ゴンズイ(権萃)の冬芽と果実の残骸。
冬芽は近くで撮れなかったので、後日再チャレンジ。
鱗芽、芽鱗は2~4個、赤紫色で無毛。
葉痕は半円形~円形、維管束痕は9個。
ミウバウツギ科 ゴンズイ属
別名「ゴゼノキ、ショウベンノキ」
2015年1月9日午前10時40分
↓ 残っていた果実の残骸!
ゴンズイの果実は1cm位の袋状で、熟すと弾けて黒い種子が見えて、そのコントラストが美しい。
黒い種子は全部落ちて周りの袋だけが残っていた。
ゴンズイの実(2012/12/19撮影)
ムラサキシキブ(紫式部)の冬芽。
芽鱗などがない裸芽で、細かい毛に覆われている。長さは8~14mm。
葉痕は円形または半円形。
維管束痕は1個で突き出ている。
シソ科 ムラサキシキブ属
2015年1月9日午前11時10分
ムラサキシキブ(紫式部)の花(2014/6/3撮影)
タラノキ(楤木、桵木)の冬芽
鱗芽は円錐形、頂芽は大きく、側芽は小さい。
葉痕はV字~U字、維管束痕は30~40、ネックレスをしているようだ。
ウコギ科タラノキ属
2015年1月9日午前11時40分
↓ 背丈が高い木もあった
タラノキのトゲや葉(2013/4/17、こんぶくろ池)
イヌザクラの冬芽
鱗芽、長さ2~2.5mmの卵形で先が尖る。
芽鱗は普通5個、紅紫色で光沢があり無毛。
葉痕は半円形~腎臓形。
維管束痕は3個。
バラ科サクラ属
2015年1月9日午前10時30分
↓ イヌザクラの花(2014/4/29撮影こんぶくろ池)
↓ イヌザクラの果実(2014/7/6撮影こんぶくろ池)
サンショウ(山椒)の冬芽、万歳をしているようで可愛い。
雌雄別株、葉は互生、棘は対生、裸芽はほぼ球形で長さ1.5~3mmで褐色の毛が密生、
葉痕は半円形~心形、維管束痕3個。
ミカン科サンショウ属の落葉低木、別名「ハジカミ」
2015年1月9日午後12時
サンショウのトゲは托葉由来の托葉針なので節(葉が付いていた部分)ごとに規則的につく。
イヌザンショウのトゲは表皮由来の棘状突起なので規則性がなくバラバラ。
以下の画像は、
プレートにはイヌザンショウと書いてあったが・・・
イヌザンショウについては、後日観察したい。
大堀川防災調整池のイシミカワ(石実皮)。特徴のある三角の葉と逆向きにつく鋭いトゲと果実がやたら目につく。この果実は花被が多肉質になって痩果を包んでいる。
タデ科 イヌゴケ属
2014年10月12日午前11時
↓ イシミカワのツボミ・花・果実。
総状花序、淡緑色の小さな花が10~20個かたまってつく。
花被は長さ3~4mmで5中裂する。
花の後、花被は他肉質になって痩果を包み、直径約3mmの球形になる。
花被の色は緑白色→紅紫色→青紫色に変る。痩果は黒い。
こんぶくろ池自然博物公園のワタラセツリフネソウ(渡良瀬釣船草)群生を見下ろすように、アキノノゲシ(秋の野芥子)の花が開花していた。アキノノゲシは昼間開き夕方にはしぼんでしまう。曇りの時には開花しないこともある。アキノノゲシは茎の上部に直径約2cmの頭花を円錐状に多数つける。花は舌状花のみで筒状花はない。総苞は円柱形で1cm内外。
キク科アキノノゲシ属
2014年9月17日午後12時30分
↓ アキノノゲシ(秋の野芥子)の花(13/10/3撮影)
舌状花のみで、筒状花はない。
総苞は円柱形で1cm内外。
キンミズヒキ(金水引)の群生がこんぶくろ池自然博物公園で開花。
キンミズヒキは、北海道~南西諸島の草地や路傍に生える多年草。花の直径は6~11mm、5弁花で細い花穂に多数つく。雄しべの数は10~13本、雌しべは2本だが普通は1本のみ成熟する。果実(痩果)は萼頭と萼片に包まれて熟す。これもひっつき虫の一つ。葉の付け根には托葉がある。
参考サイト松江の花図鑑キンミズヒキ
バラ科キンミズヒキ属
2014年7月30日午後12時50分
↓ 萼頭がよく発達し、萼片5個、萼頭の縁にカギ状のトゲが多数ある。
2013/8/25撮影布引高原のキンミズヒキ
キツネノカミソリが2本だけ、こんぶくろ池自然博物公園で見られた。
花と葉を別々に出すところ、および有毒植物である点はヒガンバナに似るが、
花の形、および葉と花を出す時季が異なる。
初めてキツネノカミソリを見たのは、2008/8/20団地の斜面だったが、
