Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ヘルメットに 塗装する

2010-10-20 20:39:37 | 製作・加工
最近の軽量ヘルメットこれの塗装は手間が掛かりますよ 何しろ
あの形状はマスキングが大変です 今回私が塗装、カスタマイズ
するのは競輪で使うヘルメット この白いヘルメットを自分の
お気に入りの色に塗ってしまいましょう






これが競輪で使うヘルメットで玉ヘルなんて呼んだりします
この形ならマスキングにもそれほど手間は掛かりません






マスキングをする前に塗装の下準備をしましょう
塗料の食い付きが良い様に塗装面の表面を荒しましょう
今回は 600番の耐水ペーパーを使いました






その次は脱脂 これは大切です油脂が付着していると
塗料が全く乗りません ヘルメットの周りに付いている
黒い繊維の表面が剥げてしまいました 仕方が無いですね






塗料を付けたくない所はマスキングをして養生します




白い部分はシルバーメタリックにします 使うのは
Holts ホルツのカースプレー






じゃ吹きますよ~ 一度にこってりと塗りたい処ですが
そこはぐっと我慢し 塗料が垂れない程度に何度かに
分けて塗って行きます





何度かの重ね塗りをしシルバーの塗装は終了です シルバー以外の色を使い塗り別けもしたいので
乾燥するまで置いておきます この時期なら一日置けば良いでしょう




さ次の作業が出来るくらいに塗料が乾きました
塗り別けの作業に掛かります






どう言うデザインにするかは 行き当たりばったり(笑)
現物を見ながら考えていきます トップセンターに違う色を
塗りましょう 角は立っているよりアールが付いている方が
良いよね イメージに合わせマスキングをします




あまり凝った塗り別けは 私程度の技術ではかえって汚くなるので
シンプルに大胆に・・・






さて何色を塗りましょう 色見本を作って合わせてみます






赤のメタリックにします シルバーと赤、誰かが
ウルトラマンだと言っていたな・・・





赤のメタリックを吹き終わりました 塗装って吹いた時が一番艶が有り綺麗ですね
時間が経つと共に艶が引いて行きます






マスキングを外します これは塗料が乾き切るまでに
した方が良いですよ






これで終りじゃない クリア塗料を吹く前に
オリジナルシールを貼り 自分色を出してやります
ヘルメットの左側にはアルカンシェル 後ろには地味な
Kinoshita シールを

このシールは極薄で指先の体温でも伸びるので この様に
一度マスキングテープに預けてから貼り付けます




右側には カツリーズサイクルのステッカーが有ったので
それを貼っちゃいましょう




じゃ塗装やシールに艶を出すためにクリアを吹きます






ヘルメット左右のオリジナルシール




後部の Kinoshita のシール






ちょっと見比べてみましょう 塗装前とその後





とこんな感じで塗装が終わりました 自転車整備とは言えない作業ですが 物が綺麗になって行く
これはどの様な作業でも楽しいものですよね

コメント (2)
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手組ホイールは 二日掛けて組む

2010-10-19 20:36:34 | ホイール
先日より LATIDO ラティードのロードホイールを組む予定をしていましたが
やっと着手しました 手組みのホイールは少しでも良いホイールに仕上げる為
組み手によりそれぞれ拘りが有ると思いますが 緩み難いホイールに仕上げる
一つの方法 ホイールは二日掛けて組上げる・・・




前置きが長いぞ! と突っ込みが入りそうです
じゃホイールを組んで行きましょう 前輪はラジアル
後輪はギア側 6本組タンジェント 左側ラジアルで組みます






これは事前準備 リムのニップル穴には製造時の バリが
良く残っています これは後でリムの中に落ちたりしますから
今の間にリムバーなどを使い削り取っておきます




これは軽量化には寄与しませんが ちょっとした心遣いです




ニップルには 袋の中に CRC 5-56 を吹き付け シェイク
しておきます ホイールのテンションが上がってきた時
スポークのネジとの喰い付や焼付を防止するのが目的です






じゃ前輪からいきましょう スポークを通します 空力効果を
考えると この方向からスポークを通すのが有利でしょう








ラジアル組なのでそれ程注意する処は有りませんが リムの文字と
ハブの文字の方向を揃えるなど 拘りが有る方はその位はしましょう
ハブの文字がバルブ穴から見える これも拘りの一つかな?

