Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ペダル シマノ105 組立 調整

2009-06-24 20:03:03 | 自転車整備 ペダル
先日からメンテナンスをしている シマノのビンディング・ペダル
PD-R540 SPD-SL の組立 調整をします そのグリスアップの様子
手順を余す処なしに全てご紹介しましょう




すでに分解 洗浄は終わっています 今回は組み付けからです

分解やしてはいけない事 それは下記 過去日記をご覧下さい
【 ペダル シマノ105 分解 】 
【 ペダルの分解整備で これはしたら駄目 】




マイクロロン メタル・トリートメントで事前処理をします
これによりテフロン樹脂が金属の多孔構造に埋込まれ
極薄の保護膜ができ マイクロロンが定着すると 劇的に摩擦が
低減し耐久性も飛躍的に延びます






まず軸 シャフトにゴム質のシールを入れます
このリングには方向が有り 溝が切って有る方が外側 
クランク側です ここにはマイクロロンのルブ・リカント
を使いました






次は軸に硬質の樹脂で出来たロックボルトを入れます
軸には錆止めの為にグリスを薄く塗っておきます
ここはデュラのグリスで良いでしょう






スペーサーを入れます これにも方向が有り
アールになった方が内側 平な方がロックボルト側です

手の平に乗っている黒いブッシュ これもシャフトに差すのですが
これは後にしましょう






左右対称形の金属スリーブ 玉受け片方に鋼球を並べます
スチールボールは 3/32サイズ 12個です グリスはデュラを
使いました




その金属スリーブを 鋼球を並べた方をロックボルト側にし
ペダル軸に差込ます シャフトのこのボールが当る部分が
玉押しになっています




先にこの樹脂製ブッシュをシャフトに差してしまうと
この金属スリーブに並べた 鋼球が邪魔をし金属スリーブを
奥まで入れる事が出来ません






ボールを並べた金属スリーブを 軸に入れた後で
樹脂製のブッシュをシャフトに差込ます これにも
方向が有り 先の尖った方が手前で 平な方が奥です




ここで手前の金属スリーブの玉受けに 鋼球を並べます
やはり個数は 12個です






玉押しをねじ込みます 鋼球に当るまで締め込めば良いでしょう






玉押しの次はロックナットです この段階で玉当りの調整をします
使うスパナは 10mm と 7mm
玉当りは自分の感覚ですので 誰にもお教えする事が出来ませんが
これだけ軸間が短いと ピンポイントを探すのが少々難しいです






これで Axle アクスルが組みあがりました
次はこれをペダル本体へねじ込みます






ペダル本体にはねじ込むだけです しかしここでは
専用工具を使う事 シマノ純正専用工具 TL-PD40
ロックブッシュ工具です 使わないと酷い目に合います




そして組み上がったペダル
この時点でシャフトにガタを感じるなら 元に戻り
玉当りの調整から始めて下さい 実際この時点で無ければ
玉当りのしっかりしたピンポイントが分かりません

このペダル 玉当りの感触はストライクゾーンも広く
決して悪くは無いのですが この金属スリーブの短かな
軸間だけで負荷を受け止めているのは 実走行時にとても
組み上げた時の 玉当りを維持してるとは思えないですね

それと 金属スリーブの中に収まる樹脂製の小さなブッシュ
あれは何の役割をしているのか 感じ取る事が出来ませんでした
あえてその役割を見つけるなら スチールボールを並べ易くする
整備性の問題でしょうか しかしこれは無くても出来るしね・・

長い記事にお付き合い頂きました お疲れ様でした
 
コメント (3)
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ペダルの分解 整備で これをしては駄目

2009-06-23 08:24:46 | 自転車整備 ペダル
先日分解した シマノ105 SPD-SL のペダル 分解後は洗浄し
グリスアップと進めて行くのだが 今回は途中で手が止まって
います 自転車のメンテナンスでも やはりしては駄目な事も
有ります 何時もはこんな失敗談は載せないのですが今回は
ちょっと書いてみようかな




