Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

リアディレーラー メンテナンス 取り外し・分解

2009-04-15 00:20:55 | ロード
ロードレーサーに使っているリアの変速機 しばらく分解整備をして
いなかったので綺麗にしてやりましょう マメに注油はしていたの
ですが 今回は全部分解し出来るだけのメンテナンスをします






使っているディレラーは CAMPAGNOLO NUOVO RECORD カンパ ヌーボ レコード
1971年頃に買ったパラレログラム式で カンパ初の軽合金のディレーラーです






まず変速ワイヤーを外します カンパの T型レンチを使います





ワイヤーが外れました 
今回はチェーンを切りたく無いのでテンションプーリーを外しましょう
上のスプロケット側は ガイドプーリーと呼びます






ここも T型レンチを使います カンパのディレーラーのボルトの頭は全て 8mmです
テンションプーリーが外れました




これでチェーンを切らずにディレーラーを外せます






このハンガーボルトを緩めディレーラーを外します 
ここも同じレンチを使います ハンドル部が 6mm のアーレンキーになっています






変速機がフレームから外れました






プーリーケージの裏側 良く汚れています これも本体から外しました






テンションスプリングとパンタスプリングもばらしました




全てばらし終わりました この汚れたパーツを綺麗にしてやりましょう






洗い油は普通灯油を使いますが 私が使うのはガソリン
良く汚れが落ちるし乾燥が速く 次の作業に移り易く良いですよ
でも火気には注意!






隅々まで愛情を込めて清掃しました この綺麗になって行く瞬間が
好きだったりします でも部屋は汚いなあ・・(笑)




さてこの後は この部品達の駆動部には Microlon マイクロロンの
メタルトリートメントで処理をし 組み付けてやりましょう

一気にやってしまいたい処ですが 続きは又明日にします
ではでは 次はグリスアップをし組み付けです 明日も写真タップリで
作業風景をお届けします お楽しみに・・

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ホーク下 玉押しリムバー 完成です

2009-04-14 00:02:02 | 製作・加工
自転車専用工具 フォークコラムに圧入されているヘッド小物のボールレースを
取り外す工具を自作しました
私のイメージは製造中止になった HOZAN ホーザン C-437 ホークの下から叩く
タイプの物 では昨日の続き 作業風景をご紹介しましょう






昨日は用意した配管用短管を加工、成型し フォーク下玉押しの外径に合わせ調整した処まで作業を進めました 
このままでは爪の部分が開く可能性が有るので 今日はその補強と仕上げまで進めます




補強の為に 切り落としたパイプの廃材で当て板を切り出しました






ヘッド小物のホーク側玉押しに合わせ 爪をやや内側に入れた部分の補強ですが
そこが開かない様に当て板を溶接する事にしました




溶接後 開き止めの当て板と、反対側はハンマーで叩く為 
叩き易い様にキャップも溶接しました






溶接した跡はサンダーを掛けバリ取り
使っている溶接機が 1.6mm 迄の低電圧用の溶接棒しか使えないのと 
私の技術ではこれが精一杯です ちょっと恥ずかしい・・(笑)






工作が終わったのでサビ止めも兼ねて黒の艶消しの塗料を吹いておきましょう






塗装が多少の荒隠しになったかな? 
この黒の艶消しの塗料は 1本有れば色々と便利ですよ



では使ってみましょう



工具の先端の爪をホークの裏側から ホーク下の玉押しに当てて 
工具の頭をハンマーで叩きます
おっちゃんと使えるじゃないですか これなら普通に問題無く使えます






このヘッド小物のクラウンレースは専用工具が無くても 工夫すれば外す事が出来ます
この様にタガネ(平チス)やドライバーで叩くのも良いでしょう でも出来る事なら専用工具を使った方が良いですね


用意した材料は 配管用炭素鋼鋼管( SGP ) 簡単に言えばガス管です サイズが 32A
1本注文すると定尺 4m が届いてしまうので そんな長いのは困る それで注文するのは
ニップル(両ネジが切って有る短い物) 400円
SGP 25A のメクラ (雌ネジのキャップ) 200円 の合計 600円

