Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

フロントフォークの コラムカット

2012-12-23 20:30:05 | ロードバイク スプートニク
前回までに新しいロードレーサーのサドルとハンドルのポジション出しを
終えました ハンドルの高さも決まったのでフロントフォークのコラムを
カットします





普通はこの状態でサドルとハンドルを先に付ける事はしないと思いますが
今迄の自転車のポジションを再現するので有れば この組み方も良いのじゃ
ないかと思います さてハンドルの高さも決定したのでフォークを外しましょう






仮に装着してあるハンドルを外します ステムの
クランプボルトを緩めます




外したハンドルのシフトレバーの取付け部
レバー位置を微調整した時の印を付けています
このわずかな差でも違和感を感じるものです




普通この状態では フォークがスコンとヘッドパイプから
抜けてしまうので注意が必要です








ところが CHRIS KING クリスキングのヘッド小物は
結構きつく、手で外す事が出来ないくらいです
ここはゴムハンマーで優しく叩いてやります




折角ですからヘッド小物を見てみましょう






最上部の調整リングです 先端はシールドベアリングに
納まる様にテーパー形状 内部にはゴム質のリングが
入っています 防水が目的でしょうか






白く見えるのは樹脂製のワッシャー ここはネジで
締め付ける事は無いのでスリップワッシャーでも
有りません 防水の効果も期待出来そうに無いですね
防塵くらいの役割なんでしょうか




シールドベアリングが見えますが これは外れそうに
有りません 

しかしこのクリスキングの小物の耐久性はかなり高い
らしいです 通常1年で駄目になるプロロード選手の
ヘッド小物がクリスキングはビクともしないらしいですよ






すみません前振りが長くなってしまいました
作業台に移して作業を進めましょう






コラムを綺麗に切る為に ソーガイドと言う道具を
使います それとバイス台




ソーガイドはこの様に使います Park Toolなどからは
結構お高い物が販売されていますね 7千円程度でしょうか
私が用意している物はもっとお安い物ですが これで充分
用は足しています






フロントフォークのコラムをソーガイドに固定します
ガイドの溝にカットする部分を合わせています






金属用のノコを使います ノコの刃をガイドの溝に入れ
それに沿ってノコを使えば真っ直ぐに刃が動きます








コラムが切れました






コラムの切り口はバリが沢山残っています






内部はリーマーで 外周部はヤスリで面取りを
してやります




金属を加工した時はどの様な物でも最後に
面取りをしてやると良いですね






フォークが整備台の上に有る間にしてしまいましょう
フロントエンドに付いている突起、このダボを削ります

これについては UCIも削ってはいけないと規則改正を
しましたね それに反映し新しいタイプのエンドも
出ているとか でもこれは私は見ていないので確証は
有りません






この程度の事はヤスリで充分です 塗装を傷めない様
気を付けながら作業は完了です




このフォークの重量は丁度 500g






ではフォークをフレームに装着します コラムには
腐食防止の為に薄くグリスを
塗っておきます こうしておくとクロモリの物でも
何時までも綺麗ですよ




ヘッド小物は外した時の逆の手順で組み付けました
小物の要所にも薄くグリスを塗っています





さて今の間にフレームの重量を測っておきましょう この状態で 1.83kg
カーボンモノコックなどと比べると 持った感じもやや重く感じますが
クロモリ時代を知っている私にすれば充分です

前回の記事 【 ロードレーサー ハンドルのポジション出し 】

次の記事 【 フレームに B.B小物を取付ける 】

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ロードレーサー ハンドルのポジション出し

2012-12-23 19:25:01 | ロードバイク スプートニク
前回より組立を始めたロードレーサー スプートニク 今回はハンドルを取り付け
ポジションを出してみます




この自転車の為に用意しているハンドルとステム

ハンドルは TNI Ergonomic Shallow ECO TNIの
エルゴ シャロウ エコ クランプ 31.8mm 
ハンドル巾 380mmC-C






ステムは DEDA ZERO 100 90mmと 80mmを用意
しています 

先日、フレームの寸法を測った処 90mm の方が
合いそうなので こちらを試してみます






仮に装着し ステムの交換をする可能性も有るので
グリス等の塗布はせずに組み付けました






レーザーをセットし今迄のロードレーサーの
ポジションを参考にしながらそれを再現してみます






ハンドルの高さや サドルからの距離を測っています

高さに付いては、先日位置を決めたサドルからの落差で
決定します ハンドルのクランプ位置もサドルの先端を
基準にしています






今迄の作業でハンドルの位置は確認出来ました
しかしこのハンドル周りにはブレーキレバーが付きます
これも仮付けしてみましょう レバーの取付けボルトは
ブラケットカバーの中に有ります 用意しているのは
DURA-ACE ST-7801 です






ハンドルにブラケットを取り付け ハンドルの角度も
決めてみます 基準は最近の主流、ハンドルの上部と
ブラケット上部が一直線になるようにセットしてみました






ブラケットを握り 手の親指の付け根部分が当たる場所
までの位置を確認しています ほぼ頭で描いていた寸法が
出ています 




図面上の寸法、ポジションはほぼ再現出来ました
でもその数字通り行かないのも自転車 自分の
感覚に合うか ホイールを付けてまたがってみましょう






ハンドル周りにどうも違和感が有ります ブラケットを
ハンドルと一直線にするセッティングは、どうも私には
合わない様です(上の写真)

自分の感覚で微調整します ブラケットを少し上に上げ
ハンドルを少し手前にシャクリました(最近この表現が
人に依り曖昧ですね) 

シャクルとはハンドルバーエンドを自分の方へ近付けると
理解して下さい 逆はハンドルを送ると私は表現しています





自転車のポジション出し レーザーレベルでかなり正確に寸法取りをしていますが
これはポジションの再現にはとても役に立ちます しかしそれが全てでは有りません
今回の様に 最後には自分の感覚で微調整は必要です、これはとても大切な事だと思います

さてこれでハンドルの高さも決まったのでフォオークコラムのカットが出来ます
次回はその作業を見て頂きましょう

前回の記事 【 スプートニク 組立開始 サドルの取付け 】

次の記事 【 フロントフォークの コラムカット 】

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