Campagnolo カンパニョーロのクランク ウルトラトルクのシールドベアリングの
グリスアップを行います 解り易い様に写真を使いご覧頂きます
今回の整備は友人のロードバイク CARRERA カレラの BB 付近から異音がする
と言う事で自転車を預かりました 前回クランクのベアリングに外からグリスを
押し込みましたがもう一度しっかりとやり直す事にしました
Campagnolo CHORUS のクランクです 前回ベアリングの
隙間から SPIN スピンのグリスを押し込みましたが 一晩考え
ベアリングのシールを外しグリスの入れ換えを行う事にします
ただ私も今迄にした事が無い作業です
ベアリングを触ると有る程度グリスが効きそれ程悪い手応えでは
ありません でもここで妥協はしない方が良いでしょう
まだ手を付けていない左側のクランクから始めます
まず見えているシールらしい物を外す為に 先の細い道具を
用意しました それ程大きな隙間では無いので先の薄い物が
良いかと思います これはソルダーエイドです
他にマイナスドライバーでも使えると思いますが サイズは
2.5×0.35 以下のものが良いでしょう
私もこのベアリングの構造は知らないのですが 怖がっていても
前に進みません やってみます
シールの外側から道具を縦にいれます そこから道具を
寝かせシールを持ち上げます ゆっくりと作業を進めると
シールの一部が持ち上がりました
後は元に戻らない様に気を付けながら 他の部分も
持ち上げて行きます
シールを指でつまみシャフトから抜きます
これは樹脂で出来たリテーナーのケースですね 通常の
ケースと形状が異なりケースの背中が外から見え、それが
防塵シールの役目をしています
この様な形の物です 上の写真が背中で外側です
下の写真が内側でボールを銜えています
ベアリング内部です かなりグリスが汚れています
少しざらついた異物も混ざっている様です
回り具合はグリスを見た程、悪くは無いのですが
この状態を放っては置けません
ベアリング内部を洗浄しましょう 同時にフレームから外した
BB カップやスモールパーツも洗ってしまいましょう
さすがに整備テーブルの上では洗えないので外で行います ベアリング内部の汚れを
残さない様にエアブロワも使いながら洗浄します
パーツクリーナーは KURE 呉の物を選びました スプレー後
直ぐに乾かず適度な乾燥時間が有るのが良いですね
べアリングにスプレーしただけでこれだけクリーナーが
汚れました 器の中の物はリテーナーケースです
ベアリングにクリーナーをスプレーしエアーで飛ばす
これを何度か繰り返しました
リテーナーケースも綺麗に洗い 他のパーツの洗浄も完了です
整備テーブルの上でグリスアップを行いましょう
グリスは Campagnolo カンパの LB-100 を使います
ベアリングケースの中を見るとボールはこれだけしか入っていません
リテーナーだから当然ですがこの隙間に驚きました サイズは確認
出来ませんが個数は 15個です
ではグリスをケース内に充填して行きます ここはこの構造では
有る程度 グリスの量が無ければ防水の効果が望めません
リテーナーケースとベアリングケースとの間に隙間が出来ない量は
欲しいですね
上からグリスをケース内に押し込む様にグリスを塗布しました
念のために先の細い物でベアリングの隙間等へ確実に
グリスが行き渡る様に押し込んでおきます
次はリテーナーケースを取付けます 樹脂で出来たどうでも良い様な
パーツですがスチールボールを等間隔に配置する大切なパーツです
ギザギザの方がベアリングケースの内側に入ります
これにグリスを沢山盛っても仕方がないので ケース全体に
グリスが馴染む程度にグリスを塗っておきます
リテーナーのケースをシールドベアリングに被せます
方向はギザギザの方が下です でも上手く収まらない・・
スチールボールが色々な所に散らばっていると 当然
リテーナーケースにボールが上手く収まりません
ボールは概ね等間隔に並べて置く必要が有ります
その様にスチールボールを配置し新たにリテーナーケースを被せ
指先でケースを押えて行くと上手くケースが嵌まります
グリスの入れ換えが終わったベアリングを回してみます
グリスが切れた時のシャラシャラした感覚が消えグリスの
手応えを感じます 何よりグリスが汚れた時のジャリジャリした
感じが消えました
続いて右側も行いますが こちらはチェーンリングも取り外し
そこの整備と並行して行います
自転車に関わって長くなりますが全ての事が解っている訳では有りません むしろ知らない事の方が
多いと思います 今回のメンテナンスもやってみて初めて解る事、感じる事が多く有りました
このクランクのベアリングはシールドと言うほどの防水、防塵対策はされていません ベアリングケースと
リテーナーケースとの隙間が多いのでグリスの充填量を多くして、その内圧で異物の混入を防いだ方が
良さそうです オールドカンパと呼ばれる時代の回転部分を思い出します 組付け時にも BBカップの
内側にも相当量グリスの塗布が必要ですね こんな事が何かの時、皆さんの役に立てば幸いです
前回の記事 【 Campagnolo カンパ ウルトラトルク ベアリングの清掃 】
