Shimano Dura-Ace SPD-SL ペダル PD-7750 の分解整備をします
先日メンテナンスをしたペダル シマノ 105 や Ultegra アルテグラと
デュラエースは使っている部品数や構造が全く違います
シマノの展開図を見ると このペダルの分解をする人は少ないのじゃ
ないかと思えます さて今回はそんな複雑なペダルの分解整備です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/cd/bbebf014c1f24a4f5d324ca5201bf8ea.jpg)
今回用意した工具はこれだけ 分解の手順と部品の写真が
多くなると思いますが 最後までお付き合い下さい
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/e3/8f45e138dd4ec38609048c7cab8c1852.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/fe/1e317a399c5ea30d872331e1cef51110.jpg)
シマノ デュラエース PD-7750 SPD-SL ペダル
今日はこの右側のペダルで作業を進めます
では始めましょう
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/39/7d2cab382d5f30d8d3f17a30b6085a80.jpg)
まず Axle アクスル ペダル軸を抜く処から始めます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/3a/3a2fa191dd6f1736c7ea88a3de394c5d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/67/6ef87c8b718268db407aae4440fa2e73.jpg)
ペダル軸押さえボルトのロックナットにスパナを掛けます
ここには 厚さ 2mm 開口部 20mm の薄型スパナが必要です
ペダル軸押さえボルトには 厚さ 2mm 開口部 17mm の
薄型スパナ このスパナは両方、先日自作した物です
※ 右側ペダル この部分のネジは逆ネジです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/5a/9ac3ad19a3157a77b4cea5b44233fbfe.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/34/83cc1925c7a2f2938cfeca8ab961e86e.jpg)
ロックナットを緩め 押さえボルトを緩めきると
アクスルを引き抜く事が出来ます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/ab/bf127719888a19620e2225706758b740.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/2b/0cc51701f7ba77952cc01eb1a236a79e.jpg)
ペダル本体から抜いたアクスル
このクランク側のペダル軸に カップ&コーンのベアリング構造が
使われています ここも他のグレードと違う大きな部分です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/7f/a878a5fe3eb468614d4b3078bbd4d56d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/15/08d26ca3ce8d04b19c6c7ef782cfd914.jpg)
このベアリング部は この状態でこれだけ遊びが有ります
この融通の利く分が 玉当りの調整代ですね
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/d9/463d7c855992d8684d8b520972b9ba0b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/f6/e168b6cce293cbdca9094d66560d634f.jpg)
この回転部は軸にスナップリングが使われており
スチールボールを入れた状態では回転部が抜けない
構造になっています
スナップリングプライヤーは大小 2種類用意しましたが
一番小さなプライヤーで充分です 正確に言えば
C型形状止め輪 軸用スナップリング・プライヤーです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/1c/de7576870f2460b87d09ff16cc99ec28.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/bd/75fd97d07f697dd958a9d49210a711b0.jpg)
スナップリングを外しました このプライヤーが有れば
苦無く外す事ができますが この工具が無ければ結構
苦労するリングです 高価な物でなくても良いですから
この工具は用意される事をお薦めします
この状態で スチールボールを抜けば 押さえボルト一式が
抜き取れます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/7e/81b02f386c73ee581d3ed27773100e14.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/2b/a7a87ea6410e68545deb6fb8fe3d2393.jpg)
軸からベアリング部を外した状態と
ボルト部分その他を全てばらした状態です
このペダル これで終りでは有りません
まだ分解する所が有りますよ・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/11/6ecd1eb6e538d3ea9971bfec31b90cba.jpg)
ペダル本体の奥を覗いてみましょう
まだ何やら怪しげな物が入っています
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/ef/927e17b2fa22b5f55482335ecb390df6.jpg)
ここで使う工具は ソルダーエイド 先がフック状になった工具で
主に半田付けの作業で使う物です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/1a/65fb908f36abace4552e0afb0d2b48d6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/54/180013cab7db02ff409bc9382b3bdc83.jpg)
ソルダーエイドをペダル本体に差し込み 奥の部品に引っ掛けます
そしてゆっくりと引き抜くと 何か一緒に出て来ましたよ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/73/379f806f88aae346b5515d059be6aa5a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/58/c9e99cc00764cd5bf3c6e2313864014f.jpg)
最初はグリスまみれで何か判別出来ませんが
グリスを拭いてやると 小さなニードルベアリングです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/e5/92c4f052c3c3aae255400415866aaf91.jpg)
これで終りかと思ったら まだまだ これがデュラエースの
凄い処です
次はピンセットを使い 一番奥の物を掴み出します
ペダル本体の一番奥が玉受けになっており ここにも
スチールボールが入っています
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/b6/9439419f6d77a83be9896ad6e03f7c54.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/71/65fe4129a8c42e4111e01fedffd68f6c.jpg)
デュラエースのペダル 回転部分の取り外せる部品は
これで全てです
下の写真で 使われている部品を少しまとめましょう
シャフト上の丸く黒い物 ゴム系のシールで
軸と軸押さえボルトの間に入っています
シャフト下 左から
スチールボール 9個 サイズ 3/32 2.3812mm
ニードルベアリング 樹脂ケースにニードルは 8本
C型軸用スナップリング
スチールボール 17個 サイズは先に同じ
平ワッシャー
軸押さえボルト用ロックリング 20mm
軸押さえボルト 17mm
今回はここまでにさせて頂きます 読まれる方も疲れますもんね(笑)
次は 組み付けの前にもう一度 各部品の役割などに触れたいと思います
感覚派の私は勉強はしないし 理屈は苦手ですがこの部品の役割
これを理解しているのと いないのでは整備の質も変ってきます
次回はちょっと感じた事 考えた事も書かせて下さい ではでは・・・
先日メンテナンスをしたペダル シマノ 105 や Ultegra アルテグラと