先日分解した シマノ 105 のペダル
この部品達を大きな写真で見てみましょう




ペダル・アクスルの一番先端に付いているのは
ロックナット その次がこのコーン 玉押しです
前回にも書きましたが ロックナットには 7mm
この玉押しには 10mm のスパナを使います






次に出てくるのがスチールボール
やけに小さいと思っていたら ノギス読みで 2.35mm
これは 3/32 規格の 2.3812mm 自転車でこのサイズを
使うのは本当に珍しい 1箇所に 12個使っています




次は左右対称の形状をした 玉受け


その玉受けの中に シャフトに通した
この樹脂製のブッシュが入っているのだが
これの役割は何なんだろう これは組み付ける時に
良く考える事にしましょう




玉受けのクランク側に入っている 金属製の
スペーサー
これは ロックボルトと回転部の押さえになるのだが
こんな精度の物で良いのかな?




これが シャフト ペダル軸です
光っている所が クランク側の玉押しですね




これがロックボルト 硬質の樹脂製です




ロックボルトとシャフトの間に入れる
ゴム質のシール材 これで良く水が止まるな
と言うくらい薄くて頼りないもの




さてさて

このペダル軸 アクスルを抜くのに専用工具が必要なのは
先日の日記に書きましたが
この形状ならプライヤーやウォーターポンププライヤーでも
行けるのじゃないかな? なんてプライヤーで緩めてみました






何の手応えも無く いきなり割れました
自分の仕事柄 陶器の器具を金属ボルトで締め付けるのは
日常的な事 そしてその限界は指先で感じるのですが

こいつは それを感じる前にいきなり割れましたよ
シマノのこのロックボルトを触る時は プライヤーは
御法度ですね 皆さんは絶対にしないように・・




このロックボルトは 展開図を見ると
Y-43Z13000 なんて品番で部品取りが出来ますが
この本体に残ったナットをどうして取るんだ

う~ん これはネジも長いし手こずりそうです
チクショウメ!(笑)






そんなんで 今日の大切なお勉強
シマノのペダルの分解には 専用工具 TL-PD40
ロックブッシュ工具 約100円を使いましょう

私だって たまに失敗はするさ 
今日の一言
『笑って誤魔化せ 自分の失敗 』 ははは

分解手順は過去日記 【 ペダル シマノ 105 分解 】 をご覧下さい

コメント (11)
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日曜日の お昼ごはん

2009-06-22 11:50:05 | よもやま話
昨日の日曜は朝から天気がすぐれず 少し遅いスタート
梅雨のわずかな晴れ間を縫って
最近日曜になれば一緒に遊ぶのが続いている友人の所へ・・






彼の事業所 お弁当屋さん
主な業務は幼稚園や学校の給食 
厨房を見せてもらうとその衛生管理の凄さにびっくり
どこもかしこも曇り一つ無く ピカピカ






裏は工場と駐車場
その脇に何か怪しげなキャンピングカーが
ニャロメ 良く儲けてやがるな・・(笑)




肝心な自転車は 車の排気ガスをもろ受け
コルナゴのお散歩自転車




二人で仲良く ほろほろと走って
今日のお昼に選んだのは 街 まちと言うお店




このお店のメニュー 男二人なら
こんなお値段は有り難い

このメニューの中で 菜っぱの炊いたん て
分かります? 関西、特に大阪圏では
菜っ葉の炊いた物 それをこんな言い方をします




お店の裏の坪庭にある 狸




こちらは店内の狸  いやいや女将さん(笑)
お客の捌きが上手でこの女将のファンが多い
このブログで初登場の女性だね






マグロのお造り 刺身にこれを付けると美味しいわよ
と出してくれたのが かんずり 関西では馴染みが薄い
香辛料だが 新潟県妙高市の特産らしい

唐辛子を雪の上にさらし アクが取れ辛味がまろやかに
なった物をすりつぶして作るとか ゆずの香りがほのかに
します




程良くお腹も膨れ 明るいうちに帰りましょう
友人がもう寝る時間や! ってまだ5時やで・・

彼は 夜中の2時から仕事をするらしい
そして終業が午後6時頃だとか 一体何時間
働いているんや・・ 連日休み無しの16時間勤務
まあ ベンツのキャンピングカーくらい 許してやろう