ホーザンやパークツールのボールレースリムバーを買えば約 4万円 みなさんも
自作にチャレンジしてみませんか?
今回の満足度は使えたけど見栄えがもう一つなので 70% かな ははは でも楽しかったです

前の作業はこちら
【 ホーク下 玉押しリムバーを 作りましょう 】

コメント (4)
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ホーク下 玉押しリムバーを 作りましょう

2009-04-13 03:34:32 | 製作・加工
これは自転車の専用工具の一種で フォークコラムに圧入されている ヘッド小物の
ボールレースを取り外す工具ですが 現在販売されているのは HOZAN ホーザン C-440
Park Tool パークツール クラウンレースプラー CRP-1 などボールレースを上から引き抜く 
仰々しく大層な物 今回はもう少し簡単に作業出来る物を作ってしまいましょう




これはホーザンの C-440 お値段がなんと4万円以上
この価格は整備好きな私でも バックを踏んでしまいます
以前はホーザンに フォークの下から叩いて外すタイプ C-437 と言うのが有ったのですが
2005年11月に製造中止 あれが使い易くて良かったのになあ・・






無い物ねだりをしても仕方がない じゃ簡単に用意出来る物で作ってしまいましょう
用意した材料は 配管用炭素鋼鋼管 SGP 32A 一般的にガス配管に使われるパイプです
32A の外径は 42.7mm 内径は 35.7mm これは玉押しの外径に掛かる寸法です

ホークはサイズ合わせ用に 家の片隅に置いて有った自転車の物を外しました






ではでは始めましょう 設計図なんて何時もの事ながら有りません
どんな物を作るかは私の頭の中 そのイメージに沿って罫書きます 
ってこんだけか(笑)






ニップル 短管のネジ部は必要ないので切り落とします 切り口は少し大事な所なので
高速カッターで切っておきましょう




縦方向の墨は サンダーでカット この辺は後でヤスリで調整するので
大まかで良いですが、調整代が必要ですから墨は残してカットします






不要な所を切り落とし ヤスリで調整しました ほぼイメージ通りの形です






成型した工具はこの様に ホークの下からヘッド小物の玉押しに当てがいます
そして工具の頭を叩いてボールレースを外す段取りです




ちょっと工具の先が広く 玉押しの掛かりが甘いですね さてさて・・






広い物は狭くしてやれば良いですよね この位のパイプは直ぐに曲がるでしょう
バイスに挟み 丁度良い処まで調整します




ヘッド小物の玉押しの掛かりの良い処まで内側に入れました




よしこれでしっかり掛かり 工具が玉押しから逃げる事は無さそうです
でもこのまま使うと調整した処がまた開くかも分からないですね 
工具が開かない様に何か考えましょう さて補強の方法は・・

完成までもう少し掛かりそうですね 日記も長くなって来たしこの続きは
次の日記に書く事にしましょう
出来上がりが皆さんに なんじゃこんな物と言われるか お~良いじゃないと
言ってもらえるか ドキドキですね(笑) じゃ完成形は次の日記までお待ち下さい

次の作業はこちら
【 ホーク下 玉押しリムバー 完成です 】

コメント (2)
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自転車用工具 ハブスパナ

2009-04-12 00:07:07 | 自転車 工具
自転車の専用工具の一つでハブコンレンチとか ハブスパナと呼ばれる
ハブのメンテナンスには必ず必要な工具です




このスパナは色々なメーカーから発売されその形状も良く似ていますが
それぞれ特徴が有ります

※この写真はジャンクとしてのオークションでは有りません 
ここで入札はしないで下さい(笑)






これは私が一番長く使い続けている VAR のハブスパナ 
VAR の工具をあまり良く言わない人も居ますが これだけ長く使っていますが
何の不満も有りません このスパナはこのクランク型に作ってあるのが味噌
スポークを張ったハブでも指を挟む事が無いので使い勝手は抜群です




これは SUGINO スギノのハブレンチ これが一般的な形だと思います
Campagnolo カンパも同じ形状の物を UT-BR010 の品番でまだ作っています




こちらは HOZAN ホーザン C-503 段付スパナと紹介されています
開口部に段差が有り片方の開口部で 2サイズに対応します これから整備を始める人や
各サイズを揃えるのを躊躇される方には良いでしょう ただ作りはそんなに良い物では
ありません




