Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ロード チューブラー ホイール組 スポーク長計算

2009-11-03 20:20:19 | ホイール
前回ホイール組の依頼をして頂いた事を長々と書いてしまいました
ホイール組に絶対必要なのは 部品決定後のスポーク長の計算
スポーク長を計算するのには 使用する部品の各寸法を測る処から
始めます






使用するリムの内径を測ります






スポーク長を計算するのに必要な寸法は リムに納まった
ニップルの頭までの距離が必要です この寸法はニップル穴
からも測れますが それが結構難しい

私はニップルを仮に納め ニップルのリムの内側に印しを入れます






その印しからニップルの頭までを測ります 要はスポークの先が
何処で納まるかなんですが 私はニップルからスポークの先が
飛び出すのを好みません 
又それは弊害が有っても良い事は全く無いので この段階で
ニップルの頭から 1mm 控えます

リムの内径 605mm と リム内部のスポーク端 3mm× 2
この合計 611mm が 計算式に必要な寸法で EDR と呼びます

後、リムで必要なのは ニップル穴は ほとんどのリムが左右に
振られています それがリムの中心からどれだけ振られているか
そのオフセット寸法が必要です  この ADX-5 は 0.5mm です




ハブでは



ハブの左右ロックナットの距離 一般的に巾と言われる寸法です
この 126mm (前 100mm)が 計算式では OLD と呼ばれます






これはロックナット外面(ソトズラ)から フランジ間の距離を
測っています フランジは面(ツラ)ではなく中心までの寸法です
これは前後左右 4箇所測ります






実はこの寸法取りは結構難しく 何か計測用の治具を造ろうかと
思っていたのですが 今回は C.D をロックナットに挟み込みました
これは手間要らずで ナイスアイデアでした




これは スポーク穴間を計っています このカンパは 42mm で
この寸法は ハブスポーク間 PCD と呼ばれます

後、ハブで必要なのは スポーク穴の直径 このハブは 2.5mm です



図面



ここで計測したものが分かり易い様に図面を書いてみました

仕事用のドラフター(製図版)も部屋に有るのですが 駐輪場化
した状態でドラフターに近付けません そして特に製図の勉強も
した事が無いので 図面が下手だとか 汚いとかの批判はご勘弁
願います(笑)




スポーク長

前記各寸法を スポーク長計算器に入れます
計算器は色々な所が用意しています DT Swiss や SAPIM
のスポークメーカーのサイトから探すのも良いでしょう

今回はスポーキングをどの様にするのかまだ決めていません
それで各組み方の寸法を出しています

凝ったホイールを組むのも魅力ですが 今回はお使いになる方
の事を考え又スモールハブだし オーソドックスな 6本組が
良いかな?

コメント (4)
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