Campagnolo RECORD カンパニョーロのレコードハブのグリスアップを行います
オールドカンパと呼ばれる 40年程度前のハブです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/87/95a8bb8def663a9c7de16a42eb33845f.jpg)
カンパニョーロのレコードハブです スモールフランジの 36 穴 この頃のカンパは
本当に良く出来ています 40年経った今も回転部分は現在の物に引けを取りません
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/68/ba3286707407ffd835fa75c0591fcba4.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/d8/f1db24ea3cc5593b9d12189d7d1c1543.jpg)
Campagnolo RECORD の刻印は地球マーク
黒いパーツは胴に開いたグリスホールの蓋です
フリーはボスフリーを使います ネジの横の一本溝は
BSC 規格を表しこのハブには国産のフリーが取り付きます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/36/882a0ff7faf9943b46e306f2ade752a7.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/8f/df74edce9c288028342081b212ab8beb.jpg)
クイックレリーズのレバーは直レバーと呼ばれる
真っ直ぐな物 これは後に湾曲した曲レバーになり
コニカルナットもこの臼型から鼓型になって行きます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/9a/884a7528c52f3f35e5100f8850e426b2.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/9f/33f4c254a7b3b3f68da695cfa672c1a0.jpg)
前置きが長くなってしまいました 仕事を進めましょう
フロントハブの回転部です これは左右一緒の構造で
どちらから分解しても構いません
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/be/e35b4cfa29111b07900604423c1cdcff.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/cf/3d29c721f421d6060a8159bef3e7aff3.jpg)
使う工具は玉押しに 13mm のハブスパナ
ロックナットには小振りなモンキーを使っています
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/9a/93cada6876c4b3a8d5e9ec0dcda8523f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/ca/5d428ad5006f8ecdd681f244a7913710.jpg)
ロックナットを緩め 外すと次はワッシャーです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/11/976bfdb56f2299e833d7c53a3b9df28a.jpg)
最後のパーツは玉押しです これも外しましょう
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/3c/311c3365c0ba2ed7385a9709da5bed0e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/94/eec73789545ee3e0a62a0443d959b86f.jpg)
玉押しを外すと反対側からシャフトを抜きます
ただ引っ張れば O/K です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/83/3f2701d01c24e062a87cd80d5b6f2b32.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/c0/00459936e9868540cccf6f25e674e772.jpg)
ハブの玉受けにはスチールボールが入っています
これはバラ玉なので先の細い物で下に落として
やれば良いでしょう この辺は決まりは無いので
自分のやり易い方法でボールを取り出します
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/62/f0bc7d225467b67866d498e66be1e126.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/7b/eda868ab9dab9ed691ae6a34bd4beb21.jpg)
これでフロントハブの分解は完了です スチール
ボールは片方に 9 個入っていました これは良く
無くすので注意が必要です 玉受けから出す前に
数は読んでおいた方が良いですよ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/b5/97350ba980542b95f160318b906b6102.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/67/3e4b02a0ee2556294a98d3c2a5efccd6.jpg)
続いてリアハブを分解します ここは左右で多少
パーツが違いますがどちらから進めてもする事は
一緒です 右側から行きます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/3f/9238181d925e512b2e4712324d9ba708.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/7b/ad70a1f7354879d69c9d942fcafe6f0c.jpg)
リアは前と違いハブスパナを 2 枚使います サイズは
14 mm が二枚必要です ロックナットを緩めて外します
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/d0/fff170d432aea420081930c8d71255ee.jpg)
この時代のナットは裏に製造年の刻印が有ります 73'
1973年の製造です 41 年前ですね
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/a7/b43cd6b15ca1d1845046a1d31003042e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/91/736d420b939c8f5366d7711057c21cad.jpg)
右側にはスペーサーとワッシャが入っています
