ハンガー付近から異音が発生するロードバイク それを預かりその対策整備を行っています
今回はこの自転車に使われている Campagnolo CHORUS カンパ コーラスのチェーンリングを
一旦外し組み直します、ベアリングのグリスアップと並行し進めて行きましょう
今回預った自転車は CARRERA ERAKLE TS カーボンフレームのロードバイクです
そのハンガー付近の異音対策でここまで整備を進めて来ました 今回はこのチェーンホイールの
チェーンリングの脱着とシールドベアリングのグリスアップを同時に行います
このベアリングは一旦高性能グリスをシールの隙間から
押し込みましたがもう一度しっかりとやり直します
チェーンリングを外すボルトは 4 か所有ります
チェーンリング用のボルトはトルクスネジで
サイズは T-30 の工具を使います
一度どの程度のトルクで締まっているのかトルクレンチで
確認してみます 11N.m の数字が出ました
インナーリングを止めている 4 個のピンを外しました
ネジには緩み止め剤が使われている様です
ギア板自身は直ぐに外れます
次はアウターリングです インナーリングの下に
リングピンが有ります ※ 全部正ネジです
アウター用のリングピン 4 個を外し ギア板も外します
次の作業が有るのでギア板はここに吊っておきます
クランクに圧入されたベアリングのグリスを入れ換えます
先が細くて薄い道具を使います これはソルダーエイドです
道具をベアリングケースとシールの隙間に入れシールを
持ち上げます 後は元に戻らない様に全体を外しケースから
抜き取ります
隙間から押し込んだ SPIN スピンのグリスが効いていますが
綺麗に洗浄して新しいグリスを入れ換えましょう
洗浄は外で行います 洗浄に使う容器の掃除です
容器も綺麗になりました 整備の環境も大切です
ベアリング内部にパーツクリーナーを吹き付けます
これを何回か繰り返すと良いですね
先日シールを外さず少し内部の洗浄を行っているので
それ程酷い汚れは出ませんでした
ベアリングケース内を綺麗にし整備テーブルに戻ってきました これからグリスを入れます
グリスは Campagnolo LB-100 を使います
ベアリングケース内に多目のグリスを充填します
この構造ではグリスは多い方が良いですね
スチールボールの隙間にも良くグリスが入っています
次はシール=リテーナーケースをはめ込みます
その前に偏ったスチールボールを有る程度リテーナーに合せ
整列させておきます それからリテーナーケースを装着すれば
上手く行きます
手で感触を確かめています グリス切れのシャラシャラ感と
汚れたグリスのザラツキ感は消えています
これ以上の状態を望むならベアリングの交換が必要ですね
チェーンリングを装着する前に汚れを落しクランクに
ワックスを掛けておきます
チェーンリングを取り付けます その前に汚れは
良く拭き取っておきます
リングピンの汚れも落します
グリスを薄くクランクの金属部分に塗っておきます
腐食防止が目的です
チェーンリングのクランクアームに接触する部分にも
グリスを塗布 グリスはサラサラ感が有り汚れを呼び難い
Super Lube スーパールーブを選んでいます
チェーンリングをクランクに取り付けますが その位置に
注意が必要です チェーンリングに一本ピンが打って有りますが
それがクランク本体の裏になります この A の印字はこの後
意味が出て来ます
チェーンリングピンのネジにもグリスを塗りトルクスレンチで
軽く締まる処まで 4 個、均等に締め込みます
ここからはトルクレンチを使います 外した時に確認した 11N.m に
セットしています 一ヶ所を一気に締めるのではなく 4つのピンを
対角に順番に締め込んで行くと良いですね
締め付けが終わればはみ出したグリスを綺麗に拭き取ります
インナーリングを取付けます
インナーリングにも A の文字が印字されているので
先程のアウターリングの A と同じ場所にセットします
そして同じ様にリングピンを締め込めば完了です
はみ出したグリスや手で汚れた部分はウエスで綺麗に
拭き取っておきましょう
ベアリングの不具合は音鳴りにつながるので良い状態に整備するのは当然ですが
このチェーンリングのピンも ピキピキと音を出す事が有ります
音鳴りの原因が解らない時は 色々な事を考え少しでも可能性が有ればそこを
間違いの無い様に整備して行くしかないですね これで概ね主だった部品の整備が
出来ました 次はこれらを組み付けて行きましょう
前回の記事 【 Campagnolo カンパ ウルトラトルク ベアリング グリスアップ 】