ハブスパナは ハブの玉押しだけでなくロックナットで必要なハブも有ります






CAMPAGNOLO RECORD ハブ この頃のオールドカンパと呼ばれるハブは
前後でロックナットの形が違い リアハブにはハブレンチが 2枚必要です






ハブに依り必要なサイズが違い スパナが2枚必要な物が有りますので
購入する時には良く確認する事が必要です

手近なメーカーなら HOZAN や Park Tool からも色々な種類が出ていますが
ホイールを組んだ状態で整備をする事が多く有るので その際指や手を挟まない
形状をした物が良いですね
自転車の回転部分の整備、調整で一番面白いのはハブかも分かりません

ハブの基本的なメンテナンスはこれが参考になるかな 【 マイクロロンでメンテナンス 】 
この他にもブログの中にハブの整備は幾つか有ります 参考にして下さい
 
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LOCTITE 221 強度検証

2009-04-11 00:25:19 | 自転車整備 その他 
少し前の日記でHenkelから発売されている 嫌気性接着剤 LOCTITE 222 と290 の
強度検証をやってみました 今回新たに ロックタイト 221 を私の 『 手応え 』と言う
感覚で実地検証をやってみます




3種類のロックタイト ねじの緩み止め剤です この商品の粘度と強度を数字で表してみます

LOCTITE 290 粘度(mPa・s):20~50   強度 破壊/脱出トルク(N.m): 10/29

      222 粘度(mPa・s):900~1500 強度 破壊/脱出トルク(N.m): 6/4

      221 粘度(mPa・s):100~150  強度 破壊/脱出トルク(N.m): 9/5

とこうなるのですが この粘度と強度日常に馴染みの無い単位って実感が湧かないですよね
この 290はネジを締め込んだ後で塗布する後浸透タイプ 222と221は先行塗布タイプです






それぞれをウエスに垂らした状態 この浸み込み方を見ると 
前記粘度の数値は値が小さい方が粘度が低いのですね




221 は本来、先行塗布タイプですが この低粘度であれば充分ネジ部に浸透します
私が求める使用方法から スポークにニップルをねじ込んだ後に 221を浸透させます
固着時間は 25分 これを 1日放置します




ニップルがどれ位の手応えで緩むか バイスにスポークを固定しニップル回しで緩めてみます
この手応えを皆さんにお伝えする為 何も塗っていないニップルが回るスコスコの状態を 【 0 】
スポークを捩じ切ってしまう状態を 【 10 】として表現する事にします  これは前回と同じです




LOCTITE 221 先行塗布 手応えは【 2~2.5 】  
緩み始めるまでは 2.5 の手応えで 一旦緩むとその後は 2 の手応えが最後まで続きます

いやちょっと待てよ 前記の公表データの強度は 222 より 221 の方が強いはず
前回の検証では 222 の手応えは 【 3~4 】 これは納得出来ない 再度試してみよう






221 をニップルをねじ込んだ後で浸透させ 同じ条件で再度検証
手応え 【 2~2.5 】 一回目と同じ手応えです

ふ~ん LOCTITE が公表しているデータから手応えは 4~5 になるのじゃないかと
予想をしていたんですが この結果は予想外
低粘度で 222 よりもう少し強度の有る物が欲しかったのですが これは思惑が外れました

折角ですから 用意した 3種類の手応えをまとめておきましょう

先行塗布
LOCTITE 222 手応え 【 3~4 】 緩み始めが 4 その後 3 の手応えが最後まで続く
      290 手応え 【 7~8 】
後浸透
LOCTITE 221 手応え 【 2~2.5 】
      290 手応え 【 10 】

前回の強度検証の日記はこちら 【 LOCTITE 強度検証 】 2回に分けて書いています
                    【 LOCTITE ある試み 】 こちらが 1回目です

イヤイヤ参りました 221 と 290 これは自転車に使う所が無いじゃないか 
結構お高いのに・・(笑)  

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