絶対に守る事 リムのニップル穴は左右に振られています
これにハブのフランジの左右を合わせるのは お約束事です






今回のリム ARAYA ADX-1 エアロ1 はニップルとリムの間に専用部品
アールワッシャーを入れる必要が有ります






スポーキングが進んで行くと この様なニップルビットを使わないと
ニップルを納める事が出来ません




前輪のスポーキングが終わりました ちょっと置いておきましょう




後輪に掛かります ハブにスポークを通します





後輪はラジアルとタンジェントの組み合わせ スポークはこの様に通しました




後輪のスポーキングも前輪とする事は同じです






ギア側はタンジェントの 6本組 左側はラジアルです




じゃスポークを張り触れ取をして行きます この辺では
適度に万遍なくニップルを締めて行っているだけです






スポークを張って行く時にはホイールのセンターも意識
しながら作業を進めます リムのバルブ穴を覗くとハブが
見えます この時、ハブのセンターへ事前に印しを付けて
いますが それが役に立ちますよ

穴から覗いた時 リムとこの印しが重なる様にすれば良いですね






触れ取りが進みスポークテンションが上がってくると
スポークの交点に粘度の低いオイルを一滴 これが結構効きます
ニップルを回す時も片手ではいけません スポークを掴みながら
ニップルレンチを使います




この辺まで作業が進んでくると ホイールセンターも
しっかり出して行きます 縦横の振れがしっかりと取れていれば
センターの寄せはそんなに難しい作業では無いですね 後から
センターを調整する組み方も有りかな?




ホイール組、振れ取りが大方終われば ホイールに体重を掛け
苛めてやります これで歪みが出れば再度振れ取りをします




さて普通ならこれで完成ですよね でもホイールを一晩
寝かせてやります





ホイールを一晩寝かせる これはホイールを組み一晩経つとスポークテンションが下がります
私はテンションメーターで測った事は有りませんが これは手応えで感じます スポークを引っ張ると
当然スポークは伸びます しかしこれは 0.01ミリ以下だと言われ、これではテンションに影響はさほど
与えないでしょう

真っ直ぐなスポークを綾取りをする事で曲がる部分が出て来ます これはハブ側の雁首であったり
交差部であったり・・ 一晩寝かす事でこの様な処が馴染んでくるんでしょう 寝かせた次の日に
仕上げをする 少しでも良いホイールにするなら、これは結構大切な事なんですよ
 
さて仕上げは日を改めましょう

ホイール組の事前作業 スポーク長計算はこちら 【 スポーク長計算 スペアホイール 】

この作業の続きはこちら 【 ロード用ホイール Kino モデル 】 

コメント (15)
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競輪競走 競輪選手が使う 決戦ホイール

2010-10-18 20:13:19 | ピスト
我々アマチュア競技者も試合では決戦用のホイールを使います
競輪選手の方達も練習と競走ではホイールの使い分けをされて
います 競輪選手の方はどんなホイールを使っているのでしょう
ちょっと見てみましょう





競輪選手の方達は競輪開催中の競走では 全てを N.J.S 認可部品を使った自転車しか使用出来ません
当然ホイールも例外では有りません しかし限られた条件の中で色々と工夫はされていますよ






これは普段の練習に使われているホイールです
普段使いの物まで N.J.S に縛られる事は有りません

ハブは SUNSHINE Professional 三信プロフェッショナル
36穴の両切りハブにフリーギアを両方に装着して有ります
端から両方のギアを使う予定が有ったのでしょう それが
JIS と言うスポークの組み方に表れています




使っているリムは MAVIC マビック GP4 練習用の為
耐久性を重視した丈夫なリムを選んでいます




これは決戦用ワッパ






ハブは シマノ DURA-ACE デュラエース HB-7600 36穴
このハブを見ていると 色々と本人の工夫が見られます

まず 110mm巾の両切りハブですが それを 120mm巾にしています
これは 両切りハブはオチョコ組の必要が無く歪みの無いホイールが
組めます
 
110mm巾を選んでいるのはフランジ間が狭くなります これは色々な
考え方が有るのですが その方が良いと言う方も居ます

スポーキングを見ると 両切りで有りながらイタリアンで組んであります
よって最初から 片方しかギアは使わないつもりだったと思えます
両切りを選んだ理由は オチョコ組を嫌っての事だと想像が付きます

今迄にスポークの組み方が 2通り出て来ましたが これは特に
両切りのハブを使う時には大切な事で ホイールの事が良く
解った人が組んだ物で有れば 色々とその思惑が想像出来ます




リムは競輪選手の方達が一番多く使われているであろう
ARAYA GOLD アラヤ・ゴールドです




もう一つの決戦用






ハブは CAMPAGNOLO カンパニョーロ レコード 36穴
我々が良く使った オールドカンパと呼ぶ物と同じ
シリーズです

実はこのカンパのハブ 外見は市販されているハブと
全く同じなのですが シャフト関係、ネジ類が
N.J.S 仕様になっています これは気が付いていない
人も多いのじゃないかな?