デュラエースは使っている部品数や構造が全く違います
シマノの展開図を見ると このペダルの分解をする人は少ないのじゃ
ないかと思えます さて今回はそんな複雑なペダルの分解整備です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/cd/bbebf014c1f24a4f5d324ca5201bf8ea.jpg)
今回用意した工具はこれだけ 分解の手順と部品の写真が
多くなると思いますが 最後までお付き合い下さい
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/e3/8f45e138dd4ec38609048c7cab8c1852.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/fe/1e317a399c5ea30d872331e1cef51110.jpg)
シマノ デュラエース PD-7750 SPD-SL ペダル
今日はこの右側のペダルで作業を進めます
では始めましょう
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/39/7d2cab382d5f30d8d3f17a30b6085a80.jpg)
まず Axle アクスル ペダル軸を抜く処から始めます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/3a/3a2fa191dd6f1736c7ea88a3de394c5d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/67/6ef87c8b718268db407aae4440fa2e73.jpg)
ペダル軸押さえボルトのロックナットにスパナを掛けます
ここには 厚さ 2mm 開口部 20mm の薄型スパナが必要です
ペダル軸押さえボルトには 厚さ 2mm 開口部 17mm の
薄型スパナ このスパナは両方、先日自作した物です
※ 右側ペダル この部分のネジは逆ネジです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/5a/9ac3ad19a3157a77b4cea5b44233fbfe.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/34/83cc1925c7a2f2938cfeca8ab961e86e.jpg)
ロックナットを緩め 押さえボルトを緩めきると
アクスルを引き抜く事が出来ます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/ab/bf127719888a19620e2225706758b740.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/2b/0cc51701f7ba77952cc01eb1a236a79e.jpg)
ペダル本体から抜いたアクスル
このクランク側のペダル軸に カップ&コーンのベアリング構造が
使われています ここも他のグレードと違う大きな部分です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/7f/a878a5fe3eb468614d4b3078bbd4d56d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/15/08d26ca3ce8d04b19c6c7ef782cfd914.jpg)
このベアリング部は この状態でこれだけ遊びが有ります
この融通の利く分が 玉当りの調整代ですね
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/d9/463d7c855992d8684d8b520972b9ba0b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/f6/e168b6cce293cbdca9094d66560d634f.jpg)
この回転部は軸にスナップリングが使われており
スチールボールを入れた状態では回転部が抜けない
構造になっています
スナップリングプライヤーは大小 2種類用意しましたが
一番小さなプライヤーで充分です 正確に言えば
C型形状止め輪 軸用スナップリング・プライヤーです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/1c/de7576870f2460b87d09ff16cc99ec28.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/bd/75fd97d07f697dd958a9d49210a711b0.jpg)
スナップリングを外しました このプライヤーが有れば
苦無く外す事ができますが この工具が無ければ結構
苦労するリングです 高価な物でなくても良いですから
この工具は用意される事をお薦めします
この状態で スチールボールを抜けば 押さえボルト一式が
抜き取れます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/7e/81b02f386c73ee581d3ed27773100e14.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/2b/a7a87ea6410e68545deb6fb8fe3d2393.jpg)
軸からベアリング部を外した状態と
ボルト部分その他を全てばらした状態です
このペダル これで終りでは有りません
まだ分解する所が有りますよ・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/11/6ecd1eb6e538d3ea9971bfec31b90cba.jpg)
ペダル本体の奥を覗いてみましょう
まだ何やら怪しげな物が入っています
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/ef/927e17b2fa22b5f55482335ecb390df6.jpg)
ここで使う工具は ソルダーエイド 先がフック状になった工具で
主に半田付けの作業で使う物です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/1a/65fb908f36abace4552e0afb0d2b48d6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/54/180013cab7db02ff409bc9382b3bdc83.jpg)
ソルダーエイドをペダル本体に差し込み 奥の部品に引っ掛けます
そしてゆっくりと引き抜くと 何か一緒に出て来ましたよ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/73/379f806f88aae346b5515d059be6aa5a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/58/c9e99cc00764cd5bf3c6e2313864014f.jpg)
最初はグリスまみれで何か判別出来ませんが
グリスを拭いてやると 小さなニードルベアリングです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/7a/0218a8c0480300c65058defbe31ee96d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/e5/92c4f052c3c3aae255400415866aaf91.jpg)
これで終りかと思ったら まだまだ これがデュラエースの
凄い処です
次はピンセットを使い 一番奥の物を掴み出します
ペダル本体の一番奥が玉受けになっており ここにも
スチールボールが入っています
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/b6/9439419f6d77a83be9896ad6e03f7c54.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/71/65fe4129a8c42e4111e01fedffd68f6c.jpg)
デュラエースのペダル 回転部分の取り外せる部品は
これで全てです
下の写真で 使われている部品を少しまとめましょう
シャフト上の丸く黒い物 ゴム系のシールで
軸と軸押さえボルトの間に入っています
シャフト下 左から
スチールボール 9個 サイズ 3/32 2.3812mm
ニードルベアリング 樹脂ケースにニードルは 8本
C型軸用スナップリング
スチールボール 17個 サイズは先に同じ
平ワッシャー
軸押さえボルト用ロックリング 20mm
軸押さえボルト 17mm
今回はここまでにさせて頂きます 読まれる方も疲れますもんね(笑)
次は 組み付けの前にもう一度 各部品の役割などに触れたいと思います
感覚派の私は勉強はしないし 理屈は苦手ですがこの部品の役割
これを理解しているのと いないのでは整備の質も変ってきます
次回はちょっと感じた事 考えた事も書かせて下さい ではでは・・・