この日は私も前日の やっつけ仕事の疲れが取れず
帰ったらバタンキューでした
コメント (2)
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ペダル シマノ 105 分解

2009-06-20 22:02:45 | 自転車整備 ペダル
クリート用ペダル SPD-SL シマノ PD-R540 古い 105シリーズです
特に回転が渋い訳ではないのですが 分解整備をしてみましょう






今日の教材はこれ シマノ105 少し古いペダルですが
玉当りの感触は悪く有りません






これは DURA-ACE デュラエースとの比較です
このシャフトのロック部が異なります
105 は樹脂ですがデュラは金属製で 中の構造も
全く異なり デュラは全く別物の位置付けですね



 


シャフトと本体を固定している ロックボルトを外します
これに使う専用工具は シマノ TL-PD40 ロックブッシュ工具
と呼ばれる物です お値段は 100円位です






この工具を使うには 36mmのスパナか モンキーレンチなら
300mmのサイズが必要です
このロックボルトは 右側 逆ネジ  左側 正ネジです






このロックボルトは奥までねじ込んでいるだけで
全て緩めれば アクスルが抜けます






ペダル本体の中は ロックボルトの為のネジが切ってあるだけです
アクスルの先端の金属部の前後には スチールボールが入っています






ベアリング部には 粘度の低いグリスが沢山入っています
グリスを拭き取ってやると ベアリングが見えました






回転部分をばらしましょう
玉押しは 10mm ロックナットは 7mm のスパナを使います

玉押しを外し カップ部を引き抜くと全てが分解出来ます
スチールボールはやけに小さな物が使われています

各部の細かな写真も写しましたが 今日はここまで
次の日記で各部の紹介をしましょう

今日は本職の方が 昼食も休憩も無しでの やっつけ仕事でした
それで少々思考力低下 頭が回りません 何時もだろう!
なんてツッコミは無しで願います(笑)
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ブレーキ調整工具

2009-06-19 20:25:38 | 自転車 工具
少し前の日記で自転車のブレーキを調整する時に使う
ブレーキツカミ ブレーキホルダーと呼ばれる工具を
紹介致しました その時、この工具は最近 100円均一の
ダイソーでも有るらしい なんて書いたものの自分で確認
した訳じゃ無く 少し気になっていました




これはこの時期、家の庭に毎年咲きます
鮮やかな色ですね 




そして

今日ちょっくらとダイソーを覗いて来ました
そしたら有りましたよ 100円で・・






一般軽快車用 前輪専用の但し書き 
ま良く考えたら一般車の後輪は 確かにほとんどが
バンドかローラーブレーキですから ツッコミを入れる
事ではないですね(笑)
そして手持ちの物と違いが有るのか試したくて お買い上げ






同じ用途 AMF のブレーキホルダーと並べてみました
この形の違いがどう影響するのでしょう




100円君 少し力が要りましたが付きました




AMF 君 こちらの方が装着はやや楽です






100円君のクランプ部 そんなに無理をしている訳では
有りません


取り付け時 100円君の方が力が要るのは コイルバネから
クランプ部までが短いからでしょうね
私は今までの奴と比較してしまいますが 100円君を始めて
使った方なら 少し固いがこんなものか・・ ぐらいのレベルです

この工具が有ればブレーキのインナーワイヤーの張り調整が 
凄く楽に出来ます このお値段ならこの商品お薦めの一品です

過去日記はこちら 【 自転車 ブレーキ調整用工具 】   
コメント (4)
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