプーリーも同じ様に外すと 内側のプーリーゲージが
外れます






リターンスプリングのピポットボルトを緩めます
使うのは 6 mmのアーレンキーです
ボルトを緩めると 外側のプーリーゲージが外れます






ピポットボルトを引き抜きます ここはカンパのグリスが
使われていました

新たな発見 リターンスプリングの押さえ部分に
樹脂製スペーサーが使われています これは初期の物
1970年以前の物には使われていません






スプリングケースを外し リターンスプリングを抜きます
ややグリスが枯れ気味です ここはもう少しグリスの量が
多くて良いでしょう






パンタスプリングのシャフトを外します 8mmのボックスレンチを
使いますが これはボルトの頭寄りだけにネジが切ってある
専用部品です




これでパンタスプリングを外す事が出来ます

この段階でパンタを動かしてみましたが やや渋さが有ります
オイルが切れるとこんな症状が出るんだ・・ 普段のメンテとして
パンタの駆動部には適時に注油が絶対に必要ですね




シフトワイヤーの取り付けボルトを外します




トップ・ローの位置調整用 アジャストボルトを外します
マイナスドライバーを使うのはここだけです




これで分解は終り 構成部品は全て本体から外れました



構成部品を見てみましょう



プーリーゲージとプーリー






リターンスプリングとピッポットボルト
普段はケース内に納まり外からは見えません






メカ本体の裏側と表




カンパ ヌーボレコードの構成部品達
今回分解していて改良部分など新しい発見も有り
勉強になりました

1968年の発売初期の物が 1年後には改良されていた部分も有り
また今回 樹脂製ブッシュが使われていたり 選手やメカニックの
意見が反映されているのでしょうね

さてさて今回は分解までにしておきます 次は洗い油で綺麗にして
やりましょう この洗浄、綺麗になって行く瞬間が好きだったりします

この続きはこちら 【 カンパ ヌーボレコード 洗浄 脱脂 】

コメント (2)
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