フレームの紹介や前準備も長かった新しいロード計画スプートニク
いよいよこれから組立を始めます
フレームを作って頂いたカツリーズサイクルの成田さんからも ここからは
Kinoさんの仕事です、と言われているのでしっかりと丁寧に組んで行きたいと
思います
今回の組立はまずサドルから始めます 組立の手順に
決まりはないとは言え サドルから始めるのは少ない
かと思います
私の場合基準になるセッティングが有るのでその再現を
します その為にはまずサドルの位置を決め、ここから
全ての寸法を追い掛けて行きます
今回2種類の同じサドルを用意しています どちらも
サンマルコのアスピデ 当初赤いラインを予定していましたが
前の自転車に使っていたシックなグレーのラインの方を使います
でも不思議と重量が違う・・赤い方 194g 、グレー 170g
レールが違うのかな?
シートポストはこれを用意 Shimano-PRO PLT と言う
アルミの部品です
一旦全てを分解します そして各部に薄くグリスを塗布
します これは腐食防止が目的です、これをすると埃や
汚れを呼びますが 部品を何時までも腐らせず使うには
有効な方法です
汚れれば掃除をすれば良い、その手間は惜しみません
シートポストにサドルを組み付けました
フレームに装着されたシートクランプ これも一旦外し
ネジや内側に薄くグリスを塗っておきます
このクランプ Cinelli チネリを使ってくれています
チネリとカンパニョーロは何時まで経っても 神です
シートポストの挿入部にこのカーボンの緩み止剤を
使っておきましょう
ここにも何時もなら固着防止の為にグリスを塗りますが
この緩み止剤は粒子が細かくとても使い易いので
滑るグリスよりこちらを選択しました
フレームのシートチューブの内部にも薄く塗っておきます
そしてシートポストを挿入しましょう
ここからレーザーレベルを使いサドルの位置決めを
行います 基準にするポジションは選手時代に乗っていた
NATIONAL ナショナルのロードの再現です
自転車のポジション 人により考え方、捕え方は違うと
思いますが 私は、どの様なジオメトリーのフレームでも
サドル、お尻の位置とペダルの関係は同じ位置だと考えています
このフレームの B.B芯を基準にサドルの位置決めをして
他のハンドル周り等はこのサドルから追い掛けて行きます
サドルのポジションが決まりました B.B芯からの高さ
B.B芯からの後退寸法を再現し サドルの傾斜は水平から
やや前下がりにセットしています
今回初めて使うシートポスト 大変調整に手こずる構造です
クランプ部にアールが付いていて それで角度を調整するの
ですが その度にアール上で前後位置が変わってしまいます
この作業を何度も繰り返すのは少し時間が勿体無いですね
さてこれでサドルの位置が決まりました 次はハンドル周りを決めて行きましょう
それが決まればコラムカットも出来ます
ヘッドアングルが寝ている為ステムのコラムクランプ位置が思っていたより手前に
来そうです 予定より長いステムが必要かも分からないですね
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