次の記事 【 Camagnolo CHORUS チェーンリング脱着 清掃 】
グリスアップを行います 解り易い様に写真を使いご覧頂きます
今回の整備は友人のロードバイク CARRERA カレラの BB 付近から異音がする
と言う事で自転車を預かりました 前回クランクのベアリングに外からグリスを
押し込みましたがもう一度しっかりとやり直す事にしました
Campagnolo CHORUS のクランクです 前回ベアリングの
隙間から SPIN スピンのグリスを押し込みましたが 一晩考え
ベアリングのシールを外しグリスの入れ換えを行う事にします
ただ私も今迄にした事が無い作業です
ベアリングを触ると有る程度グリスが効きそれ程悪い手応えでは
ありません でもここで妥協はしない方が良いでしょう
まだ手を付けていない左側のクランクから始めます
まず見えているシールらしい物を外す為に 先の細い道具を
用意しました それ程大きな隙間では無いので先の薄い物が
良いかと思います これはソルダーエイドです
他にマイナスドライバーでも使えると思いますが サイズは
2.5×0.35 以下のものが良いでしょう
私もこのベアリングの構造は知らないのですが 怖がっていても
前に進みません やってみます
シールの外側から道具を縦にいれます そこから道具を
寝かせシールを持ち上げます ゆっくりと作業を進めると
シールの一部が持ち上がりました
後は元に戻らない様に気を付けながら 他の部分も
持ち上げて行きます
シールを指でつまみシャフトから抜きます
これは樹脂で出来たリテーナーのケースですね 通常の
ケースと形状が異なりケースの背中が外から見え、それが
防塵シールの役目をしています
この様な形の物です 上の写真が背中で外側です
下の写真が内側でボールを銜えています
ベアリング内部です かなりグリスが汚れています
少しざらついた異物も混ざっている様です
回り具合はグリスを見た程、悪くは無いのですが
この状態を放っては置けません
ベアリング内部を洗浄しましょう 同時にフレームから外した
BB カップやスモールパーツも洗ってしまいましょう
さすがに整備テーブルの上では洗えないので外で行います ベアリング内部の汚れを
残さない様にエアブロワも使いながら洗浄します
パーツクリーナーは KURE 呉の物を選びました スプレー後
直ぐに乾かず適度な乾燥時間が有るのが良いですね
べアリングにスプレーしただけでこれだけクリーナーが
汚れました 器の中の物はリテーナーケースです
ベアリングにクリーナーをスプレーしエアーで飛ばす
これを何度か繰り返しました
リテーナーケースも綺麗に洗い 他のパーツの洗浄も完了です
整備テーブルの上でグリスアップを行いましょう
グリスは Campagnolo カンパの LB-100 を使います
ベアリングケースの中を見るとボールはこれだけしか入っていません
リテーナーだから当然ですがこの隙間に驚きました サイズは確認
出来ませんが個数は 15個です
ではグリスをケース内に充填して行きます ここはこの構造では
有る程度 グリスの量が無ければ防水の効果が望めません
リテーナーケースとベアリングケースとの間に隙間が出来ない量は
欲しいですね
上からグリスをケース内に押し込む様にグリスを塗布しました
念のために先の細い物でベアリングの隙間等へ確実に
グリスが行き渡る様に押し込んでおきます
次はリテーナーケースを取付けます 樹脂で出来たどうでも良い様な
パーツですがスチールボールを等間隔に配置する大切なパーツです
ギザギザの方がベアリングケースの内側に入ります
これにグリスを沢山盛っても仕方がないので ケース全体に
グリスが馴染む程度にグリスを塗っておきます
リテーナーのケースをシールドベアリングに被せます
方向はギザギザの方が下です でも上手く収まらない・・
スチールボールが色々な所に散らばっていると 当然
リテーナーケースにボールが上手く収まりません
ボールは概ね等間隔に並べて置く必要が有ります
その様にスチールボールを配置し新たにリテーナーケースを被せ
指先でケースを押えて行くと上手くケースが嵌まります
グリスの入れ換えが終わったベアリングを回してみます
グリスが切れた時のシャラシャラした感覚が消えグリスの
手応えを感じます 何よりグリスが汚れた時のジャリジャリした
感じが消えました
続いて右側も行いますが こちらはチェーンリングも取り外し
そこの整備と並行して行います
自転車に関わって長くなりますが全ての事が解っている訳では有りません むしろ知らない事の方が
多いと思います 今回のメンテナンスもやってみて初めて解る事、感じる事が多く有りました
このクランクのベアリングはシールドと言うほどの防水、防塵対策はされていません ベアリングケースと
リテーナーケースとの隙間が多いのでグリスの充填量を多くして、その内圧で異物の混入を防いだ方が
良さそうです オールドカンパと呼ばれる時代の回転部分を思い出します 組付け時にも BBカップの
内側にも相当量グリスの塗布が必要ですね こんな事が何かの時、皆さんの役に立てば幸いです
前回の記事 【 Campagnolo カンパ ウルトラトルク ベアリングの清掃 】
次の記事 【 Camagnolo CHORUS チェーンリング脱着 清掃 】