最後はフロントと同じで玉押しです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/e6/5e0c731d4533eac13586c31fbcd07068.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/1a/40433f2db9485d2a95bcf792e7ad4a4f.jpg)
片方のパーツを全て外すと反対側からシャフトが
抜けます この中のボールを全て取り出すのも
フロントと同じです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/33/b41e4fbdec61ef67e68fdf5d5a37e572.jpg)
これでハブの分解は終了です 今回の回転部の
構造がカップ&コーンと呼ばれる機構です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/fd/badcfa2e30ecc8854be1521182fe11f8.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/e3/1ed434023be60c0d88b195172d941575.jpg)
分解した各パーツを洗浄します これは屋外で
やりましょう 今回はガソリンを使います
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/9c/a205d5d24365e8f66f07420d528963fe.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/aa/761ad34de2e752fd195837c8a0be8ea8.jpg)
分解したハブとガソリンを入れたステンレス容器
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/5a/b369f7646e11b17d8255d012f2b61101.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/69/fc7f88aeeb8f0db7acadca31b68ea0fc.jpg)
ガソリンを入れた容器に行儀良く部品を並べています
ガソリンが汚れると底に沈んだ部品が見えなくなって
しまいますから・・ 歯ブラシやこの様なブラシを
使うと便利ですね
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/f2/7abf4471631189302595fdf0ad5efbde.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/66/340f12cb8c29b133ee3eb1c4c43b5f27.jpg)
部品達を綺麗に洗ってやりました グリスアップでは
この洗浄が大切ですね これはチェーンの洗浄など
全てに言える事です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/2d/f6be50fbad0eef0ed880112969f2b1a4.jpg)
もう花が咲き終ったのでしょうか 小さくて可愛い黄色ですね
今回のハブは前回のグリスアップから一度も使っていません 茶色くなっていたのは
高性能な潤滑剤の Microlon マイクロロンのルブリカントです この潤滑剤は著しく
摩擦を抑えとても良い状態を作ってくれます ただこれにも弱点が有り使わずに
相当年数が経つとこの様な状態になってしまいます この辺を詳しく綴った記事が
有ります 3 回に分かれています 良ければお読み下さい
過去記事 【 Microlon マイクロロンの 不具合 】
次の作業 【 41年前のカンパレコードハブ グリスアップ 】
オールドカンパと呼ばれる 40年程度前のハブです
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カンパニョーロのレコードハブです スモールフランジの 36 穴 この頃のカンパは
本当に良く出来ています 40年経った今も回転部分は現在の物に引けを取りません
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/68/ba3286707407ffd835fa75c0591fcba4.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/d8/f1db24ea3cc5593b9d12189d7d1c1543.jpg)
Campagnolo RECORD の刻印は地球マーク
黒いパーツは胴に開いたグリスホールの蓋です
フリーはボスフリーを使います ネジの横の一本溝は
BSC 規格を表しこのハブには国産のフリーが取り付きます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/36/882a0ff7faf9943b46e306f2ade752a7.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/8f/df74edce9c288028342081b212ab8beb.jpg)
クイックレリーズのレバーは直レバーと呼ばれる
真っ直ぐな物 これは後に湾曲した曲レバーになり
コニカルナットもこの臼型から鼓型になって行きます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/9a/884a7528c52f3f35e5100f8850e426b2.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/9f/33f4c254a7b3b3f68da695cfa672c1a0.jpg)
前置きが長くなってしまいました 仕事を進めましょう
フロントハブの回転部です これは左右一緒の構造で
どちらから分解しても構いません
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/be/e35b4cfa29111b07900604423c1cdcff.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/cf/3d29c721f421d6060a8159bef3e7aff3.jpg)
使う工具は玉押しに 13mm のハブスパナ
ロックナットには小振りなモンキーを使っています
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/9a/93cada6876c4b3a8d5e9ec0dcda8523f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/ca/5d428ad5006f8ecdd681f244a7913710.jpg)
ロックナットを緩め 外すと次はワッシャーです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/11/976bfdb56f2299e833d7c53a3b9df28a.jpg)
最後のパーツは玉押しです これも外しましょう