ボランテァの方々が丹精込めてお世話している様子がわかり
感動したのを覚えている。
ヒガンバナ科 ヒガンバナ属
2014年7月30日午後12時30分
↓ 1本だけ開花していたキツネノカミソリ、花弁の先に昆虫が・・
↓ こちらは、1本だけ見られたツボミ。
メモ
・明るい林床や林縁などに自生し、早春のまだ他の草が生えていないうちに、ヒガンバナに似た狭長の葉を球根から直接出して球根を太らせる。
・多くの草が生い茂る夏頃には一旦葉を落としてしまう。
・概ね新盆前後(8~9月)になると茎を 30~50cm ほど伸ばし、先端で枝分かれした先にいくつかの花を咲かせる。
・雌雄同花で花弁は橙色が 6枚。
・花と葉を別々に出すところ、および有毒植物である点はヒガンバナに似るが、花の形、および葉と花を出す時季が異なっている 。
参考サイト フリー百科事典ウィキペディア(Wikipedia)より
アキノタムラソウの花が、こんぶくろ池自然博物公園遊歩道沿いに多数咲いていた。
いつも散策する場所なのだが、花が咲いている時は初めて。
アキノタムラソウは本州・四国・九州・東アジアに広く分布。茎に4稜ある。
参考サイト ボタニックガーデンアキノタムラソウ
シソ科 アキギリ属
2014年7月30日午後12時30分
2014/7/18茨城県フラワーパークで撮ったアキノタムラソウ
こんぶくろ池自然博物公園に群生しているコバノギボウシ(小葉擬宝珠)が開花。
昨年は満開を過ぎていたが、今年は咲き始めを撮れた。
2013/8/21撮影のコバノギボウシ
オオバギボウシ(大葉擬宝珠)との違いは、葉の形が膨らみが小さくて細長く、苞葉は花の上から付く。
ユリ科 リュウゼツラン亜科 ギボウシ属
山野の湿り気のあるところに生える多年草
2014年7月30日午後12時45分
↓ 弁天池から流れ出した小川の縁のコバノギボウシ
↓ 小川の横の草むらに群生
↓ コバノギボウシの花いろいろ
↓ ツボミと葉
メモ
コバノギボウシは一日花。
雄しべ6本、雌しべの柱頭と雄しべが離れているのは、自家受粉をさけるため。
花の咲き始めも、終わってうなだれていても雌しべの柱頭は外にある。
花の写真は2013/8/21撮影、こんぶくろ池自然博物公園。
参考サイト石川の植物コバギボウシ
こんぶくろ池自然博物公園には、イヌザンショウ(犬山椒)の木が多数見られる。
イヌザンショウ(犬山椒)は雌雄異株、雄株の花と若い果実が見られた。
イヌザンショウは、サンショウほど葉にも果実にも香りがない。
イヌザンショウのトゲは互生で、サンショウのトゲは対生。
ミカン科 イヌザンショウ属 落葉低木
2014年7月30日午前11時50分
↓ イヌザンショウ(その1-雄株)の花。
花弁は5枚で淡緑色で目立たない。雄しべも5本。
↓ 雄花とツボミ。
↓ イヌザンショウ(その2-雄株)の花とツボミ。
↓ イヌザンショウ(その3-雌株)の若い果実と樹皮。
10月には赤くなり、やがて割れて中から黒い種子がのぞく。
↓ イヌザンショウ(4)見上げる程に大きな木,雌株。
若い果実が見えたので、雌株とわかる。
参考サイト植物雑学辞典イヌザンショウ
こんぶくろ池のクサギ(臭木)が開花。今年は花数も多く、良い香りを楽しめた。
クサギの花は枝先きや葉腋から集散花序をだし、芳香のある花を多数つける。
クマツヅラ科クサギ属
2014年7月30日午前11時50分
↓ ツボミ多数。
メモ
2009/8/24柏の葉公園で撮影したクサギ(臭木)
↓ 花冠は5裂、裂片は平開する。裂片は白色で長さ1.1~1.3cmの広線形。
花筒は紅紫色で細く長さ2~2.5cm。
雄しべ4個と花柱は花冠から2.5~3.5cm突き出る。萼は紅紫色を帯び5浅裂する。
クサギには雄性期と雌性期があり、雄性先熟。
4個の雄しべが上を向き、雌しべは下を向いている。
時間が経つと、雄しべが下を向き、雌しべが上を向く。自家受粉を避けるため。
↓ 一つの花序の中でいろいろな状態が観察できる。
咲き始めは萼の中から白色の花冠が出てくる。
開花した花。
紅紫色の萼の間から薄緑色の果実が見える。
↓ 咲き始めは、5浅裂した萼の間から花冠が伸びてくる。
参考サイト樹木図鑑(クサギ)