次の記事 【 CARRERA カレラ ロードバイク 各部増し締め そして来客 】
今回はこの自転車に使われている Campagnolo CHORUS カンパ コーラスのチェーンリングを
一旦外し組み直します、ベアリングのグリスアップと並行し進めて行きましょう
今回預った自転車は CARRERA ERAKLE TS カーボンフレームのロードバイクです
そのハンガー付近の異音対策でここまで整備を進めて来ました 今回はこのチェーンホイールの
チェーンリングの脱着とシールドベアリングのグリスアップを同時に行います
このベアリングは一旦高性能グリスをシールの隙間から
押し込みましたがもう一度しっかりとやり直します
チェーンリングを外すボルトは 4 か所有ります
チェーンリング用のボルトはトルクスネジで
サイズは T-30 の工具を使います
一度どの程度のトルクで締まっているのかトルクレンチで
確認してみます 11N.m の数字が出ました
インナーリングを止めている 4 個のピンを外しました
ネジには緩み止め剤が使われている様です
ギア板自身は直ぐに外れます
次はアウターリングです インナーリングの下に
リングピンが有ります ※ 全部正ネジです
アウター用のリングピン 4 個を外し ギア板も外します
次の作業が有るのでギア板はここに吊っておきます
クランクに圧入されたベアリングのグリスを入れ換えます
先が細くて薄い道具を使います これはソルダーエイドです
道具をベアリングケースとシールの隙間に入れシールを
持ち上げます 後は元に戻らない様に全体を外しケースから
抜き取ります
隙間から押し込んだ SPIN スピンのグリスが効いていますが
綺麗に洗浄して新しいグリスを入れ換えましょう
洗浄は外で行います 洗浄に使う容器の掃除です
容器も綺麗になりました 整備の環境も大切です
ベアリング内部にパーツクリーナーを吹き付けます
これを何回か繰り返すと良いですね
先日シールを外さず少し内部の洗浄を行っているので
それ程酷い汚れは出ませんでした
ベアリングケース内を綺麗にし整備テーブルに戻ってきました これからグリスを入れます
グリスは Campagnolo LB-100 を使います
ベアリングケース内に多目のグリスを充填します
この構造ではグリスは多い方が良いですね
スチールボールの隙間にも良くグリスが入っています
次はシール=リテーナーケースをはめ込みます
その前に偏ったスチールボールを有る程度リテーナーに合せ
整列させておきます それからリテーナーケースを装着すれば
上手く行きます
手で感触を確かめています グリス切れのシャラシャラ感と
汚れたグリスのザラツキ感は消えています
これ以上の状態を望むならベアリングの交換が必要ですね
チェーンリングを装着する前に汚れを落しクランクに
ワックスを掛けておきます
チェーンリングを取り付けます その前に汚れは
良く拭き取っておきます
リングピンの汚れも落します
グリスを薄くクランクの金属部分に塗っておきます
腐食防止が目的です
チェーンリングのクランクアームに接触する部分にも
グリスを塗布 グリスはサラサラ感が有り汚れを呼び難い
Super Lube スーパールーブを選んでいます
チェーンリングをクランクに取り付けますが その位置に
注意が必要です チェーンリングに一本ピンが打って有りますが
それがクランク本体の裏になります この A の印字はこの後
意味が出て来ます
チェーンリングピンのネジにもグリスを塗りトルクスレンチで
軽く締まる処まで 4 個、均等に締め込みます
ここからはトルクレンチを使います 外した時に確認した 11N.m に
セットしています 一ヶ所を一気に締めるのではなく 4つのピンを
対角に順番に締め込んで行くと良いですね
締め付けが終わればはみ出したグリスを綺麗に拭き取ります
インナーリングを取付けます
インナーリングにも A の文字が印字されているので
先程のアウターリングの A と同じ場所にセットします
そして同じ様にリングピンを締め込めば完了です
はみ出したグリスや手で汚れた部分はウエスで綺麗に
拭き取っておきましょう
ベアリングの不具合は音鳴りにつながるので良い状態に整備するのは当然ですが
このチェーンリングのピンも ピキピキと音を出す事が有ります
音鳴りの原因が解らない時は 色々な事を考え少しでも可能性が有ればそこを
間違いの無い様に整備して行くしかないですね これで概ね主だった部品の整備が
出来ました 次はこれらを組み付けて行きましょう
前回の記事 【 Campagnolo カンパ ウルトラトルク ベアリング グリスアップ 】
次の記事 【 CARRERA カレラ ロードバイク 各部増し締め そして来客 】