外国製品の N.J.S 認可部品としての登録 一時期は
多くの物が登録をしましたが もう全てが撤退しましたね




リムはやはり アラヤ ゴールド ただこちらには
アルカンシェルに WORLD CHAMPION のステッカー
この有る無しの違いは良く知りません・・・






使うタイヤは SOYO GOLD STAR ソーヨーのシームレスタイヤで
重量は約 180g お値段は実勢価格で 1万円位じゃないでしょうか

バルブは競輪バルブとも呼ばれる 小振りな英式バルブです
昔は小さな虫ゴムが使われていましたが 今の物は小さな
コアが使われています






そうそう前出の競輪用バルブ 空気を入れる時は普通の
トンボを使うか ヒラメの専用ヘッドが良いのですが
先日コンプレッサー用に作った シリカ・フレンチ用の
ポンプヘッド これがコンプレッサーなら見事に使えるんですよ
ちょっと儲けた気分(笑)

でもこのタイヤは 10気圧位エアーを張るので今のコンプレッサーでは
どうにもならないです・・・

さて今回の競輪競走用の決戦ホイール 限られた選択肢の中から
色々と工夫をされていますよね ハブの回転部はまだばらして見て
いませんがグリスは入っていないね おそらくオイルチューンでしょう 

コメント (13)
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IRIBE 競輪競走用自転車 洗車

2010-10-16 20:43:20 | ピスト
先日 IRIBE のピストレーサーを洗車~美装したのに続き
今回はもう一台のイリベを洗車し手入れをしてやります




今回はこちら側の IRIBE イリベです
う~ん これから度々2台のイリベが登場するとややこしい
ですね 何か直ぐに解る様に呼び方を考えないといけません






じゃ何時もの様に油脂汚れの部分は WAKO'S ワコーズの
フィルタークリーナーを使います 洗うのはチェーンくらい
ですからこれだけの量で充分です これでも多いかも・・






チェンホイール周りやチェーンを洗い 充分水で流します
フレームは優しく汚れを落とす洗剤 Simple Green
シンプルグリーンを使います






シンプルグリーンを泡が出る程度に希釈して使います
この洗剤は塗装に優しくて良いですよ




自転車の洗車が終わったら 良く乾燥させます






自転車が乾燥したら チェーンなど駆動部にオイルアップ
少々濡れていても金属の表面に付着する 水置換性が有る
WAKO'S ワコーズのチェーンルブを使います






洗車後のオイルが枯れたチェーンと オイルアップ後のチェーン






オイルアップも完了 フレームの塗装部や金属部に艶を与える
ワックスを掛けましょう 水性ワックスがお手軽で良いですね






使っているサドルは 競輪選手の方達が良く使うファイブゴールド
クランクは SUNTOUR サンツアー SUPERB PRO シュパーブプロ




ハンドル周り ハンドルは NITTO 鉄の深曲がり 
ステムは NITTO日東 N.J PRO AA 58°





この自転車のホイールに使われているハブは SUZUE スズエの PRO MAX プロマックス
綺麗ですね~






ヘッド回りの工作 このラグは真横から見るより 
ヘッドチューブの裏側が見える位置が最高に綺麗ですね






シートのブリッジと バックエンドの正爪 バックは 120mm巾です






フォーククラウンとハンガーシェル







シート部の工作 シートチューブに長く伸びたヒゲが綺麗
シートステーの蓋の IRIBE は刻印じゃないね 

しかしこのフレームの塗装 光の具合で色々な表情を
見せてくれます 虹色のフレークと相まって面白い塗り方です





綺麗になった競輪競走用の自転車 このフレームも先日の IRIBE イリベと同じジオメトリーで
私が自分用にオーダーした様なサイズです シート C-T 500 トップ C-C 523 シート 76° ヘッド 74°
フロントセンター 565 チェーンステー 400 ハンガー下がり 59 ミリ フォークオフセット 約40

少し近所を乗ってみましたが ゴール前の事を考えてか、かなり前乗りにセッティングして有ります
う~ん こんなポジションで乗るのも良いかも 今迄全く自分のイメージに無かったお尻とハンドルの
位置です 一度グランド(自転車競技場)へ入りたいな

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ピスト用 クランクとギア板

2010-10-15 20:17:44 | ピスト
トラックレーサーには一般的には厚歯のチェーンリングを使います
クランクもロード用と違いシングルギア用の物を使います クランクの
長さは自分がロードで使っている物より 1サイズ短い物を使う人が多い
のではないでしょうか





全てトラックレーサー用の物で クランクは全て PCD 144 で長さは 165ミリです
ギア板は全て 1/8 厚歯でメーカーとグレードは色々な物が揃っています




SUGINO スギノ SUPER MIGHTY スーパーマイティ




SUGINO スギノ AERO MIGHTY エアロマイティ






SUNTOUR サンツアー SUPERBE PRO シュパーブプロ
これは全ての部品が、今でも人気が有りますね






スギノ関係のチェーンリング




下の物は PCD 151






シマノ DURA-ACE デュラエース関係





ギア板って使うのは 2~3枚なのに何故か色々と揃えてしまいますね 学生時代は中々この様な事は
出来ませんが 少し経済力が付くと色々な物を試してみたくなる・・ このギア板、使っていないのも
沢山有りますよ





こちらはチェーン 全て 1/8 厚歯用です チェーンって 3/32 の薄歯用も切断強度は変らないらしいですね
不思議な気もしますが 考えたら真っ直ぐに力が掛かっている状態では 逆に薄歯用の方がピンも短いし歪みが
少ないのかも分からないですね

コメント (2)
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