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/3c/311c3365c0ba2ed7385a9709da5bed0e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/94/eec73789545ee3e0a62a0443d959b86f.jpg)
玉押しを外すと反対側からシャフトを抜きます
ただ引っ張れば O/K です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/83/3f2701d01c24e062a87cd80d5b6f2b32.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/c0/00459936e9868540cccf6f25e674e772.jpg)
ハブの玉受けにはスチールボールが入っています
これはバラ玉なので先の細い物で下に落として
やれば良いでしょう この辺は決まりは無いので
自分のやり易い方法でボールを取り出します
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/62/f0bc7d225467b67866d498e66be1e126.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/7b/eda868ab9dab9ed691ae6a34bd4beb21.jpg)
これでフロントハブの分解は完了です スチール
ボールは片方に 9 個入っていました これは良く
無くすので注意が必要です 玉受けから出す前に
数は読んでおいた方が良いですよ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/b5/97350ba980542b95f160318b906b6102.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/67/3e4b02a0ee2556294a98d3c2a5efccd6.jpg)
続いてリアハブを分解します ここは左右で多少
パーツが違いますがどちらから進めてもする事は
一緒です 右側から行きます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/3f/9238181d925e512b2e4712324d9ba708.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/7b/ad70a1f7354879d69c9d942fcafe6f0c.jpg)
リアは前と違いハブスパナを 2 枚使います サイズは
14 mm が二枚必要です ロックナットを緩めて外します
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/d0/fff170d432aea420081930c8d71255ee.jpg)
この時代のナットは裏に製造年の刻印が有ります 73'
1973年の製造です 41 年前ですね
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/a7/b43cd6b15ca1d1845046a1d31003042e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/91/736d420b939c8f5366d7711057c21cad.jpg)
右側にはスペーサーとワッシャが入っています
最後はフロントと同じで玉押しです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/e6/5e0c731d4533eac13586c31fbcd07068.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/1a/40433f2db9485d2a95bcf792e7ad4a4f.jpg)
片方のパーツを全て外すと反対側からシャフトが
抜けます この中のボールを全て取り出すのも
フロントと同じです
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/33/b41e4fbdec61ef67e68fdf5d5a37e572.jpg)
これでハブの分解は終了です 今回の回転部の
構造がカップ&コーンと呼ばれる機構です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/fd/badcfa2e30ecc8854be1521182fe11f8.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/e3/1ed434023be60c0d88b195172d941575.jpg)
分解した各パーツを洗浄します これは屋外で
やりましょう 今回はガソリンを使います
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/9c/a205d5d24365e8f66f07420d528963fe.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/aa/761ad34de2e752fd195837c8a0be8ea8.jpg)
分解したハブとガソリンを入れたステンレス容器
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/5a/b369f7646e11b17d8255d012f2b61101.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/69/fc7f88aeeb8f0db7acadca31b68ea0fc.jpg)
ガソリンを入れた容器に行儀良く部品を並べています
ガソリンが汚れると底に沈んだ部品が見えなくなって
しまいますから・・ 歯ブラシやこの様なブラシを
使うと便利ですね
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/f2/7abf4471631189302595fdf0ad5efbde.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/66/340f12cb8c29b133ee3eb1c4c43b5f27.jpg)
部品達を綺麗に洗ってやりました グリスアップでは
この洗浄が大切ですね これはチェーンの洗浄など
全てに言える事です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/2d/f6be50fbad0eef0ed880112969f2b1a4.jpg)
もう花が咲き終ったのでしょうか 小さくて可愛い黄色ですね
今回のハブは前回のグリスアップから一度も使っていません 茶色くなっていたのは
高性能な潤滑剤の Microlon マイクロロンのルブリカントです この潤滑剤は著しく
摩擦を抑えとても良い状態を作ってくれます ただこれにも弱点が有り使わずに
相当年数が経つとこの様な状態になってしまいます この辺を詳しく綴った記事が
有ります 3 回に分かれています 良ければお読み下さい
過去記事 【 Microlon マイクロロンの 不具合 】
次の作業 【 41年前のカンパレコードハブ グリスアップ 】