Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ロード チューブラーホイール組 部品選択

2009-11-02 20:13:10 | ホイール
ロードレーサーに使うホイールを組んで下さいと 
知人から依頼を受けました ホイール組に必要なハブやリムは
私が予備の部品として保管して有った物を使います
今迄にもホイールビルドの様子は このブログでご紹介
していますが 今回は事前準備から見て頂きましょう




今回ホイール組の依頼を受けたのは
知人で自転車愛好家の 設計事務所を経営されている
設計士の先生がいらっしゃいます 名前は Okuchi氏

私のブログも贔屓にして頂き 自分でホイールを組んでみたい
使う部品は是非 CAMPAGNOLO カンパのハブが良い・・・
大切にされている愛車は バック 126mm巾のオーダーフレーム
それで有れば オールドカンパと呼ばれるハブが必要

この辺りの部品は状態の良い物は そうそう手に入らない
そしてホイール組の初めての練習には 少し勿体無い気もする
まあそんな経緯で 私が組ませて頂く事になりました
Okuchi 先生には又適当なハブとリムで練習して頂きましょう(笑)








前振りが長くなってしまいました
私の手持ち数ペアの中から選んだのが 最初の写真
ARAYA アラヤ ADX-5 28穴 普段目にする事が無いアラヤの資料では
トラックレース オンリー 280gの軽量リム しかし実測は約 320g
この重量差は良くある事

そして硬質アルマイト Hard Anodized がされたこのリム 結構強度が
有り 使用には気遣いが必要だが ロードでも充分使用に耐える

ニップル穴は片ハトメ  リムの繋ぎ目はスリーブジョイント
これは リムの両端部に精密スリーブ(中子)を圧入しリング状に
形成する工法






ハブは Okuchi 先生のご希望通り Campagnolo Record
カンパ・レコード スモールハブ 126mm巾の28穴

これは私の保管品で完全なデットストック 1970年過ぎの
物だが 全く手を付けていない






メーカーからの出荷時はこの様な色をしているが これは
磨けば光りますよ~ 磨いた時のあの艶かしい艶がたまらない

この頃のカンパはクイックレリーズが 直レバーから曲レバーに
変っている コニカルナットも臼型から 鼓型にマイナーチェンジ

フリーネジの規格も刻まれる様になり 35X24F は BSC規格 
国産のフリーホイールが使える






ここで一つ確認しておこう ARAYA ADX-5 は元来トラックレース用に
造られた物 リムの形状が台形で、ブレーキゴムの当り面の角度が
きつい ブレーキを掛けた時に問題が有れば困る

私が自分のトラックレーサー用に組んであるホイールにも ADX-5を
使っている それをロードレーサーに装着し確認してみよう







やはり多少 ブレーキゴムがリムに対して平行に当らない
この位であればブレーキゴムにヤスリを当て 調整してやれば
良いだろう

自転車のホイールを取り替えた時には ブレーキゴムの位置調整
は必要 このホイール用に ブレーキホルダーを 1セット用意し
ホイールを交換する時は ブレーキホルダーも交換すれば良いな

当初、Okuchi先生は気を使わず乗れる 頑丈なホイールを希望
しかしそれなら 今使っているのと一緒だし 一度試合でも使える
くらいの軽いホイールにも乗って頂きたい

私が大切に保管していた 新たに手に入れるのが難しい部品達 
でも使わず死蔵させるより 使って頂いた方が良いですよね 

少し取り扱いに気遣いが必要なホイールになりますが 最高の
ホイールに仕上げましょう  次はスポーク長計算です

コメント (2)
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