Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

Campagnolo NUOVO RECORD 変速機 68' 69' の見分け方

2014-10-27 20:38:01 | 自転車整備 ディレーラー
カンパニョーロで初めてアルミを使った変速機が NUOVO RECORD ヌーボレコードです
この変速機は 1968 年~ 1985 年まで製造されたロングセラーです





カンパニョーロ ヌーボレコード 大きなモデルチェンジをする事なく 17 年間生産されました
その製造時期を確認するのには変速機の取付け上部に PAT○× と数字が刻まれています
この数字は 1970 年~ 1984 年まで末尾の 2文字を刻んだものです ただ初期の 68' 69'
は PATENT の文字だけです その見分け方をご紹介します、なお最終期は刻印が無いそうです






ここにはその 68年と 69年の PATENT が有ります
この様にここを見ただけではその判別が出来ません






まず正面からテンションボルトの上を見てみます
本体に溝が入っているものと それが無い物が
有ります 上の溝有りが 68' 下の溝無しが 69' です




変速機を下から見てみます






68 年製のテンションスプリングケース
綺麗な円筒状です






69 年製のスプリングケースには 切り欠きが有り
そこにテンションスプリングが保持されています




私がこれに気付いたのは ヌーボが発売されて直ぐに
この変速機を購入し使っていましたが 落車をして壊して
しまいました そして直ぐに買った物もやはり PATENT の
刻印が有りました




この 68' のテンション駆動部は一旦分解すると
スプリングを元に戻すのが大変難しく 凄く時間が
掛ります その整備性を改善したのが 69' の形状に
なったのじゃないかと推測しています こんな事は
何処を探しても記述された物を見ないのであくまで
私の推測です ただ 68'~ 69' への構造変更は
変速機の購入時期を考えるとまず間違いは無いと
思います





それ以降のヌーボは基本的なパラレログラムの形はそのままですが 細かな所は
良く変わっています






これは PATENT 77 の横顔 パンタスプリングが
見えています






これは PAT 84 最終時期のものですね 
パンタスプリングの取付け位置が 上下逆になり
取付け方法も パンタプレートの接合ピンに収まり
取り外しが出来なくなっています






パンタプレートの裏側の容姿が大きく変わり
文字の刻印も無くなっています 正面の文字の
凸凹も浅く変わっています 
後追いで発売された同じ形状を持った 74' 発売の
SUPER RECORD は凸凹文字から 1977 年にプリント
文字に変更されています





Campagnolo NUOVO RECORD PATENT 単なる雑学ですが 今回の事はあまり
他で見る事が有りません たまたま初期の物とその次の物を使用しその双方を
分解整備をして気付いた事です カンパニョーロに問い合わせをする程語学力と
行動力が無いのが少し残念です(笑)

コメント (13)
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